2022/10/02(日) - 22:22
UCI1.2クラスのロードレース「おおいたアーバンクラシック」が大分市で開催された。レースは序盤に4名の逃げ集団が形成され、途中から宇賀隆貴(チーム右京)が合流して逃げ切り。最後は宇賀が阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)らを振り切って優勝した。
大分県大分市を舞台に開催された「OITAサイクルフェス2022」2日目は、大分スポーツ公園に会場を移してのロードレース「おおいたアーバンクラシック」。サッカーのJリーグ2部の大分トリニータのホームスタジアムである昭和電工ドーム前をスタート・フィニッシュとし、大分スポーツ公園内と周辺の公道を走る1周11.6kmのコースを13周する150.8kmのレースだ。
丘陵地帯にある住宅街を駆け抜けるコースは激坂こそ無いものの、短いアップダウンの繰り返しやコース幅の急激な変化、クリテリウムのような減速と加速を強いられるコーナーの連続などが相まって集団を長く引き伸ばす。ジワジワと脚を削られるコースだ。
前日のクリテリウム同様に、朝から晴れて暑い1日。ジリジリと気温が上がる中、レースは2周目から動いた。阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)の単独先行に続いて、小出樹(キナンレーシングチーム)、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)、堀孝明(宇都宮ブリッツェン)の3名が追走。3周目に合流して4名の先頭集団が形成される。
コントロールするチームがないメイン集団との差は一気に1分30秒前後まで開く。その後マトリックスパワータグの主導でペースが上がり、レース中盤までに30秒前後までタイム差が縮まると数名の追走が発生。その中から、7周目に宇賀隆貴(チーム右京)がブリッジに成功し、先頭集団は5名となる。
縮小傾向にあった先頭集団とメイン集団との差は、宇賀の合流を境に再び拡大傾向となり、終盤には1分以上まで差が開く。残り2周、先頭集団は宇賀のアタックをきっかけに河野と堀が遅れて3名に絞られる。メイン集団はフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)がペースアップを図るものの、集団の人数が絞られるだけで先頭集団との差は縮まらず、最終周回に入っても1分近い差のまま。勝負は先頭の3名に絞られた。
残り500m、フィニッシュに向かう長い登りでのスプリント勝負を制したのは宇賀。「アマチュアの時にJBCFのE1で優勝して以来」と言うプロ初勝利はUCIレースでの大金星となった。
宇賀隆貴コメント
「今日は僕自身コンディションが良くなくて、チームは吉岡(直哉)さんで勝負する作戦だった。メイン集団は散発的なアタックが繰り返されてまとまりが無い状態だったので、僕が逃げて集団にダメージを与え、吉岡さんの脚が溜められればと考えて前の集団にブリッジをかけた。
集団がかなり消耗していることを伝えたらブリッツェンの2人(阿部嵩之、堀孝明)が了解してくれてペースを上げて行くことになった。長く逃げて吸収されてから本当の勝負になると考えていたが、まさか逃げ切れるとは思っていなかった。後ろとのタイム差が縮まったり広がったりしていたので、このまま行けると確信出来たのはラスト数kmのところ。阿部さんは独走力があるので抜け出すのは難しいから、最後の登りスプリント勝負になれば勝てる自信があった。
この勝利でツール・ド・台湾に行ってるメンバーにエールを送れたと思う。次の目標に向けて頑張りたい」
大分県大分市を舞台に開催された「OITAサイクルフェス2022」2日目は、大分スポーツ公園に会場を移してのロードレース「おおいたアーバンクラシック」。サッカーのJリーグ2部の大分トリニータのホームスタジアムである昭和電工ドーム前をスタート・フィニッシュとし、大分スポーツ公園内と周辺の公道を走る1周11.6kmのコースを13周する150.8kmのレースだ。
丘陵地帯にある住宅街を駆け抜けるコースは激坂こそ無いものの、短いアップダウンの繰り返しやコース幅の急激な変化、クリテリウムのような減速と加速を強いられるコーナーの連続などが相まって集団を長く引き伸ばす。ジワジワと脚を削られるコースだ。
前日のクリテリウム同様に、朝から晴れて暑い1日。ジリジリと気温が上がる中、レースは2周目から動いた。阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)の単独先行に続いて、小出樹(キナンレーシングチーム)、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)、堀孝明(宇都宮ブリッツェン)の3名が追走。3周目に合流して4名の先頭集団が形成される。
コントロールするチームがないメイン集団との差は一気に1分30秒前後まで開く。その後マトリックスパワータグの主導でペースが上がり、レース中盤までに30秒前後までタイム差が縮まると数名の追走が発生。その中から、7周目に宇賀隆貴(チーム右京)がブリッジに成功し、先頭集団は5名となる。
縮小傾向にあった先頭集団とメイン集団との差は、宇賀の合流を境に再び拡大傾向となり、終盤には1分以上まで差が開く。残り2周、先頭集団は宇賀のアタックをきっかけに河野と堀が遅れて3名に絞られる。メイン集団はフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)がペースアップを図るものの、集団の人数が絞られるだけで先頭集団との差は縮まらず、最終周回に入っても1分近い差のまま。勝負は先頭の3名に絞られた。
残り500m、フィニッシュに向かう長い登りでのスプリント勝負を制したのは宇賀。「アマチュアの時にJBCFのE1で優勝して以来」と言うプロ初勝利はUCIレースでの大金星となった。
宇賀隆貴コメント
「今日は僕自身コンディションが良くなくて、チームは吉岡(直哉)さんで勝負する作戦だった。メイン集団は散発的なアタックが繰り返されてまとまりが無い状態だったので、僕が逃げて集団にダメージを与え、吉岡さんの脚が溜められればと考えて前の集団にブリッジをかけた。
集団がかなり消耗していることを伝えたらブリッツェンの2人(阿部嵩之、堀孝明)が了解してくれてペースを上げて行くことになった。長く逃げて吸収されてから本当の勝負になると考えていたが、まさか逃げ切れるとは思っていなかった。後ろとのタイム差が縮まったり広がったりしていたので、このまま行けると確信出来たのはラスト数kmのところ。阿部さんは独走力があるので抜け出すのは難しいから、最後の登りスプリント勝負になれば勝てる自信があった。
この勝利でツール・ド・台湾に行ってるメンバーにエールを送れたと思う。次の目標に向けて頑張りたい」
おおいたアーバンクラシック2022 結果(150.8km)
1位 | 宇賀隆貴(チーム右京) | 3時間29分50秒 |
2位 | 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) | +3秒 |
3位 | 小出 樹(キナンレーシングチーム) | +8秒 |
4位 | ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ、スペイン) | +30秒 |
5位 | 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) | |
6位 | フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) | +32秒 |
7位 | デクラン・トレザイス(ARAプロレーシング・サンシャインコースト、オーストラリア) | +35秒 |
8位 | ライアン・カバナ(ヴィクトワール広島、オーストラリア) | |
9位 | カーター・ベトルズ(ARAプロレーシング・サンシャインコースト、オーストラリア) | |
10位 | 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) | +40秒 |
アジア最優秀選手賞 宇賀隆貴(チーム右京)
U23最優秀選手賞 デクラン・トレザイス(ARAプロレーシング・サンシャインコースト、オーストラリア)
text&photo:Satoru Kato
U23最優秀選手賞 デクラン・トレザイス(ARAプロレーシング・サンシャインコースト、オーストラリア)
text&photo:Satoru Kato
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