2023/02/26(日) - 20:33
2023年Jプロツアーが鹿児島県で開幕。第1戦「鹿屋・肝付ロードレース」は130kmのレースが行われ、集団スプリントを制した岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が優勝した。女子は地元チーム・シエルブルー鹿屋の成海綾香が優勝した。
2023年シーズンのJプロツアーは、初開催となる鹿児島県で開幕した。
初戦の舞台は、鹿児島県東部に位置する鹿屋市と肝付町にまたがる公道に設定された1周6.5kmのコース。鹿児島県立大隅広域公園をスタート・フィニッシュ地点とし、アップダウンが繰り返される前半と、農村地帯を駆け抜ける平坦基調の後半で構成される。明確な勝負所となるような厳しい登りは無く、長い下りと長い直線平坦区間があるため逃げが決まりづらそうなレイアウトだ。残り300m付近からフィニッシュまでは登りとなり、確実にバラける設定だ。
開幕戦のスタートラインに揃ったのは13チーム。残念ながら昨年のチャンピオンチーム・マトリックスパワータグは欠場。加えて2月末という時季で各チーム仕上がり具合の差が予想される中、どのチームが主導権を握るのかが注目された。
前日は雨が降って寒い1日だったものの、この日は朝から晴れて気温が上がり、動き回ると暑さを感じるほどの陽気。ただ風は冷たく、長袖ジャージやアームウォーマーをつけて走る選手の割合が若干多めだ。
20周130kmのレースは昼過ぎにスタート。5名から7名の集団が先行するも3周前後しか続かず、前半はアタックと吸収を繰り返しながら周回を重ねていく。
10周目、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)が30秒前後の差をつけて単独先行。12周目に入ると才田直人(ベルマーレ・レーシングチーム)の追走をきっかけに細川健太(弱虫ペダルサイクリングチーム)、天野壮悠(シマノレーシング)、新城雄大(キナンレーシングチーム)、永山貴浩(備後しまなみeNShare)、萱野匠(アヴニールサイクリング山梨)らが合流し、7名の先頭集団が形成される。
メイン集団との差は一時2分近くまで開くものの、終盤に向けて徐々にタイム差が縮まっていく。先行する7名は人数を減らしながらも1分前後の差を維持していたが、残り4周となる17周目から愛三工業レーシングチームが集団コントロールを開始し、最終周回に入ったところで全ての逃げを吸収する。
残り3kmを切ると、地元チームのシエルブルー鹿屋や、シマノレーシング、チームブリヂストンサイクリングも隊列を組み、フィニッシュに向けての主導権争いを繰り広げていく。勝負は集団でのスプリントへ持ち込まれた。
残り120m、フィニッシュへの登りで伸びてきたのは岡本隼(愛三工業レーシングチーム)。直後に山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)が続くものの、岡本はそれを寄せ付けずフィニッシュ。2023年最初のJプロツアー勝者となった。岡本の優勝は昨年9月の南魚沼クリテリウム以来だ。
岡本隼コメント
「新加入メンバーも加わった昨年の冬から合宿を重ね、2月の開幕戦で勝てたことは幸先の良いスタートが切れてとても嬉しい。終盤の逃げに愛三工業レーシングチームのメンバーを乗せられなかったので、是が非でも結果を出すにはスプリント勝負にするしかないと考えた。チームの1人1人が自分のパートに自信を持ってやってくれたおかげで、僕は最後のスプリントだけ全開で行くことができた。チームで勝ち取った勝利だと思う」
2023年シーズンのJプロツアーは、初開催となる鹿児島県で開幕した。
初戦の舞台は、鹿児島県東部に位置する鹿屋市と肝付町にまたがる公道に設定された1周6.5kmのコース。鹿児島県立大隅広域公園をスタート・フィニッシュ地点とし、アップダウンが繰り返される前半と、農村地帯を駆け抜ける平坦基調の後半で構成される。明確な勝負所となるような厳しい登りは無く、長い下りと長い直線平坦区間があるため逃げが決まりづらそうなレイアウトだ。残り300m付近からフィニッシュまでは登りとなり、確実にバラける設定だ。
開幕戦のスタートラインに揃ったのは13チーム。残念ながら昨年のチャンピオンチーム・マトリックスパワータグは欠場。加えて2月末という時季で各チーム仕上がり具合の差が予想される中、どのチームが主導権を握るのかが注目された。
前日は雨が降って寒い1日だったものの、この日は朝から晴れて気温が上がり、動き回ると暑さを感じるほどの陽気。ただ風は冷たく、長袖ジャージやアームウォーマーをつけて走る選手の割合が若干多めだ。
20周130kmのレースは昼過ぎにスタート。5名から7名の集団が先行するも3周前後しか続かず、前半はアタックと吸収を繰り返しながら周回を重ねていく。
