2023/01/17(火) - 09:15
2020年を最後に中止となっていたサントス・ツアー・ダウンアンダーが本日1月17日、3年ぶりに開幕する。「ウィランガヒル」を除いた6日間のコースや、GトーマスやSイェーツなど豪華な出場選手を紹介する。
コロナ禍でも殆どが例年通りとなった2022年レースカレンダーだったが、そこに唯一欠けていたロードレースシーズンの開幕戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーが今年ようやく復活開催される。南半球ゆえ真夏のオーストラリアを舞台とする今大会が初開催されたのは1999年。今年で23回目を迎える。
舞台はオーストラリア南部、中心都市シドニーから約1,300kmほど西に位置するアデレード。近郊には大きな山脈がなく、コースの大部分を占めるのは海沿いの平野部や、ワインの産地として世界的に有名なバロッサバレー、クレアバレー、アデレードヒルズと呼ばれる丘陵地帯だ。
1月14日(土)にカレブ・ユアン(オーストラリアナショナルチーム)が優勝を飾ったアデレード市内で行われるクリテリウムレース「シュワルベクラシック」を経て、本日1月17日(火)より6日間のステージレースが開幕する。今大会のトピックスとしては2012年以来レースを象徴する登りだったウィランガヒルがコースから消え、初日にプロローグが組み込まれた点。3年振りに集った世界トップレベルの選手たちは、アデレードに設定された5.5kmの個人タイムトライアルで装い新たにしたジャージ姿をファンに披露する。
2日目の第1ステージは先述したワインの産地バロッサバレーのタヌンダを発着点とする149km。中盤から4級山岳メングレースヒルが5度に渡り登場するものの、平均勾配3.6%(最大13%)とスプリンターを退けるほどではない。丘陵ステージだが予想されるのは集団スプリントだ。
第2ステージはフィニッシュまで24km地点にネトルヒル(距離2.5km/平均6.8%)が登場する。しかしマイケル・マシューズ(ジェイコ・アルウラー)やカレブ・ユアン(共にオーストラリア)といった”登れるスプリンター”が遅れるほどの難易度ではないため、2日連続のスプリンターによる争いの可能性が高い。
第3ステージにしてようやく総合優勝を狙う選手たちに出番が回ってくる。例年総合優勝の行方を占っていたウィランガヒルが姿を消した代わりに、レース主催者はアデレード屈指の急坂を用意した。2020年大会でもスタート地点に設定されたノーウッドを出発し、直後に足慣らしとして2級山岳をクリア。その後丘陵地帯を進み、チェッカーヒル(距離1.1km/平均9.4%/最大18.9%)とコルク抜きに例えられるタイトコーナーが連続する登り「コークスクリュー(距離2.3km/平均9.2%/最大24.4%)」を越える。そこから6km先のフィニッシュラインが引かれたキャンベルタウンで総合優勝の行方が明らかになる。
第4ステージはどちらもカテゴリー山岳が登場するものの、スプリンターがその実力を十分発揮できる低難易度なレイアウト。そして最終第5ステージは、マウント・ロフティ(平均7.3%/最大13.3%)を5度登坂する山岳ステージで総合優勝者が決定する。
コロナ禍でも殆どが例年通りとなった2022年レースカレンダーだったが、そこに唯一欠けていたロードレースシーズンの開幕戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーが今年ようやく復活開催される。南半球ゆえ真夏のオーストラリアを舞台とする今大会が初開催されたのは1999年。今年で23回目を迎える。
舞台はオーストラリア南部、中心都市シドニーから約1,300kmほど西に位置するアデレード。近郊には大きな山脈がなく、コースの大部分を占めるのは海沿いの平野部や、ワインの産地として世界的に有名なバロッサバレー、クレアバレー、アデレードヒルズと呼ばれる丘陵地帯だ。
1月14日(土)にカレブ・ユアン(オーストラリアナショナルチーム)が優勝を飾ったアデレード市内で行われるクリテリウムレース「シュワルベクラシック」を経て、本日1月17日(火)より6日間のステージレースが開幕する。今大会のトピックスとしては2012年以来レースを象徴する登りだったウィランガヒルがコースから消え、初日にプロローグが組み込まれた点。3年振りに集った世界トップレベルの選手たちは、アデレードに設定された5.5kmの個人タイムトライアルで装い新たにしたジャージ姿をファンに披露する。
