2023/04/20(木) - 17:30
東京ビッグサイトに会場を移し、2度目の開催となったサイクルモードには数多くのブースが集まった。その中から注目のブースをピックアップして紹介しよう。今回はシマノとキャットアイ、チャンピオンシステムの3つ。
トークショーで会場を盛り上げたシマノ
日本が誇るコンポーネントブランドのシマノで人を集めたのは言うまでもなく、DURA-ACE、ULTEGRA、SHIMANO 105といったコンポーネントの展示と、DI2の動作デモエリアだ。デビューより時間が経過している今もシマノのレーシングコンポーネントは注目され、人が途切れることなく訪れていた。
そしてコンポーネントやニュートラルサポートが活躍する最高峰レースの世界観を表現した大きな壁の前には、シマノがサポートする宇都宮ブリッツェン、JCL TEAM UKYO、チームブリヂストンサイクリングのバイクがずらりと並べられた。
レースのイメージが色濃く反映された対面には、肩の力が抜けたサイクリングを楽しむための自転車が展示されていた。グラベルコンポーネントのGRXで組んだグラベルバイク、MTBのSLXを使用したバイク、E-BIKEユニットのSHIMANO STEPSが搭載されたバイクは、どれも荷物を積載しており、自転車をフックにプラスアルファの遊びを楽しめることを伝えてきた。
サイクリストが身につけるギアが試着できるように展示されており、かつ多くの人が足を止めたのも今年の特徴だった。特にレイザーのアーバン系ヘルメットは着用努力義務化に伴い注目を集めているほか、独自の安全テクノロジーKinetiCoreを採用しながらも手頃な価格を実現したパフォーマンスモデルTonicやTempoを手にとる方は多かったようだ。
シューズのコーナーにはRC9といったハイエンドモデルに加えて、限定カラーのモデルや公式オンラインストア限定のモデルまでが一堂に会しており、シマノがこだわって開発する細部まで隈なくチェックすることができた。アイウェアも鏡で着用した様子を自分で確認することができ、この機会で様々なプロダクトを吟味することができただろう。
シマノブースはプロダクトの展示はもちろん、ゲストを招いたトークショーも大盛況。先述したサポートチームのメンバーからはパワーメーターやホイールのことだけではなく、今シーズンのレースのことなども聞くことができ、海外レースのリアルに触れられた。パワーメーターがテーマの回では、具体的なメニューについての質問も飛んでおり、プロがどのようにトレーニングを行っているかの回答はみになったはずだ。
そして、YouTubeやTikTokで人気、サイクルモードの入場口にパネルが設置されるほど、今をときめくコンテンツクリエイターの"まさくん"は多くの来場者の足を止めた。まさくんはレイザーのヘルメットを着用するサイクリストの一人であり、彼が着用するヘルメットのロゴが市販品にはない白色であるとも。レイザーユーザーは真似をしてみては?
キャットアイ:モデルチェンジで注目されるVOLT NEOシリーズ
大阪に拠点を構え、ライトのリーディングカンパニーとしてお馴染みのキャットアイで注目だったのは、言うまでもなくモデルチェンジを果たしたばかりのフロントライト”VOLT NEO”だ。新作では配光を一新しており、上方への光をカットし対向車の眩惑を低減させたことが魅力の一つ。この配光をチェックできる専用ブースも構えられ、その新しい配光をチェックする機会が用意されていた。
また、ライトユニットとマウントパーツ、バッテリーが別体とされたことをアピールする催しも行われた。別体となるメリットは、ハンドルバーの下側にライトを配置させても、マウントパーツの上下を反転させることで、バッテリーインジケーターが常に上向きになること。スタッフによると、このメリットに喜ぶユーザーが思っていたよりも多かったとのこと。このようなニッチな要望にも応えられるのがキャットアイのすごさなのだろう。
他にもGPSを搭載したエントリー向けのサイクルコンピューターのAIR GPSや、それにペアリングするための各種センサー類などをチェックする方も多かった。今年もサポートする三船雅彦さんらによるトークセッションが開かれており、ディープな話を伺うことができた。
チャンピオンシステム&ケープラス:発表直後の新製品とこれからラインナップされるオーダーウェア
サイクルモードの開幕と同時に多くの人が足を止めていたブースがチャンピオンシステムだった。高品質なウェアをお手頃に、かつ小ロットから生産できるオーダーウェアシステムを展開するブランドだけあり、ずらりと並べられたオーダーウェアの数は膨大。この中から選ぼうとすると悩んでしまうのは必至だ。そんな人をサポートしてくれるのがチャンピオンシステムのオーダーウェア相談会であり、サイクルモードのブースでも詳しく話を伺うことができた。
非常に多くのウェアがかけられたラックにまだ発売が開始されていない新製品も用意されていた。一つは既に用意されていたApexグレードのジッパーレス半袖ジャージのアップデート版。メイン素材を伸縮性と通気性に優れるエアロ生地としたことがポイントで、ストライプのように凹凸加工が空気抵抗を削減する狙いがある。ジッパーレスという決戦用アイテムにエアロというアドバンテージを付与した1着は高速化が進むヒルクライムレースなどにピッタリだろう。
そしてもう1着も特殊生地を採用したビブショーツ。太ももに配置された生地はペットボトルからリサイクルされた素材を活用しており、エコフレンドリーなモデルに仕上げられている。また、ハニカム状のディティールも目をひいた。
チャンピオンシステムが国内で取り扱うケープラスも人を集めた。サイクルモード開幕直前に発表されたヘルメットのALPHA Mips Air Nodeや、アイウェアのSOLARは早くも注目されており、実際に着用感を確かめる方も少なくなかった。そして、ケープラスの人気モデルNOVAを確かめる方も多く、その注目度の高さを改めて感じさせられた。