10周目、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)が30秒前後の差をつけて単独先行。12周目に入ると才田直人(ベルマーレ・レーシングチーム)の追走をきっかけに細川健太(弱虫ペダルサイクリングチーム)、天野壮悠(シマノレーシング)、新城雄大(キナンレーシングチーム)、永山貴浩(備後しまなみeNShare)、萱野匠(アヴニールサイクリング山梨)らが合流し、7名の先頭集団が形成される。
メイン集団との差は一時2分近くまで開くものの、終盤に向けて徐々にタイム差が縮まっていく。先行する7名は人数を減らしながらも1分前後の差を維持していたが、残り4周となる17周目から愛三工業レーシングチームが集団コントロールを開始し、最終周回に入ったところで全ての逃げを吸収する。
残り3kmを切ると、地元チームのシエルブルー鹿屋や、シマノレーシング、チームブリヂストンサイクリングも隊列を組み、フィニッシュに向けての主導権争いを繰り広げていく。勝負は集団でのスプリントへ持ち込まれた。
残り120m、フィニッシュへの登りで伸びてきたのは岡本隼(愛三工業レーシングチーム)。直後に山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)が続くものの、岡本はそれを寄せ付けずフィニッシュ。2023年最初のJプロツアー勝者となった。岡本の優勝は昨年9月の南魚沼クリテリウム以来だ。
岡本隼コメント
「新加入メンバーも加わった昨年の冬から合宿を重ね、2月の開幕戦で勝てたことは幸先の良いスタートが切れてとても嬉しい。終盤の逃げに愛三工業レーシングチームのメンバーを乗せられなかったので、是が非でも結果を出すにはスプリント勝負にするしかないと考えた。チームの1人1人が自分のパートに自信を持ってやってくれたおかげで、僕は最後のスプリントだけ全開で行くことができた。チームで勝ち取った勝利だと思う」
Jプロツアー第1戦 鹿屋・肝付ロードレース 結果(130km)
1位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | 3時間5分37秒 |
2位 | 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) | +0秒 |
3位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | +1秒 |
4位 | 石原悠希(シマノレーシング) | |
5位 | 北野普識(イナーメ信濃山形) | |
6位 | 津田悠義(KINAN Racing Team) |
敢闘賞 河野翔輝(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
中間スプリント賞
1回目 古谷田貴斗(CIEL BLEU KANOYA)
2回目 萱野 匠(アヴニールサイクリング山梨)
Jプロツアーリーダー 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
U23リーダー 津田悠義(KINAN Racing Team)
成海綾香が地元勝利を挙げる
女子のJフェミニンツアーは10周65km。周回を重ねるごとに人数が減っていき、最終周回までに残ったのは成海綾香(シエルブルー鹿屋)と、牧瀬翼(WING PLUS)ら4名。最後はスプリントで成海が牧瀬を下して優勝。今シーズンからシエルブルー鹿屋に加入した成海が、地元レースで初優勝を決めた。
中間スプリント賞
1回目 古谷田貴斗(CIEL BLEU KANOYA)
2回目 萱野 匠(アヴニールサイクリング山梨)
Jプロツアーリーダー 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
U23リーダー 津田悠義(KINAN Racing Team)
成海綾香が地元勝利を挙げる
女子のJフェミニンツアーは10周65km。周回を重ねるごとに人数が減っていき、最終周回までに残ったのは成海綾香(シエルブルー鹿屋)と、牧瀬翼(WING PLUS)ら4名。最後はスプリントで成海が牧瀬を下して優勝。今シーズンからシエルブルー鹿屋に加入した成海が、地元レースで初優勝を決めた。
Jフェミニンツアー(女子) 結果(65km)
1位 | 成海綾香(CIEL BLEU KANOYA | 2時間1分54秒 |
2位 | 牧瀬 翼(WING PLUS) | +1秒 |
3位 | 久木野 衣美(WING PLUS) | +5秒 |
中間スプリント賞 仲村陽子(フィッツ)
Jフェミニンリーダー 成海綾香(CIEL BLEU KANOYA)
text&photo:Satoru Kato
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text&photo:Satoru Kato
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