2023/05/17(水) - 18:00
EFエデュケーション・イージーポストをサポートするPOCが、様々な使い方にフィットするマルチユースヘルメットのOMNE(オムネ)の軽量モデルOMNE LITEをリリースした。ポリカーボネートのアウターシェルやEPSフォームの配置や形状を洗練させることで、被りやすい軽さとなったモデルを紹介しよう。
トップレースで活躍するニールソン・ポーレスやベン・ヒーリーが所属するEFエデュケーション・イージーポスト。派手なピンク色のウェアに身を包みプロトンでもその存在を確認しやすいチームであり、彼らが着用するPOCのヘルメットやアイウェアも常に注目の的だ。
選手たちが着用するのはエアロダイナミクス、通気性、軽量性を追求したVENTRAL(ヴェントラル)シリーズだ。その系譜を継ぐOMNE(オムネ)に派生モデルのOMNE LITE(オムネ・ライト)がリリースされた。VENTRAL LITE同様にスタンダードモデルから軽量性を追求したヘルメットに仕上がっている。
OMNEのスタンダードが300g超の重量に対して、OMNE LITEはユニバーサルフィットのSサイズで220g、Mサイズで240g、Lサイズで260gという重量を達成しており、これまで以上に軽量でストレスレスなヘルメットへと進化を遂げた。
POCが減量のために行ったのはシェル造形の最適化とアウターシェルの見直し、アジャスターの変更だ。基本的な造形は変わらないように見えるが、ヘルメットサイドや頭頂部には大きく穴をあけている。さらに後頭部の排気用通気口も開口部を形状が変更されており、軽量化に貢献している。
このシェル形状のブラッシュアップは通気性向上にも貢献しており、OMNE AIRよりも数が多い通気口によってヘルメット内の熱が外に排出されやすいくなっている。
発泡EPSフォームを覆うポリカーボネートのアウターシェルは、ヘルメットを一周囲うようにアウターシェルの一部が省略されており、カバー面積が減少している。後頭部のアウターシェルが無いように見えるが、実際はクリアのコーティングで施されている。
これらの変更は安全性に関わる部分だが、非常に肉厚なインナーシェルによる安全性は維持されおり、EN、CPSC、AS/NZSといった安全認証を受けている。JCF公認でもあるため、国内の公式レースでも使用可能だ。また、MIPSなどもOMNE LITEではオミットされている。
軽量化の追求はシェルだけではなく細かなパーツにまで及んでいる。最も目立つ部分はアジャスターに搭載される樹脂ベルトが、非常に細いワイヤーに変更されていること。額部分のサポートパーツも薄手のものが採用された。これらのパーツはフィット性の向上にも貢献する結果ももたらした。
日本国内で展開されるモデルはWF(ワイドフィット)とされており、丸型頭のサイクリストでもフィットしやすくなっている。サイズ展開はSとMの2種類。カラーはUranium Black Matt、Hydrogen White、Epidote Green Matt、Fluorescent Pink/Uranium Blackという4種類。価格は25,300円(税込)。
今回OMNE LITEを試したのは頭囲が58cmで、カブトのS/Mサイズがちょうど良い典型的丸型頭を持つCW編集部員の藤原。今回はユニバーサルフィットのS、M、LとWFのLサイズを試着してみたが、帽体の形状的にはいずれのLサイズが適していた。ユニバーサルフィットのMサイズはヨーロッパブランドらしい横幅が狭い作りのため着用できなかったが、Lサイズではピッタリ着用できる。とはいえ、丸型頭の方はWFで間違いなし。
WFのサイズ感に関してはLサイズは大きめなので、サイズチャート通り(S:55〜58cm、M:59〜62cm)に選ぶのが良さそうだ。筆者はOMNE AIRもインプレッションを行なっているため、サイズ感についてはこちらをチェックしてもらいたい。
OMNE LITEの軽量化による首への負担が軽減されていることはもちろん、開口部の数が多くなったことによる通気性の向上が魅力だと感じる。非常に大きな開口部と遮られることなく後方へと向かう溝によって常に換気されており、フレッシュな状態が維持されていたようだ。
近年のヘルメットは内部を通る風を顕著に感じることがあるが、OMNE LITEは内部から熱が自然に放出されているような印象を受ける。特に信号待ちの際に熱が溜まっているような感覚は一切なく、自然な快適さを常に感じられる。軽量さと通気性ともにアップデートされたOMNE LITEは多くのサイクリストに恩恵を与えてくれるだろう。
POC OMNE LITE WF
カラー:Uranium Black Matt、Hydrogen White、Epidote Green Matt、Fluorescent Pink/Uranium Black
