2022/09/07(水) - 12:31
ログリッチの大落車とエヴェネプールのパンク、そしてピーダスンの2勝目。あまりにも混沌としたブエルタ16日目を、活躍した選手や、ユンボ監督のコメントで振り返ります。
ステージ優勝:マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
アッカーマンやファンポッぺルを抑えたマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) photo:CorVos
(アレックス)キルシュに今日は僕が勝つよと約束したんだ。彼はブエルタ参戦で昨日の娘の誕生を目の当たりにできなかったんだ。だからチームが一丸となって彼のために勝利を目指して走り、2日間で2つ目のプレゼントを彼に捧げる事ができた。アレックスとその妻、そして生まれてきた赤ちゃんのための勝利だ。
でも最終盤はかなりタフで、僕にとっては長くてキツすぎる最終盤だった。アタックしているプリモシュ(ログリッチ)との差を埋めるのは本当に厳しかったし、アッカーマンは彼のアタックにすぐさま反応していた。彼らを捕まえた時はすでに限界だったんだ。
ステージ表彰を受けるマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) photo:CorVos
パスカルは彼とプリモシュの間に僕を入れたかったようだ。最後は少し下り勾配があったのでそこで回復できた。そうでなければ勝てなかったと思う。プリモシュがタイム差を稼ぐために全力で踏み続けていたし、それは僕にとってうまく働いた。ランドアバウトを通過した直後、多分残り220m地点からスプリントを始めた。
ログリッチが落車したのは残念だ。観客の声援で落車に気づかなかったし、スプリントに集中して前だけを見ていたんだ。落車を知ったのは全てが終わったあと。彼は今年ずっと不運続きだし、彼の怪我があまり悪くなく、ブエルタの総合優勝を狙うためにまだ戦えることを願っているよ。
ステージ2位:パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)
ログリッチは完璧なタイミングでサプライズアタックを決め、彼について行こうと即座に思った。僕と彼と二人だけでフィニッシュできれば良かったけれど、その後3人の合流を許してしまった。僕のエネルギーはほとんど空っぽで、ピーダスンは素晴らしい走りを披露した。彼を祝いたい。全力を尽くしたけれど、十分じゃなかった。もはやマドリードしか勝つチャンスは残されていないけれど、勝ちを狙っていく。
ステージ3位:ダニー・ファンポッぺル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
序盤は極めてイージーモードだったけれど、打って変わって終盤は急勾配の登りやログリッチのアタックで本当にタフだった。ログリッチが先行してしまい、僕はピーダスンの背後。追いつきたいと思っていたけれど、実際僕の脚は限界を超えてしまっていた。ペースがあまりにも速くて回復できなかったんだ。短くパワフルな登りはうまくこなせたけれど、エネルギー消費し過ぎた。暑さも体力消費の原因だったようだ。
ステージ6位:クィンティン・パシェ(フランス、グルパマFDJ)
5人がアタックしたとき僕は最前列に位置しておらず、追う事ができなかった。ようやく前に上がったとき既にギャップは大きくてメイン集団に残ることにしたんだ。色々な感情が混ざっているけれど、あのアタックに加わる事ができなかったことにイラついている。ただフィニッシュのレイアウトは僕向きだったし、メイン集団内の勝負に加わることはできた。
総合首位:レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
パンクをアピールするレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
ログリッチを心配するレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
きちんとバイクが走らなくなったのでパンクしたことに気づいていた。その時点でフィニッシュまでどのくらいの距離があるか分からなかったけれど、無線から(救済措置適用内の)ラスト3kmを過ぎていると伝えられていたのでパニックに陥る必要はなかった。今日はステージ優勝を狙っていたのでパンクはとても残念。でも無事にフィニッシュできたので良かった。
ログリッチについて語るアディ・エンヘルス監督(ユンボ・ヴィスマ)
テウニッセンに付き添われてフィニッシュするプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
右半身にダメージを受けたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
プリモシュは残り3km地点で仕掛けるなど、非常に力強い走りを見せたものの、終盤は一転最悪な結果に終わってしまった。エヴェネプールがパンクした時も彼は状況を知らずにフィニッシュまで駆け抜けたのに。全く歓迎したくない状況。ひどいクラッシュでタイムを奪ったツケを払うことになってしまった。彼が痛みを抱えていることは見て分かる通り。彼の怪我と稼いだ8秒は全く釣り合わない。
逃げに加わったルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
スローペースで逃げグループが巡航 photo:Unipublic
