4月9日に開催されたパリ〜ルーベにて落車し、脳震盪により途中棄権したペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)が現状を報告。既に自宅のあるモナコに戻り、検査を受ける予定だという。



2つ目の石畳区間で落車したペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー) photo:CorVos

落車が起こったのは計29箇所ある石畳区間の2つ目「ヴィースリー〜キエヴィ(残り151km地点)」。メイン集団の先頭30番目付近を走行していたペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)は落車し、怪我と脳震盪を起こして途中棄権。その後、現地の病院に搬送されて怪我の処置と検査を受けた。

その後サガンは自身のSNSで現状を報告。「パリ〜ルーベとは理想から程遠いお別れになってしまったが、これもこのレースの一部。応援とサポートに感謝する。とても力になった。また、落車した僕の処置をしてくれたカンブレ病院の緊急医療スタッフやチームの医療メンバーに感謝したい」と綴った。

最後のパリ〜ルーベは途中棄権となったペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー) photo:CorVos

2018年大会の覇者であるサガンは今年限りでワールドツアーレベルのロードレースへの出場を終えるため、これが現役最後のパリ〜ルーベだった。またサガンは1週間前のロンド・ファン・フラーンデレンでも大規模落車に巻き込まれ、レースを去っていた。

「明日、家に戻り検査を受ける予定だ。そしてすぐに来るレースに向けたトレーニングに戻る。レース会場で会おう」と投稿を締めくくったサガン。今後の予定は明らかになっていないものの、ツール・ド・フランスに向けた準備に入ると思われる。



ファンバーレは左手と右肩を骨折

アランベールで落車したディラン・ファンバーレ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos

またパリ〜ルーベでも屈指の難易度を誇る石畳区間「トゥルエ・ダランベール(残り95km地点)」で落車した前回覇者のディラン・ファンバーレ(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)も怪我の具合が明らかになった。チームの発表によるとファンバーレは左手と右肩を骨折し、予定していたアムステルゴールドレース(4月16日)の欠場が決まった。

「理想とする春のクラシックではなかった。だがより高みを目指すべく戻ってくる。僕を応援してくれる全ての人たちに感謝を伝えたい」と、ファンバーレはインスタグラムを通しメッセージを送っている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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