サイズ:S、M
価格:25,300円(税込)
トップレースで活躍するニールソン・ポーレスやベン・ヒーリーが所属するEFエデュケーション・イージーポスト。派手なピンク色のウェアに身を包みプロトンでもその存在を確認しやすいチームであり、彼らが着用するPOCのヘルメットやアイウェアも常に注目の的だ。
選手たちが着用するのはエアロダイナミクス、通気性、軽量性を追求したVENTRAL(ヴェントラル)シリーズだ。その系譜を継ぐOMNE(オムネ)に派生モデルのOMNE LITE(オムネ・ライト)がリリースされた。VENTRAL LITE同様にスタンダードモデルから軽量性を追求したヘルメットに仕上がっている。
OMNEのスタンダードが300g超の重量に対して、OMNE LITEはユニバーサルフィットのSサイズで220g、Mサイズで240g、Lサイズで260gという重量を達成しており、これまで以上に軽量でストレスレスなヘルメットへと進化を遂げた。
POCが減量のために行ったのはシェル造形の最適化とアウターシェルの見直し、アジャスターの変更だ。基本的な造形は変わらないように見えるが、ヘルメットサイドや頭頂部には大きく穴をあけている。さらに後頭部の排気用通気口も開口部を形状が変更されており、軽量化に貢献している。
このシェル形状のブラッシュアップは通気性向上にも貢献しており、OMNE AIRよりも数が多い通気口によってヘルメット内の熱が外に排出されやすいくなっている。
発泡EPSフォームを覆うポリカーボネートのアウターシェルは、ヘルメットを一周囲うようにアウターシェルの一部が省略されており、カバー面積が減少している。後頭部のアウターシェルが無いように見えるが、実際はクリアのコーティングで施されている。
これらの変更は安全性に関わる部分だが、非常に肉厚なインナーシェルによる安全性は維持されおり、EN、CPSC、AS/NZSといった安全認証を受けている。JCF公認でもあるため、国内の公式レースでも使用可能だ。また、MIPSなどもOMNE LITEではオミットされている。
軽量化の追求はシェルだけではなく細かなパーツにまで及んでいる。最も目立つ部分はアジャスターに搭載される樹脂ベルトが、非常に細いワイヤーに変更されていること。額部分のサポートパーツも薄手のものが採用された。これらのパーツはフィット性の向上にも貢献する結果ももたらした。
日本国内で展開されるモデルはWF(ワイドフィット)とされており、丸型頭のサイクリストでもフィットしやすくなっている。サイズ展開はSとMの2種類。カラーはUranium Black Matt、Hydrogen White、Epidote Green Matt、Fluorescent Pink/Uranium Blackという4種類。価格は25,300円(税込)。
今回OMNE LITEを試したのは頭囲が58cmで、カブトのS/Mサイズがちょうど良い典型的丸型頭を持つCW編集部員の藤原。今回はユニバーサルフィットのS、M、LとWFのLサイズを試着してみたが、帽体の形状的にはいずれのLサイズが適していた。ユニバーサルフィットのMサイズはヨーロッパブランドらしい横幅が狭い作りのため着用できなかったが、Lサイズではピッタリ着用できる。とはいえ、丸型頭の方はWFで間違いなし。
WFのサイズ感に関してはLサイズは大きめなので、サイズチャート通り(S:55〜58cm、M:59〜62cm)に選ぶのが良さそうだ。筆者はOMNE AIRもインプレッションを行なっているため、サイズ感についてはこちらをチェックしてもらいたい。
OMNE LITEの軽量化による首への負担が軽減されていることはもちろん、開口部の数が多くなったことによる通気性の向上が魅力だと感じる。非常に大きな開口部と遮られることなく後方へと向かう溝によって常に換気されており、フレッシュな状態が維持されていたようだ。
近年のヘルメットは内部を通る風を顕著に感じることがあるが、OMNE LITEは内部から熱が自然に放出されているような印象を受ける。特に信号待ちの際に熱が溜まっているような感覚は一切なく、自然な快適さを常に感じられる。軽量さと通気性ともにアップデートされたOMNE LITEは多くのサイクリストに恩恵を与えてくれるだろう。
POC OMNE LITE WF
カラー:Uranium Black Matt、Hydrogen White、Epidote Green Matt、Fluorescent Pink/Uranium Black
サイズ:S、M
価格:25,300円(税込)
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