とても複雑なステージだったけれど、とても満足できる内容だった。逃げている時は2人がお互いをよく知っていた。僕にとって最も重要なブエルタで逃げに乗ることは特権。最終盤はアップダウンがキツいレイアウトだったから、もし逃げグループがもっと大きければ逃げ切りのチャンスもあったと思う。今日は子供の頃に育った街を逃げて駆け抜けた特別な日だった。1メートルでも長く逃げ続けたいと思っていた。
ステージ優勝:マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
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(アレックス)キルシュに今日は僕が勝つよと約束したんだ。彼はブエルタ参戦で昨日の娘の誕生を目の当たりにできなかったんだ。だからチームが一丸となって彼のために勝利を目指して走り、2日間で2つ目のプレゼントを彼に捧げる事ができた。アレックスとその妻、そして生まれてきた赤ちゃんのための勝利だ。
でも最終盤はかなりタフで、僕にとっては長くてキツすぎる最終盤だった。アタックしているプリモシュ(ログリッチ)との差を埋めるのは本当に厳しかったし、アッカーマンは彼のアタックにすぐさま反応していた。彼らを捕まえた時はすでに限界だったんだ。
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パスカルは彼とプリモシュの間に僕を入れたかったようだ。最後は少し下り勾配があったのでそこで回復できた。そうでなければ勝てなかったと思う。プリモシュがタイム差を稼ぐために全力で踏み続けていたし、それは僕にとってうまく働いた。ランドアバウトを通過した直後、多分残り220m地点からスプリントを始めた。
ログリッチが落車したのは残念だ。観客の声援で落車に気づかなかったし、スプリントに集中して前だけを見ていたんだ。落車を知ったのは全てが終わったあと。彼は今年ずっと不運続きだし、彼の怪我があまり悪くなく、ブエルタの総合優勝を狙うためにまだ戦えることを願っているよ。
ステージ2位:パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)
ログリッチは完璧なタイミングでサプライズアタックを決め、彼について行こうと即座に思った。僕と彼と二人だけでフィニッシュできれば良かったけれど、その後3人の合流を許してしまった。僕のエネルギーはほとんど空っぽで、ピーダスンは素晴らしい走りを披露した。彼を祝いたい。全力を尽くしたけれど、十分じゃなかった。もはやマドリードしか勝つチャンスは残されていないけれど、勝ちを狙っていく。
ステージ3位:ダニー・ファンポッぺル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
序盤は極めてイージーモードだったけれど、打って変わって終盤は急勾配の登りやログリッチのアタックで本当にタフだった。ログリッチが先行してしまい、僕はピーダスンの背後。追いつきたいと思っていたけれど、実際僕の脚は限界を超えてしまっていた。ペースがあまりにも速くて回復できなかったんだ。短くパワフルな登りはうまくこなせたけれど、エネルギー消費し過ぎた。暑さも体力消費の原因だったようだ。
ステージ6位:クィンティン・パシェ(フランス、グルパマFDJ)
5人がアタックしたとき僕は最前列に位置しておらず、追う事ができなかった。ようやく前に上がったとき既にギャップは大きくてメイン集団に残ることにしたんだ。色々な感情が混ざっているけれど、あのアタックに加わる事ができなかったことにイラついている。ただフィニッシュのレイアウトは僕向きだったし、メイン集団内の勝負に加わることはできた。
総合首位:レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
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きちんとバイクが走らなくなったのでパンクしたことに気づいていた。その時点でフィニッシュまでどのくらいの距離があるか分からなかったけれど、無線から(救済措置適用内の)ラスト3kmを過ぎていると伝えられていたのでパニックに陥る必要はなかった。今日はステージ優勝を狙っていたのでパンクはとても残念。でも無事にフィニッシュできたので良かった。
ログリッチについて語るアディ・エンヘルス監督(ユンボ・ヴィスマ)
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プリモシュは残り3km地点で仕掛けるなど、非常に力強い走りを見せたものの、終盤は一転最悪な結果に終わってしまった。エヴェネプールがパンクした時も彼は状況を知らずにフィニッシュまで駆け抜けたのに。全く歓迎したくない状況。ひどいクラッシュでタイムを奪ったツケを払うことになってしまった。彼が痛みを抱えていることは見て分かる通り。彼の怪我と稼いだ8秒は全く釣り合わない。
逃げに加わったルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)
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とても複雑なステージだったけれど、とても満足できる内容だった。逃げている時は2人がお互いをよく知っていた。僕にとって最も重要なブエルタで逃げに乗ることは特権。最終盤はアップダウンがキツいレイアウトだったから、もし逃げグループがもっと大きければ逃げ切りのチャンスもあったと思う。今日は子供の頃に育った街を逃げて駆け抜けた特別な日だった。1メートルでも長く逃げ続けたいと思っていた。
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