2日目の第1ステージは先述したワインの産地バロッサバレーのタヌンダを発着点とする149km。中盤から4級山岳メングレースヒルが5度に渡り登場するものの、平均勾配3.6%(最大13%)とスプリンターを退けるほどではない。丘陵ステージだが予想されるのは集団スプリントだ。
第2ステージはフィニッシュまで24km地点にネトルヒル(距離2.5km/平均6.8%)が登場する。しかしマイケル・マシューズ(ジェイコ・アルウラー)やカレブ・ユアン(共にオーストラリア)といった”登れるスプリンター”が遅れるほどの難易度ではないため、2日連続のスプリンターによる争いの可能性が高い。
第3ステージにしてようやく総合優勝を狙う選手たちに出番が回ってくる。例年総合優勝の行方を占っていたウィランガヒルが姿を消した代わりに、レース主催者はアデレード屈指の急坂を用意した。2020年大会でもスタート地点に設定されたノーウッドを出発し、直後に足慣らしとして2級山岳をクリア。その後丘陵地帯を進み、チェッカーヒル(距離1.1km/平均9.4%/最大18.9%)とコルク抜きに例えられるタイトコーナーが連続する登り「コークスクリュー(距離2.3km/平均9.2%/最大24.4%)」を越える。そこから6km先のフィニッシュラインが引かれたキャンベルタウンで総合優勝の行方が明らかになる。
第4ステージはどちらもカテゴリー山岳が登場するものの、スプリンターがその実力を十分発揮できる低難易度なレイアウト。そして最終第5ステージは、マウント・ロフティ(平均7.3%/最大13.3%)を5度登坂する山岳ステージで総合優勝者が決定する。
サントス・ツアー・ダウンアンダー2023ステージリスト
日時 | ステージ | スタート地点〜フィニッシュ地点 | 距離 |
---|---|---|---|
1月17日(火) | プロローグ | アデレード〜アデレード | 5.5km |
1月18日(水) | 第1ステージ | タヌンダ〜タヌンダ | 149km |
1月19日(木) | 第2ステージ | ブライトン〜ヴィクターバーバー | 154km |
1月20日(金) | 第3ステージ | ノーウッド〜キャンベルタウン | 117km |
1月21日(土) | 第4ステージ | ポートウィランガ〜ウィランガ | 133km |
1月22日(日) | 第5ステージ | アンレー〜マウント・ロフティ | 114km |
ウィランガヒル&リッチー・ポート不在のTDUを制するのは?
ダウンアンダーの王として名を馳せたリッチー・ポートが引退し、総合優勝候補としては昨年のツール・ド・フランスで総合3位に入ったゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が最有力。そこに母国オーストラリア籍チームであるジェイコ・アルウラーのエースサイモン・イェーツ(イギリス)やオーストラリア人としてジロ・デ・イタリアを初制覇したジャイ・ヒンドレー(ボーラ・ハンスグローエ)、ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)といった面々が対抗となる。
また昨年のブエルタ・ア・エスパーニャで区間2勝を挙げ、先のタイムトライアル国内選手権で幸先よく勝利を挙げたジェイ・ヴァイン(オーストラリア、UAEチームエミレーツ)もジョージ・ベネット(ニュージーランド)と共にオセアニアタッグを組む。チームDSMは新加入ルーカス・ハミルトン(オーストラリア)、グルパマFDJはマイケル・ストーラー(オーストラリア)、イスラエル・プレミアテックはクリストファー・フルーム(イギリス)と現役ラストイヤーのダリル・インピー(南アフリカ)をエースに据えた。
スプリントバトルで注目したいのはマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)と、ロット・デスティニーではなくオーストラリアナショナルチームとして出場するユアンだ。またアルペシン・ドゥクーニンクに移籍した若手のカーデン・グローブス(オーストラリア)もワールドツアーで勝利を重ねるトップスプリンター。更にユーゴ・オフステテール(アルケア・サムシック)とブライアン・コカール(コフィディス)という2人のフレンチスプリンターにも注目だ。
text:Sotaro.Arakawa
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