2022/10/24(月) - 12:12
Jプロツアー第17戦「かすみがうらロードレース」は、完走率3割のサバイバルレースをホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)が制し、昨年3月以来1年半ぶりの優勝を決めた。女子は福山舞(湾岸サイクリング・ユナイテッド)が優勝した。
2022年シーズンのJプロツアーは、今大会を含め残すところあと2戦。第17戦かすみがうらロードレースは、今季最後のロードレースとなる(最終戦は今治クリテリウム)。
前日に行われたタイムトライアルに引き続き、広大な霞ヶ浦の湖畔を走る1周4.8kmの公道コースは、およそ8割が平坦路。急激に狭まるコース幅や直角コーナーの連続など、減速と加速を繰り返すクリテリウムのような走りを求められ、引き伸ばされた集団後方では中切れに遭う可能性も高くなる。一方で、残り500mから始まる短距離の登り区間は斜度がきつく、最後の勝負所にもなる。
初開催の昨年は終日雨で冬のような寒さの中でのレースとなったが、今回は秋晴れ。雲が多めながらも日中の最高気温は20℃を超え、暑さを感じる1日となった。
25周120kmのレースは、スタート直後に7名の集団が先行。これを14名の集団が追走し、その後方は分断された集団が続いていく。5周目には追走集団が先行する7名に合流し、20名の先頭集団が形成される。後方集団との差は50秒まで開くも、その後30秒まで縮まる。差が縮まった後方集団からの合流を嫌ってか、先頭集団から9名が先行する場面もあったものの10周目までに吸収され、後方からの合流とあわせて30名ほどの集団が再構成される。この時点でコースに残ったのはスタートした人数の約半数まで絞られる。
13周目、昨年大会優勝の入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が単独先行するも14周目に入るまでに吸収。15周目に入ると小森亮平(マトリックスパワータグ)と岩田聖矢(弱虫ペダルサイクリングチーム)の2名が先行するが、17周目までに愛三工業レーシングチームがコントロールする集団が吸収する。
残り5周となる21周目、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が単独で飛び出し、集団に30秒ほどの差をつけて先行する。マンセボが残り3周で吸収されると、そのカウンターで冨尾大地(シエルブルー鹿屋)が飛び出しをきっかけに、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)と寺田吉騎(LEOMO Bellmare Racing Team)が先行。トリビオと寺田は10秒ほどの差をつけるものの、最終周回を前に吸収される。
ここまで先頭に残ったのは20名足らず。最後の逃げ切りを狙ってアタックが繰り返されるも、勝負を決定づける動きにはならない。残り1kmを過ぎても集団は大きく崩れず、残り500mからの登り区間へ。そしてホームストレートに先頭で姿を現したのはトリビオ。山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)以下バラバラになった後方をよそに、数十mを残して勝利を確信し、両腕を天に突き上げてフィニッシュした。
「昨年3月の広島での天気の悪いレース以来の優勝。今シーズン後半は調子が良かったが、なかなか勝てなかったから嬉しい」と言うトリビオ。「シーズン最後のレースだから、みんな勝ちたがっていて、とても厳しいレースで最後までキツかった。調子は悪くないけれど、勝つのは難しいと感じた。でもパコ(マンセボ)が最後の場面でアシストしてくれたおかげで勝つことが出来た。今シーズンは今治クリテリウムとツール・ド・おきなわが残っているが、チームのみんなで頑張りたい」と、日本語を交えて語った。
2022年シーズンのJプロツアーは、今大会を含め残すところあと2戦。第17戦かすみがうらロードレースは、今季最後のロードレースとなる(最終戦は今治クリテリウム)。
前日に行われたタイムトライアルに引き続き、広大な霞ヶ浦の湖畔を走る1周4.8kmの公道コースは、およそ8割が平坦路。急激に狭まるコース幅や直角コーナーの連続など、減速と加速を繰り返すクリテリウムのような走りを求められ、引き伸ばされた集団後方では中切れに遭う可能性も高くなる。一方で、残り500mから始まる短距離の登り区間は斜度がきつく、最後の勝負所にもなる。
初開催の昨年は終日雨で冬のような寒さの中でのレースとなったが、今回は秋晴れ。雲が多めながらも日中の最高気温は20℃を超え、暑さを感じる1日となった。
25周120kmのレースは、スタート直後に7名の集団が先行。これを14名の集団が追走し、その後方は分断された集団が続いていく。5周目には追走集団が先行する7名に合流し、20名の先頭集団が形成される。後方集団との差は50秒まで開くも、その後30秒まで縮まる。差が縮まった後方集団からの合流を嫌ってか、先頭集団から9名が先行する場面もあったものの10周目までに吸収され、後方からの合流とあわせて30名ほどの集団が再構成される。この時点でコースに残ったのはスタートした人数の約半数まで絞られる。