text&photo:Gakuto Fujiwara
photo:Naoki Yasuoka
トークショーで会場を盛り上げたシマノ
日本が誇るコンポーネントブランドのシマノで人を集めたのは言うまでもなく、DURA-ACE、ULTEGRA、SHIMANO 105といったコンポーネントの展示と、DI2の動作デモエリアだ。デビューより時間が経過している今もシマノのレーシングコンポーネントは注目され、人が途切れることなく訪れていた。
そしてコンポーネントやニュートラルサポートが活躍する最高峰レースの世界観を表現した大きな壁の前には、シマノがサポートする宇都宮ブリッツェン、JCL TEAM UKYO、チームブリヂストンサイクリングのバイクがずらりと並べられた。
レースのイメージが色濃く反映された対面には、肩の力が抜けたサイクリングを楽しむための自転車が展示されていた。グラベルコンポーネントのGRXで組んだグラベルバイク、MTBのSLXを使用したバイク、E-BIKEユニットのSHIMANO STEPSが搭載されたバイクは、どれも荷物を積載しており、自転車をフックにプラスアルファの遊びを楽しめることを伝えてきた。
サイクリストが身につけるギアが試着できるように展示されており、かつ多くの人が足を止めたのも今年の特徴だった。特にレイザーのアーバン系ヘルメットは着用努力義務化に伴い注目を集めているほか、独自の安全テクノロジーKinetiCoreを採用しながらも手頃な価格を実現したパフォーマンスモデルTonicやTempoを手にとる方は多かったようだ。
シューズのコーナーにはRC9といったハイエンドモデルに加えて、限定カラーのモデルや公式オンラインストア限定のモデルまでが一堂に会しており、シマノがこだわって開発する細部まで隈なくチェックすることができた。アイウェアも鏡で着用した様子を自分で確認することができ、この機会で様々なプロダクトを吟味することができただろう。
シマノブースはプロダクトの展示はもちろん、ゲストを招いたトークショーも大盛況。先述したサポートチームのメンバーからはパワーメーターやホイールのことだけではなく、今シーズンのレースのことなども聞くことができ、海外レースのリアルに触れられた。パワーメーターがテーマの回では、具体的なメニューについての質問も飛んでおり、プロがどのようにトレーニングを行っているかの回答はみになったはずだ。
そして、YouTubeやTikTokで人気、サイクルモードの入場口にパネルが設置されるほど、今をときめくコンテンツクリエイターの"まさくん"は多くの来場者の足を止めた。まさくんはレイザーのヘルメットを着用するサイクリストの一人であり、彼が着用するヘルメットのロゴが市販品にはない白色であるとも。レイザーユーザーは真似をしてみては?
キャットアイ:モデルチェンジで注目されるVOLT NEOシリーズ
大阪に拠点を構え、ライトのリーディングカンパニーとしてお馴染みのキャットアイで注目だったのは、言うまでもなくモデルチェンジを果たしたばかりのフロントライト”VOLT NEO”だ。新作では配光を一新しており、上方への光をカットし対向車の眩惑を低減させたことが魅力の一つ。この配光をチェックできる専用ブースも構えられ、その新しい配光をチェックする機会が用意されていた。
また、ライトユニットとマウントパーツ、バッテリーが別体とされたことをアピールする催しも行われた。別体となるメリットは、ハンドルバーの下側にライトを配置させても、マウントパーツの上下を反転させることで、バッテリーインジケーターが常に上向きになること。スタッフによると、このメリットに喜ぶユーザーが思っていたよりも多かったとのこと。このようなニッチな要望にも応えられるのがキャットアイのすごさなのだろう。
他にもGPSを搭載したエントリー向けのサイクルコンピューターのAIR GPSや、それにペアリングするための各種センサー類などをチェックする方も多かった。今年もサポートする三船雅彦さんらによるトークセッションが開かれており、ディープな話を伺うことができた。
チャンピオンシステム&ケープラス:発表直後の新製品とこれからラインナップされるオーダーウェア
サイクルモードの開幕と同時に多くの人が足を止めていたブースがチャンピオンシステムだった。高品質なウェアをお手頃に、かつ小ロットから生産できるオーダーウェアシステムを展開するブランドだけあり、ずらりと並べられたオーダーウェアの数は膨大。この中から選ぼうとすると悩んでしまうのは必至だ。そんな人をサポートしてくれるのがチャンピオンシステムのオーダーウェア相談会であり、サイクルモードのブースでも詳しく話を伺うことができた。
非常に多くのウェアがかけられたラックにまだ発売が開始されていない新製品も用意されていた。一つは既に用意されていたApexグレードのジッパーレス半袖ジャージのアップデート版。メイン素材を伸縮性と通気性に優れるエアロ生地としたことがポイントで、ストライプのように凹凸加工が空気抵抗を削減する狙いがある。ジッパーレスという決戦用アイテムにエアロというアドバンテージを付与した1着は高速化が進むヒルクライムレースなどにピッタリだろう。
そしてもう1着も特殊生地を採用したビブショーツ。太ももに配置された生地はペットボトルからリサイクルされた素材を活用しており、エコフレンドリーなモデルに仕上げられている。また、ハニカム状のディティールも目をひいた。
チャンピオンシステムが国内で取り扱うケープラスも人を集めた。サイクルモード開幕直前に発表されたヘルメットのALPHA Mips Air Nodeや、アイウェアのSOLARは早くも注目されており、実際に着用感を確かめる方も少なくなかった。そして、ケープラスの人気モデルNOVAを確かめる方も多く、その注目度の高さを改めて感じさせられた。
text&photo:Gakuto Fujiwara
photo:Naoki Yasuoka
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