イタリア中部を舞台にしたセッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリが閉幕。5日間のステージレースでEFエデュケーション・イージーポストとスーダル・クイックステップがそれぞれ2勝ずつを挙げ、マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ)が総合優勝に輝いた。

下部チームの選手など若手中心で臨んだユンボ・ヴィスマ photo:CorVos
スペインのボルタ・ア・カタルーニャと時を同じくして、イタリア中部のエミリア=ロマーニャ州では名物ステージレースの「セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)」が3月21〜25日に開催された。2000年に亡くなった往年の名選手ジーノ・バルタリとそのライバル、ファウスト・コッピの名を冠した5日間のステージレースは、昨年からセミタッパ(短距離ロードレースとチームタイムトライアルを同日に行う)が廃止。丘陵ステージを中心に最終日を個人タイムトライアルで締めくくる。
レースカテゴリーは1クラス(上から3番目)だが、欧州全土からのアクセスの良さもあり、スタートラインにはイネオス・グレナディアーズやアスタナ・カザフスタンなど8のワールドチームが集結。なかでもスーダル・クイックステップはマウロ・シュミット(スイス)とレミ・カヴァニャ(フランス)といった強力なメンバーを揃え、3月にイスラエル・プレミアテックに加入したドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)も移籍後初レースとして出場した。
また、日本からはルーマニアのコンチネンタルチーム、ソフェル・サヴィーニ・デュオ・OMZに所属する鳴海颯が出走している。
初日にカヴァニャが独走勝利

第1ステージ:レミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ)が独走勝利 photo:CorVos
初日はアドリア海に面したリッチョーネを発着点とする161.8km。4つの低難易度なカテゴリー山岳を越える丘陵ステージで5名が逃げを打つ。最大5分差を残り距離と共に減らしていったプロトンから、残り37km地点の3級山岳の麓でカヴァニャがアタックした。
逃げを次々に追い抜き、単独先頭となったカヴァニャは得意の独走力を発揮。後続に32秒差をつけたカヴァニャが初日勝者に輝き、集団による2位争いをシュミットが先着してクイックステップがワンツーフィニッシュを決めた。

第2ステージ:小集団スプリントを制したショーン・クイン(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:EF Education-EasyPost
前日の舞台であるリッチョーネから山間部のロンジャーノを目指す2日目も、3級山岳を5度越える丘陵ステージ。フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)を含む5名が逃げ、前日の焼き直しのように逃げ吸収前にプロトンが活性化した。
仕掛けたのはシュミットやEFエデュケーション・イージーポストの2人(ショーン・クインとジェームズ・ショー)を含む6名。この先鋭集団は逃げから唯一粘ったリポヴィッツを捉え、4名による小集団スプリントでショーのアシストを受けた22歳クインが制し、プロ初勝利を飾っている。

第3ステージ:ベン・ヒーリー(アイルランド)が先着し、EFエデュケーション・イージーポストが2日連続勝利 photo:CorVos
大会3日目はフォルリを発着点とする139.7kmの丘陵ステージ。ルーク・ロウ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)などが逃げ、それを吸収したメイン集団からポッツォヴィーヴォやEFエデュケーション・イージーポストのマーク・パデュン(ウクライナ)とベン・ヒーリー(アイルランド)という3名が飛び出す。ステージはスプリントを数の利を活かしたヒーリーが獲得している。

第4ステージ:100kmに渡る逃げ切り勝利を飾ったアレクシス・ゲラン(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB) photo:CorVos
大会唯一の1級山岳が登場した4日目は159.9kmに獲得標高差3,000mの登坂が詰め込まれた山岳ステージ。序盤に形成された17名の逃げグループは早々に吸収され、繰り返されるアタックをリーダーチームのクイックステップが抑え込んだ。
そんなハイペースのなかアレクシス・ゲラン(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB)が残り100kmからアタックに成功。総合首位シュミットらによる猛追をギリギリで振り切ったゲランが、ワールドチーム相手に大きな勝利を掴み取った。
カヴァニャが区間2勝目を挙げ、総合優勝はシュミットの手に

第5ステージ:レミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ)が初日に続く区間2勝目をマーク photo:CorVos
そして18.6kmの個人タイムトライアルで締めくくられた最終第5ステージで、初日を制したカヴァニャが区間2勝目をマーク。区間8位のシュミットが2日目から着用したリーダージャージを守り、第38代総合優勝者に輝いた。
「区間2勝と総合優勝はチームとして大成功といえる結果。厳しい1週間であったが、チームによる素晴らしい走りは誇りに思うことができる」と、今後クイックステップの総合リーダーを担う23歳のシュミットはそう喜んだ。

総合優勝に輝いたマウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) photo:Soudal - Quick Step