13周目、昨年大会優勝の入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)が単独先行するも14周目に入るまでに吸収。15周目に入ると小森亮平(マトリックスパワータグ)と岩田聖矢(弱虫ペダルサイクリングチーム)の2名が先行するが、17周目までに愛三工業レーシングチームがコントロールする集団が吸収する。
残り5周となる21周目、フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が単独で飛び出し、集団に30秒ほどの差をつけて先行する。マンセボが残り3周で吸収されると、そのカウンターで冨尾大地(シエルブルー鹿屋)が飛び出しをきっかけに、ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)と寺田吉騎(LEOMO Bellmare Racing Team)が先行。トリビオと寺田は10秒ほどの差をつけるものの、最終周回を前に吸収される。
ここまで先頭に残ったのは20名足らず。最後の逃げ切りを狙ってアタックが繰り返されるも、勝負を決定づける動きにはならない。残り1kmを過ぎても集団は大きく崩れず、残り500mからの登り区間へ。そしてホームストレートに先頭で姿を現したのはトリビオ。山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)以下バラバラになった後方をよそに、数十mを残して勝利を確信し、両腕を天に突き上げてフィニッシュした。
「昨年3月の広島での天気の悪いレース以来の優勝。今シーズン後半は調子が良かったが、なかなか勝てなかったから嬉しい」と言うトリビオ。「シーズン最後のレースだから、みんな勝ちたがっていて、とても厳しいレースで最後までキツかった。調子は悪くないけれど、勝つのは難しいと感じた。でもパコ(マンセボ)が最後の場面でアシストしてくれたおかげで勝つことが出来た。今シーズンは今治クリテリウムとツール・ド・おきなわが残っているが、チームのみんなで頑張りたい」と、日本語を交えて語った。
Jプロツアー第17戦 かすみがうらロードレース結果(120km)
1位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | 2時間46分5秒 |
2位 | 山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling) | +0秒 |
3位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | +1秒 |
4位 | フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) | +2秒 |
5位 | 中井唯晶(シマノレーシング) | +3秒 |
6位 | 入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム) | +3秒 |
Jプロツアーリーダー 小林海(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
女子 福山舞が優勝 植竹海貴が2度目の総合優勝
今シーズン最終戦となった女子のレースは10周48km。全日本選手権と日程が重なったこともあり、8名の出走となった。レース前半はゆっくりとしたペースで進行。7周目の中間スプリントをきっかけに中原恭恵(AVENTURA VICTORIA RACING)が飛び出すも、最終周回までに6名の集団にまとまる。最後は福山舞(湾岸サイクリング・ユナイテッド)が抜け出して優勝した。
年間総合順位は、植竹海貴(Y's Road)の2年連続優勝が確定した。(植竹は今大会出場せず)
U23リーダー 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
女子 福山舞が優勝 植竹海貴が2度目の総合優勝
今シーズン最終戦となった女子のレースは10周48km。全日本選手権と日程が重なったこともあり、8名の出走となった。レース前半はゆっくりとしたペースで進行。7周目の中間スプリントをきっかけに中原恭恵(AVENTURA VICTORIA RACING)が飛び出すも、最終周回までに6名の集団にまとまる。最後は福山舞(湾岸サイクリング・ユナイテッド)が抜け出して優勝した。
年間総合順位は、植竹海貴(Y's Road)の2年連続優勝が確定した。(植竹は今大会出場せず)
女子 結果(48km)
1位 | 福山 舞(湾岸サイクリング・ユナイテッド) | 1時間24分45秒 |
2位 | 岡本彩那(ブラウ・ブリッツェン) | +1秒 |
3位 | 廣瀬博子(サイタマサイクルプロジェクト) | +2秒 |
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