2022/12/14(水) - 17:09
12月最初の週末にさいたま市秋ヶ瀬公園で行われた「秋ヶ瀬の森バイクロア12」。今年で12回目を迎え、自転車ファンの間で”仮装して走るシクロクロスレース”という地位を築きつつある本イベントをレポート。大勢の参加者で賑わったお祭りのキーワードは「子ども&犬」だった。
肌寒くも時折太陽が姿を現すなか秋ヶ瀬の森バイクロア12が開催された。12月3、4日で行われた本イベントは、その名にある通り12回目を迎えたオフロードや障害物を自転車で駆けるシクロクロスレース。しかしその実は「自転車の運動会」と形容され、自転車の”ゆるい”&”オシャレ”な部分を凝縮したようなイベントだ。
山梨県の「白州の森バイクロア」や大阪の「堺リバーサイドバイクロア」など全国各地で行われてるバイクロアだが、ここ埼玉県さいたま市の「秋ヶ瀬の森バイクロア」が本家本元。コロナ禍にあっても粘り強く開催したイベントには、世情が落ち着きつつあることもありここ数年で一番の賑わいを見せた。
開催された荒川沿いの秋ヶ瀬公園は、荒川を走るサイクリストはもちろん、ゴルフ場や野球場、テニスコートにキャンプ場もあるアウトドアのテーマパークのような場所。最寄り駅から少々距離があるため自走や車(駐車場は977台分!)で訪れる人が多い本イベントだが、JR埼京線の中浦和駅から無料の送迎バスが約30分間隔に運行しているから電車でも安心して来ることができる(始発は8:20から)。
と、前置きはこれぐらいにして、訪れた初日の3日(土)をフォトレポートしよう。
まず驚かされるのは秋ヶ瀬公園の広大さ。キャンプロアと名付けられた西洋庭園に並ぶテントと、それを取り囲むように設定されたコースを走るライダーたちに圧倒されながらメインゲートを通過。すると2016年からイベントを象徴するセクションとなったフライオーバーが目の前に。その下をくぐった先がイベント会場となる。
入場して目立ったのは子どもと、所狭しと走り回る犬たちだ(もちろんリードとつけたまま)。それもそのはず、秋ヶ瀬の森バイクロアにはメインコースの他にキッズロアやベビロアをはじめ、自転車の乗り方を教えてくれるスクールゾーン(コース)など、子どもたちを飽きさせないアクティビティが盛り沢山なのだ。また自転車だけじゃなくボルダリング体験やツリーデッキ、薪割り体験などもあった。
ちなみに子どもといえど自転車ラバーな親御さまの英才教育を受けているからか、皆バイクハンドリング技術が…異様なほど高い。1周目に恐る恐るクリアしていたパンプセクションを、2周目3周目に猛スピードで通過していく子どもたちの急成長っぷりは、眺めているだけで楽しかった。
秋ヶ瀬の森バイクロアのメインイベントが「ARAKAWA12(19時〜7時までの12時間を走り続けるレース)」と、ほぼ仮装パーティーである「オウルクラス」ならば、初日の主役は可愛くも凛々しいワンちゃんたちだった。「ワンクロ」では犬と一緒にコースを走るバイクジョアリングと、カニクロという犬とランでショートコースを回る2つのレースが行われた。
他にも「デニムクラス(デニムを着用する)」や「カーゴバイクレース」など26つの多種多様なレースが用意。詳細はこちらから。ちなみに”速さ+運んだ荷物の量”で勝者の決まる「カーゴバイクレース」には今年マトリックスパワータグに電撃復帰した佐野淳哉の姿もあった。
行ったことのない人に秋ヶ瀬の森バイクロアを説明するならば「音楽フェス」と形容すればいいかもしれない。もちろんシクロクロスレースという一本背骨が通っているものの、面白そうなレースを観戦して、その他の時間はBMXのイベントや各種ブースを回ったり、はたまた特製チャイを片手にぼーっと喧騒を眺めればいい。いつ来ようが帰ろうが、楽しみ方は参加者に委ねられているのだ(入場も無料だし)。
だがやはり自転車好きが集うイベントだからこそ、ライダーたちが時折見せるつばぜり合いには大きな歓声が上がっていた。
そして野外イベントを決定づける要素と言っても過言じゃなのが”食”。しかし秋ヶ瀬の森バイクロアでは心配御無用。フードゾーンのクオリティは異常に高く、各フードトラックや出店の味の良さはもちろん、皆”オシャレ”という共通点があった。例えるならば高速道路のパーキングではなく、お昼時のビジネス街に並ぶフードトラックと言えば伝わるだろうか。
つまり見た目もハイクオリティな”食”も、秋ヶ瀬の森バイクロアの大きな魅力なのだ。
毎年運営として参加しているボランティアの方に話を伺ったところ、今回がコロナ禍になって以来最大とも言える来場人数なのだとか。入場規制や検温などが廃されたことで、皆マスクはしているものの、世情を忘れさせる解放感が秋の秋ヶ瀬公園には広がっていた。