スペインのボルタ・ア・カタルーニャと時を同じくして、イタリア中部のエミリア=ロマーニャ州では名物ステージレースの「セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・コッピ・エ・バルタリ(UCI2.1)」が3月21〜25日に開催された。2000年に亡くなった往年の名選手ジーノ・バルタリとそのライバル、ファウスト・コッピの名を冠した5日間のステージレースは、昨年からセミタッパ(短距離ロードレースとチームタイムトライアルを同日に行う)が廃止。丘陵ステージを中心に最終日を個人タイムトライアルで締めくくる。
レースカテゴリーは1クラス(上から3番目)だが、欧州全土からのアクセスの良さもあり、スタートラインにはイネオス・グレナディアーズやアスタナ・カザフスタンなど8のワールドチームが集結。なかでもスーダル・クイックステップはマウロ・シュミット(スイス)とレミ・カヴァニャ(フランス)といった強力なメンバーを揃え、3月にイスラエル・プレミアテックに加入したドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)も移籍後初レースとして出場した。
また、日本からはルーマニアのコンチネンタルチーム、ソフェル・サヴィーニ・デュオ・OMZに所属する鳴海颯が出走している。
初日にカヴァニャが独走勝利

初日はアドリア海に面したリッチョーネを発着点とする161.8km。4つの低難易度なカテゴリー山岳を越える丘陵ステージで5名が逃げを打つ。最大5分差を残り距離と共に減らしていったプロトンから、残り37km地点の3級山岳の麓でカヴァニャがアタックした。
逃げを次々に追い抜き、単独先頭となったカヴァニャは得意の独走力を発揮。後続に32秒差をつけたカヴァニャが初日勝者に輝き、集団による2位争いをシュミットが先着してクイックステップがワンツーフィニッシュを決めた。

前日の舞台であるリッチョーネから山間部のロンジャーノを目指す2日目も、3級山岳を5度越える丘陵ステージ。フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)を含む5名が逃げ、前日の焼き直しのように逃げ吸収前にプロトンが活性化した。
仕掛けたのはシュミットやEFエデュケーション・イージーポストの2人(ショーン・クインとジェームズ・ショー)を含む6名。この先鋭集団は逃げから唯一粘ったリポヴィッツを捉え、4名による小集団スプリントでショーのアシストを受けた22歳クインが制し、プロ初勝利を飾っている。

大会3日目はフォルリを発着点とする139.7kmの丘陵ステージ。ルーク・ロウ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)などが逃げ、それを吸収したメイン集団からポッツォヴィーヴォやEFエデュケーション・イージーポストのマーク・パデュン(ウクライナ)とベン・ヒーリー(アイルランド)という3名が飛び出す。ステージはスプリントを数の利を活かしたヒーリーが獲得している。

大会唯一の1級山岳が登場した4日目は159.9kmに獲得標高差3,000mの登坂が詰め込まれた山岳ステージ。序盤に形成された17名の逃げグループは早々に吸収され、繰り返されるアタックをリーダーチームのクイックステップが抑え込んだ。
そんなハイペースのなかアレクシス・ゲラン(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB)が残り100kmからアタックに成功。総合首位シュミットらによる猛追をギリギリで振り切ったゲランが、ワールドチーム相手に大きな勝利を掴み取った。
カヴァニャが区間2勝目を挙げ、総合優勝はシュミットの手に

そして18.6kmの個人タイムトライアルで締めくくられた最終第5ステージで、初日を制したカヴァニャが区間2勝目をマーク。区間8位のシュミットが2日目から着用したリーダージャージを守り、第38代総合優勝者に輝いた。
「区間2勝と総合優勝はチームとして大成功といえる結果。厳しい1週間であったが、チームによる素晴らしい走りは誇りに思うことができる」と、今後クイックステップの総合リーダーを担う23歳のシュミットはそう喜んだ。

第1ステージ結果
1位 | レミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ) | 4:03:03 |
2位 | マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) | +0:32 |
3位 | リック・プルイマース(オランダ、チューダー・プロサイクリングチーム) |
第2ステージ結果
1位 | ショーン・クイン(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト) | 4:18:42 |
2位 | マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) | |
3位 | ワルテル・カルツォーニ(イタリア、Q36.5プロサイクリングチーム) |
第3ステージ結果
1位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | 3:29:0 |
2位 | ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、イスラエル・プレミアテック) | |
3位 | マーク・パデュン(ウクライナ、EFエデュケーション・イージーポスト) |
第4ステージ結果
1位 | アレクシス・ゲラン(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB) | 4:05:29 |
2位 | マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) | +0:03 |
3位 | ジェームズ・ショー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) |
第5ステージ結果
1位 | レミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ) | 0:22:12 |
2位 | マイケル・ヘップバーン(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | +0:18 |
3位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:19 |
個人総合成績
1位 | マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) | 16:19:55 |
2位 | ジェームズ・ショー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:16 |
3位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:22 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マウロ・シュミット(スイス、スーダル・クイックステップ) |
山岳賞 | アレクシス・ゲラン(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB) |
ヤングライダー賞 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) |
チーム総合成績 | EFエデュケーション・イージーポスト |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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