2023/06/17(土) - 08:45
ツール・ド・スイス第6ステージは前日の落車により命を落とした、ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)に捧げるパレードランが執り行われた。
ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)の訃報が選手やスタッフに伝えられた6月16日(金)、ツール・ド・スイスのレース主催者であるセン・オリヴェル氏から第6ステージのキャンセルを発表。代わりにメーダーを悼むパレードランが行われた。
当初は前日の最終山岳であるアルブラ峠を登り返し、オーバーヴィール・リーリに向かう215.3kmコースの予定だったが、序盤に登場する2級山岳ブリーエンツ・ブリンツァウルスで岩石なだれが発生。そのため麓のクールからスタートする予定だったものの、メーダーの死去によってレースはテュルラーからオーバーヴィール・リーリに向かう20kmのパレードランとなった。
総合リーダージャージを着るマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)を含め腕に喪章を巻いた選手たちが静かにスタートを切り、沿道にはメーダーの名前を掲げたファンの姿も。そしてバーレーン・ヴィクトリアスのペリョ・ビルバオ(スペイン)とニキアス・アルント(ドイツ)、フィリプ・マチェユク(ポーランド)、フラン・ミホリェヴィッチ(クロアチア)、ヨハン・プリースパイタースン(デンマーク)、アントニオ・ティベーリ(イタリア)が集団の先頭でフィニッシュラインを通過した。
レース主催者は第7、8ステージをどう進めるのかを協議し、遅くても翌日の朝に発表する予定だと伝え、オリヴェル氏は「今日はジーノを悼むだけの日。この出来事は我々全員に影響を与えること。だからチームや選手、我々を含めた全員の体調を鑑みて、レースを続けることができるよう努めたい」とコメントしている。
今年3月にプロ選手組合(CPA)の会長に就任し、それ以来レースの安全性向上に取り組んでいるアダム・ハンセン氏はSNSでコメントを投稿。「このスポーツがいかに危険であるか、皆に理解してほしい。あなたたちのエンターテイメントのために、選手たちの命を危険にさらすべきではない」と語っている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
ジーノ・メーダー(スイス、バーレーン・ヴィクトリアス)の訃報が選手やスタッフに伝えられた6月16日(金)、ツール・ド・スイスのレース主催者であるセン・オリヴェル氏から第6ステージのキャンセルを発表。代わりにメーダーを悼むパレードランが行われた。
当初は前日の最終山岳であるアルブラ峠を登り返し、オーバーヴィール・リーリに向かう215.3kmコースの予定だったが、序盤に登場する2級山岳ブリーエンツ・ブリンツァウルスで岩石なだれが発生。そのため麓のクールからスタートする予定だったものの、メーダーの死去によってレースはテュルラーからオーバーヴィール・リーリに向かう20kmのパレードランとなった。
総合リーダージャージを着るマティアス・スケルモース(デンマーク、トレック・セガフレード)を含め腕に喪章を巻いた選手たちが静かにスタートを切り、沿道にはメーダーの名前を掲げたファンの姿も。そしてバーレーン・ヴィクトリアスのペリョ・ビルバオ(スペイン)とニキアス・アルント(ドイツ)、フィリプ・マチェユク(ポーランド)、フラン・ミホリェヴィッチ(クロアチア)、ヨハン・プリースパイタースン(デンマーク)、アントニオ・ティベーリ(イタリア)が集団の先頭でフィニッシュラインを通過した。
レース主催者は第7、8ステージをどう進めるのかを協議し、遅くても翌日の朝に発表する予定だと伝え、オリヴェル氏は「今日はジーノを悼むだけの日。この出来事は我々全員に影響を与えること。だからチームや選手、我々を含めた全員の体調を鑑みて、レースを続けることができるよう努めたい」とコメントしている。
今年3月にプロ選手組合(CPA)の会長に就任し、それ以来レースの安全性向上に取り組んでいるアダム・ハンセン氏はSNSでコメントを投稿。「このスポーツがいかに危険であるか、皆に理解してほしい。あなたたちのエンターテイメントのために、選手たちの命を危険にさらすべきではない」と語っている。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos