現在ニュージーランド・サイクルクラシックに参戦中のキナンレーシングチーム。今年はコルナゴにスイッチしたことでも話題をさらった。元日本王者である山本元喜のニューバイク、V3-RSを紹介しよう。



山本元喜(キナンレーシングチーム)のコルナゴ V3-RS photo: Syunsuke FUKUMITSU

1月11日に開幕したニュージーランド・サイクルクラシック(UCI.2.2)に参戦中のキナンレーシングチーム。今年新加入のライアン・カバナ(オーストラリア)や孫崎大樹ら参戦するなか、現地ニュージーランドから山本元喜が乗るコルナゴV3-RSの写真が届いた。

同チームは長らく使用してきたヨネックスに別れを告げ、2023年からコルナゴにスイッチ。そのメインバイクは2020年、21年とツール・ド・フランスを制したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が乗った軽量オールラウンダーのV3-RSだ。

クランクセットはパワーメーターが搭載された新型デュラエース photo: Syunsuke FUKUMITSU

ハンドルとステムは昨年から引き続きデダを使用 photo: Syunsuke FUKUMITSU
IRCのASPITE PRO S-LIGHTタイヤ photo: Syunsuke FUKUMITSU


昨年12月にV4-Rsが発表されたばかりだが、昨季UAEチームエミレーツのメインバイクとなったV3-RSも軽量オールラウンドモデルのフラッグシップであることに変わりはない。優れたクライミング性能はもちろん、エアロダイナミクスと剛性を強化したことにより、スプリンターも好んで使用する真のオールラウンドバイクだ。

元全日本チャンピオンである山本のバイクのコンポーネントはR8170系アルテグラDi2で、クランクセットはパワーメーターが搭載されたデュラエース(FC-R9200-P)。ペダルもデュラエースのR9100シリーズで、その他ブランドは昨年から継続され、ハンドルとステムはデダ(VINCIにアップデート)、サドルはフィジークのALIANTE。

ホイールも引き続きフルクラムの最高峰モデル SPEED 55だが、タイヤは「チューブレスに迫るクリンチャー」を謳うIRCの新型ASPITE PRO S-LIGHTタイヤを組み合わせている。今年チームはチューブレスではなくクリンチャーをレースユースする予定だという。山本のバイクはチームカラーにマッチした青の差し色の入った白。しかし、チーム内では黒基調のバイクも運用されている模様だ。

サイクルコンピュータはブライトンのRider S500 photo: Syunsuke FUKUMITSU

ホイールはフルクラムのSPEEDシリーズの55T photo: Syunsuke FUKUMITSU

本日第4ステージが行われるニュージーランド・サイクルクラシックは、初日の登りスプリントでカバナが2位と健闘し、集団スプリントとなった第2ステージは新城雄大のリードアウトから孫崎がスプリントして4位。第3ステージ終了時で新加入のドリュー・モレ(オーストラリア)が総合4位(26秒遅れ)という好位置につけている。

text: Sotaro.Arakawa
photo: Syunsuke FUKUMITSU

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