text&photo:Sotaro.Arakawa
肌寒くも時折太陽が姿を現すなか秋ヶ瀬の森バイクロア12が開催された。12月3、4日で行われた本イベントは、その名にある通り12回目を迎えたオフロードや障害物を自転車で駆けるシクロクロスレース。しかしその実は「自転車の運動会」と形容され、自転車の”ゆるい”&”オシャレ”な部分を凝縮したようなイベントだ。
山梨県の「白州の森バイクロア」や大阪の「堺リバーサイドバイクロア」など全国各地で行われてるバイクロアだが、ここ埼玉県さいたま市の「秋ヶ瀬の森バイクロア」が本家本元。コロナ禍にあっても粘り強く開催したイベントには、世情が落ち着きつつあることもありここ数年で一番の賑わいを見せた。
開催された荒川沿いの秋ヶ瀬公園は、荒川を走るサイクリストはもちろん、ゴルフ場や野球場、テニスコートにキャンプ場もあるアウトドアのテーマパークのような場所。最寄り駅から少々距離があるため自走や車(駐車場は977台分!)で訪れる人が多い本イベントだが、JR埼京線の中浦和駅から無料の送迎バスが約30分間隔に運行しているから電車でも安心して来ることができる(始発は8:20から)。
と、前置きはこれぐらいにして、訪れた初日の3日(土)をフォトレポートしよう。
まず驚かされるのは秋ヶ瀬公園の広大さ。キャンプロアと名付けられた西洋庭園に並ぶテントと、それを取り囲むように設定されたコースを走るライダーたちに圧倒されながらメインゲートを通過。すると2016年からイベントを象徴するセクションとなったフライオーバーが目の前に。その下をくぐった先がイベント会場となる。
入場して目立ったのは子どもと、所狭しと走り回る犬たちだ(もちろんリードとつけたまま)。それもそのはず、秋ヶ瀬の森バイクロアにはメインコースの他にキッズロアやベビロアをはじめ、自転車の乗り方を教えてくれるスクールゾーン(コース)など、子どもたちを飽きさせないアクティビティが盛り沢山なのだ。また自転車だけじゃなくボルダリング体験やツリーデッキ、薪割り体験などもあった。
ちなみに子どもといえど自転車ラバーな親御さまの英才教育を受けているからか、皆バイクハンドリング技術が…異様なほど高い。1周目に恐る恐るクリアしていたパンプセクションを、2周目3周目に猛スピードで通過していく子どもたちの急成長っぷりは、眺めているだけで楽しかった。
秋ヶ瀬の森バイクロアのメインイベントが「ARAKAWA12(19時〜7時までの12時間を走り続けるレース)」と、ほぼ仮装パーティーである「オウルクラス」ならば、初日の主役は可愛くも凛々しいワンちゃんたちだった。「ワンクロ」では犬と一緒にコースを走るバイクジョアリングと、カニクロという犬とランでショートコースを回る2つのレースが行われた。
他にも「デニムクラス(デニムを着用する)」や「カーゴバイクレース」など26つの多種多様なレースが用意。詳細はこちらから。ちなみに”速さ+運んだ荷物の量”で勝者の決まる「カーゴバイクレース」には今年マトリックスパワータグに電撃復帰した佐野淳哉の姿もあった。
行ったことのない人に秋ヶ瀬の森バイクロアを説明するならば「音楽フェス」と形容すればいいかもしれない。もちろんシクロクロスレースという一本背骨が通っているものの、面白そうなレースを観戦して、その他の時間はBMXのイベントや各種ブースを回ったり、はたまた特製チャイを片手にぼーっと喧騒を眺めればいい。いつ来ようが帰ろうが、楽しみ方は参加者に委ねられているのだ(入場も無料だし)。
だがやはり自転車好きが集うイベントだからこそ、ライダーたちが時折見せるつばぜり合いには大きな歓声が上がっていた。
そして野外イベントを決定づける要素と言っても過言じゃなのが”食”。しかし秋ヶ瀬の森バイクロアでは心配御無用。フードゾーンのクオリティは異常に高く、各フードトラックや出店の味の良さはもちろん、皆”オシャレ”という共通点があった。例えるならば高速道路のパーキングではなく、お昼時のビジネス街に並ぶフードトラックと言えば伝わるだろうか。
つまり見た目もハイクオリティな”食”も、秋ヶ瀬の森バイクロアの大きな魅力なのだ。
毎年運営として参加しているボランティアの方に話を伺ったところ、今回がコロナ禍になって以来最大とも言える来場人数なのだとか。入場規制や検温などが廃されたことで、皆マスクはしているものの、世情を忘れさせる解放感が秋の秋ヶ瀬公園には広がっていた。
text&photo:Sotaro.Arakawa
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