トラック世界選手権3日目の1kmタイムトライアル予選で小原佑太が、個人パシュートで松田祥位が日本記録を更新。アワーレコードホルダーのフィリッポ・ガンナ(イタリア)は個人パシュート世界記録を塗り替え金メダルを獲得している。



大会3日目を迎えた2022年トラック世界選手権大会3日目を迎えた2022年トラック世界選手権 photo:CorVos
フランス・パリ郊外のサンカンタン=アン=イヴリーヌで開催中のUCIトラック世界選手権。その3日目である10月14日に、男子ポイントレースや男子1kmタイムトライアル、男子個人パシュート、女子スプリントという4種目の決勝が行われた。

男子1kmタイムトライアルの予選には、同種目で今年6月のアジア選手権で優勝した小原佑太が出場した。1周250mのトラックを4周するこの種目で小原は日本人初となる1分切りを達成し、9年振りに日本記録を更新する59秒796で決勝に進出した。決勝では1分0秒175の6位と健闘。優勝は58秒106をマークしたジェフリー・ホーフラント(オランダ)だった。

男子1kmタイムトライアルの予選で1分の壁を破った小原佑太男子1kmタイムトライアルの予選で1分の壁を破った小原佑太 photo:JCF
男子1kmタイムトライアル表彰台:2位メルバン・ランデルノー(フランス)、1位ジェフリー・ホーフラント(オランダ)、3位アレハンドロ・マルティネス(スペイン)男子1kmタイムトライアル表彰台:2位メルバン・ランデルノー(フランス)、1位ジェフリー・ホーフラント(オランダ)、3位アレハンドロ・マルティネス(スペイン) photo:CorVos
続く男子個人パシュートに出場した松田祥位は、予選で先日アワーレコードの世界記録を更新したフィリッポ・ガンナ(イタリア)と対決。松田は日本記録を上回る4分10秒521でフィニッシュしたものの、ガンナにラップされ予選敗退の10位だった。決勝ではガンナとジョナサン・ミランによるイタリア人ロードレーサー対決を、3分59秒63の世界記録でガンナが制している。

男子個人パシュートで日本記録を更新した松田祥位男子個人パシュートで日本記録を更新した松田祥位 photo:JCF
世界新記録で男子個人パシュートを優勝したフィリッポ・ガンナ(イタリア)世界新記録で男子個人パシュートを優勝したフィリッポ・ガンナ(イタリア) photo:CorVos
アルカンシエルの授与と共に世界記録更新の表彰を受けるフィリッポ・ガンナ(イタリア)アルカンシエルの授与と共に世界記録更新の表彰を受けるフィリッポ・ガンナ(イタリア) photo:CorVos
また、梶原悠未は4つの種目の総合成績で争う女子オムニアムに出場。スクラッチで7位、テンポレースで20位、エリミネーションで19位、ポイントレースでは30点を獲得し、総合13位でレースを終えている。優勝にはスクラッチとエリミネーションで1位だったジェニファー・ヴァレンテ(アメリカ)が輝いている。

総合13位で女子オムニアムを終えた梶原悠未総合13位で女子オムニアムを終えた梶原悠未 photo:JCF
女子オムニアム表彰台:2位マイケ・ファンデルドゥイン(オランダ)、1位ジェニファー・ヴァレンテ(アメリカ)、3位マリア・マルティンス(ポルトガル)女子オムニアム表彰台:2位マイケ・ファンデルドゥイン(オランダ)、1位ジェニファー・ヴァレンテ(アメリカ)、3位マリア・マルティンス(ポルトガル) photo:CorVos
男子1kmタイムトライアル結果
1位 ジェフリー・ホーフラント(オランダ)
2位 メルバン・ランデルノー(フランス)
3位 アレハンドロ・マルティネス(スペイン)
6位 小原佑太
男子個人パシュート結果
1位 フィリッポ・ガンナ(イタリア)
2位 ジョナサン・ミラン(イタリア)
3位 アルヴェスオリベイラ・イヴォマニュエル(ポルトガル)
10位 松田祥位
女子オムニアム結果
1位 ジェニファー・ヴァレンテ(アメリカ)
2位 マイケ・ファンデルドゥイン(オランダ)
3位 マリア・マルティンス(ポルトガル)
13位 梶原悠未
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, JCF

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