2022/09/05(月) - 13:52
リッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ)の現役ラストレースとなるツアー・オブ・ブリテンが開幕。初日の登坂スプリントでネオプロのコービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)がイネオス勢を打破しキャリア初勝利を掴み取った。
1987年に第1回大会が行われた、イギリス最大かつ最古のステージロードレースであるツアー・オブ・ブリテン(2.Pro)が開幕。躍進イギリスのプロサイクリング界に歩調を合わせるように規模を拡大し、現在は8日間開催まで日数を伸ばした大会だ。
コロナ禍の開催中止を挟み、昨年ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が実に4勝を挙げたレースに集ったのは、同国を代表するイネオス・グレナディアーズを筆頭とする18チーム。UCIワールドチームが5(イネオス、DSM、イスラエル、ボーラ、モビスター)が参戦しているほか、元プロのイアン・スタナードとペーター・ケノー(共にイギリス)が指揮するトリニティレーシングなど、イギリスの次代を担う若手選手も多数顔を揃えた。
8日間を通して1,000m級の山岳こそないものの、コースは全体的にアップダウンが連続するパンチャー向けレイアウト。スコットランド領内を走る初日はアバディーンからスコットランド高地にあるグレンシー・スキー・センター(標高648m)を目指す登坂フィニッシュだ。
イギリスらしい曇天の雨模様。UCIプロチームとUCIコンチネンタルチーム所属選手で構成された5名逃げを、距離8.1kmで平均勾配3.2%、最終3km区間は6%まで勾配が上がるゴール勝負を見据えるワールドチーム勢がメイン集団をコントロールしながら追いかける。キャリア最終レースに挑むリッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ)も、MTB世界選手権を終えたトーマス・ピドコック(イギリス)たちと共に集団先頭を固めた。
スコットランド高地の渓谷に沿って標高を上げ、逃げグループは残り6kmを切ってもなお1分強のリードを維持。逃げ切りもあわやという展開だったものの、今季限りで現役引退するアレックス・ドーセット(イギリス、イスラエル・プレミアテック)の牽引で差を縮め、イネオス勢が主導権を握って引き戻す。
ポートのハイペース牽引で残り1km地点を越え、続いてマグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)が残り200mまで牽引して登坂スプリントへ。元スペイン王者オマル・フライレ(イネオス・グレナディアーズ)が加速したものの、背後に滑り込んだコービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)の爆発力が勝った。
ブエルタでステージ優勝を挙げたテイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM)と同じく、SEGレーシングアカデミーから今年プロ入りした22歳が、その名の通りの力強いスプリントでキャリア初勝利達成&総合リーダージャージ獲得。マイケル・ウッズ(カナダ)やチームのワールドツアー生き残りを掛けて途中加入したディラン・トゥーンス(ベルギー)ら、トップ選手のアシストを受けての勝利となった。
2019年のセントジョージ在籍時代にツール・ド・熊野に参戦してヤングライダー賞1位(総合4位)となるなど、才能の片鱗を見せていたストロング。「ウッズとトゥーンスにアシストしてもらってからはイネオス列車に飛び乗った。今日はもがけると感じていたので道路が平坦になる手前でリードを奪ったんだ。チームのトップ選手にアシストしてもらうなんて想像もしなかったし、すごい経験になっている。できる限りジャージを守りたいし、もし僕じゃなくても総合優勝を狙える選手がチームには揃っている」と話している。
1987年に第1回大会が行われた、イギリス最大かつ最古のステージロードレースであるツアー・オブ・ブリテン(2.Pro)が開幕。躍進イギリスのプロサイクリング界に歩調を合わせるように規模を拡大し、現在は8日間開催まで日数を伸ばした大会だ。
コロナ禍の開催中止を挟み、昨年ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)が実に4勝を挙げたレースに集ったのは、同国を代表するイネオス・グレナディアーズを筆頭とする18チーム。UCIワールドチームが5(イネオス、DSM、イスラエル、ボーラ、モビスター)が参戦しているほか、元プロのイアン・スタナードとペーター・ケノー(共にイギリス)が指揮するトリニティレーシングなど、イギリスの次代を担う若手選手も多数顔を揃えた。
8日間を通して1,000m級の山岳こそないものの、コースは全体的にアップダウンが連続するパンチャー向けレイアウト。スコットランド領内を走る初日はアバディーンからスコットランド高地にあるグレンシー・スキー・センター(標高648m)を目指す登坂フィニッシュだ。
イギリスらしい曇天の雨模様。UCIプロチームとUCIコンチネンタルチーム所属選手で構成された5名逃げを、距離8.1kmで平均勾配3.2%、最終3km区間は6%まで勾配が上がるゴール勝負を見据えるワールドチーム勢がメイン集団をコントロールしながら追いかける。キャリア最終レースに挑むリッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ)も、MTB世界選手権を終えたトーマス・ピドコック(イギリス)たちと共に集団先頭を固めた。
スコットランド高地の渓谷に沿って標高を上げ、逃げグループは残り6kmを切ってもなお1分強のリードを維持。逃げ切りもあわやという展開だったものの、今季限りで現役引退するアレックス・ドーセット(イギリス、イスラエル・プレミアテック)の牽引で差を縮め、イネオス勢が主導権を握って引き戻す。
ポートのハイペース牽引で残り1km地点を越え、続いてマグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)が残り200mまで牽引して登坂スプリントへ。元スペイン王者オマル・フライレ(イネオス・グレナディアーズ)が加速したものの、背後に滑り込んだコービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック)の爆発力が勝った。
ブエルタでステージ優勝を挙げたテイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM)と同じく、SEGレーシングアカデミーから今年プロ入りした22歳が、その名の通りの力強いスプリントでキャリア初勝利達成&総合リーダージャージ獲得。マイケル・ウッズ(カナダ)やチームのワールドツアー生き残りを掛けて途中加入したディラン・トゥーンス(ベルギー)ら、トップ選手のアシストを受けての勝利となった。
2019年のセントジョージ在籍時代にツール・ド・熊野に参戦してヤングライダー賞1位(総合4位)となるなど、才能の片鱗を見せていたストロング。「ウッズとトゥーンスにアシストしてもらってからはイネオス列車に飛び乗った。今日はもがけると感じていたので道路が平坦になる手前でリードを奪ったんだ。チームのトップ選手にアシストしてもらうなんて想像もしなかったし、すごい経験になっている。できる限りジャージを守りたいし、もし僕じゃなくても総合優勝を狙える選手がチームには揃っている」と話している。
ツアー・オブ・ブリテン2022第1ステージ結果
1位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | 4:36:37 |
2位 | オマル・フライレ(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | |
3位 | アンデシュ・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング) | |
4位 | ゴンサロ・セラーノ(スペイン、モビスター) | |
5位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
個人総合成績
1位 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) | 4:36:27 |
2位 | オマル・フライレ(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | +0:04 |
3位 | アンデシュ・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング) | +0:06 |
4位 | ゴンサロ・セラーノ(スペイン、モビスター) | +0:10 |
5位 | トーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) |
その他の特別賞
山岳賞 | ステフェン・バセット(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) |
ポイント賞 | コービン・ストロング(ニュージーランド、イスラエル・プレミアテック) |
チーム総合成績 | ウノエックス・プロサイクリング |
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