2022/09/29(木) - 18:00
ツール・ド・フランスで活躍したプロチーム機材特集第21弾はステージ2勝、そしてクリストファー・フルーム(イギリス)の復調で話題をさらったイスラエル・プレミアテックにフォーカス。新鋭ブランドファクターのエアロロードであるOSTRO VAMや、TTバイクHANZOなどを紹介しよう
イスラエル・プレミアテックのファクター OSTRO VAM。全ロードステージ使用された
ブラックインクの専用ハンドル。ハンマーヘッド社製のコンピュータマウントが見える
「RACING FOR CHANGE」というテーマを掲げてツールヘ望んだ
ユーゴ・ウル(カナダ)とサイモン・クラーク(オーストリア)によるステージ2勝、そしてクリストファー・フルーム(イギリス)がラルプデュエズで逃げ、ステージ3位に入る等、話題を生んだイスラエル・プレミアテック。
同チームが使用するのは、2020年以来強力なタッグを組む気鋭ブランドのファクターだ。今年もエアロでありながら軽量なオールラウンダーとして開発されたOSTRO VAMを全選手が全ロードステージで使用。その万能性を知らしめた。
ローターのALDHU CARBONのInSPIDERモデルを使用
ルワンダの伝統模様であるイミゴンゴを取り入れたデザインが施されている
ホイールはブラックインクのTHIRTYまたはSIXTY。タイヤはマキシス Yalla Acadamy
フルームはオーシンメトリックの楕円ギアを変わらず愛用する
コンポーネントは昨年に引き続きシマノ DURA-ACE DI2。他の多くのチームが無線12速化を果たしたR9200系を使用するのに対し、イスラエル・プレミアテックはR9100系を継続して用いている。
クランクおよびパワーメーターは、昨年の4iiiiからローターへとスイッチ。ALDHU CARBONクランクにスパイダーアーム計測型パワーメーターのINSPIDERを組み合わせている。なお、フルームは相変わらずオーシンメトリックの楕円ギアを愛用している。
パヴェステージでは落車を恐れてかノーマルカラーのOSTRO VAMが用いられた
サイクルコンピューターはハンマーヘッドのKaroo 2
選手供給モデルと思わしきマキシスのチューブラータイヤを使用
また、ブレーキ周りも少し変更されており、スイスストップのローターからシマノ純正のRT-MT900へと変更されている。昨年は、ディスクローターの音鳴りに悩まされていたフルームがマグラ製のローター1x13用キャリパーを用いていたが、今年はキャリパーおよびローターともにR9100系で揃えていたようだ。パッドクリアランスが拡大されたR9200系ではなく、R9100系を使用しているが、悩みは解消されたのだろうか……?
ホイールはブラックインクのTHIRTY、FORTYFIVE、またはSIXTYをステージによって使い分ける。タイヤはマキシスの供給専用モデルの"YALLA ACADEMY"。通常のステージではHIGH ROAD SLに近いスリックパターンのモデルが、パヴェステージではセンターがヤスリ目でサイドが杉目と、現在のマキシスタイヤにはラインアップされていないトレッドパターンのタイヤが使用されていた。
TTバイクは昨年発表されたばかりのファクター HANZO
セラミックスピードのOSPW AEROを使用
エアロビッグチェーンリングを組み合わせている
TTステージでは昨年発表されたばかりのTTバイク"HANZO"を使用。ホイールとの間隔を大きく広げた幅広シートステーなどが特徴的な最先端の空力デザインをまとった一台だ。ハンドルは51スピードショップのTTバーを多くの選手が使用していたが、マイケル・ウッズ(カナダ)はワットショップのハンドルを愛用している。
また、昨年まではヘッドなどが混在したTT用ホイールも、今年はブラックインクで統一。ジロでデビューした新型のディスクホイール"Zero"と、80mmハイトのEIGHTYを組合せ、TTステージを戦った。
ブラックインクの新型ディスクホイール”ZERO”
TTバイクにはチューブレスの使用率が高かったようだ
WattShopのTTハンドルを使用
サイクルコンピュータはアメリカのハンマーヘッドで、そのフラッグシップである「Karoo 2」を全選手が使う。サドルはセッレイタリアで、ボトルとケージはエリート。バーテープはブラックインクだ。
![イスラエル・プレミアテックのファクター OSTRO VAM。全ロードステージ使用された](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf2e-6.jpg)
![ブラックインクの専用ハンドル。ハンマーヘッド社製のコンピュータマウントが見える](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf2e-7.jpg)
![「RACING FOR CHANGE」というテーマを掲げてツールヘ望んだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf2e-8.jpg)
ユーゴ・ウル(カナダ)とサイモン・クラーク(オーストリア)によるステージ2勝、そしてクリストファー・フルーム(イギリス)がラルプデュエズで逃げ、ステージ3位に入る等、話題を生んだイスラエル・プレミアテック。
同チームが使用するのは、2020年以来強力なタッグを組む気鋭ブランドのファクターだ。今年もエアロでありながら軽量なオールラウンダーとして開発されたOSTRO VAMを全選手が全ロードステージで使用。その万能性を知らしめた。
![ローターのALDHU CARBONのInSPIDERモデルを使用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf2e-14.jpg)
![ルワンダの伝統模様であるイミゴンゴを取り入れたデザインが施されている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf2e-9.jpg)
![ホイールはブラックインクのTHIRTYまたはSIXTY。タイヤはマキシス Yalla Acadamy](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf2e-10.jpg)
![フルームはオーシンメトリックの楕円ギアを変わらず愛用する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf2e-13.jpg)
コンポーネントは昨年に引き続きシマノ DURA-ACE DI2。他の多くのチームが無線12速化を果たしたR9200系を使用するのに対し、イスラエル・プレミアテックはR9100系を継続して用いている。
クランクおよびパワーメーターは、昨年の4iiiiからローターへとスイッチ。ALDHU CARBONクランクにスパイダーアーム計測型パワーメーターのINSPIDERを組み合わせている。なお、フルームは相変わらずオーシンメトリックの楕円ギアを愛用している。
![パヴェステージでは落車を恐れてかノーマルカラーのOSTRO VAMが用いられた](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf5e-16.jpg)
![サイクルコンピューターはハンマーヘッドのKaroo 2](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf4e-279.jpg)
![選手供給モデルと思わしきマキシスのチューブラータイヤを使用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf5e-18.jpg)
また、ブレーキ周りも少し変更されており、スイスストップのローターからシマノ純正のRT-MT900へと変更されている。昨年は、ディスクローターの音鳴りに悩まされていたフルームがマグラ製のローター1x13用キャリパーを用いていたが、今年はキャリパーおよびローターともにR9100系で揃えていたようだ。パッドクリアランスが拡大されたR9200系ではなく、R9100系を使用しているが、悩みは解消されたのだろうか……?
ホイールはブラックインクのTHIRTY、FORTYFIVE、またはSIXTYをステージによって使い分ける。タイヤはマキシスの供給専用モデルの"YALLA ACADEMY"。通常のステージではHIGH ROAD SLに近いスリックパターンのモデルが、パヴェステージではセンターがヤスリ目でサイドが杉目と、現在のマキシスタイヤにはラインアップされていないトレッドパターンのタイヤが使用されていた。
![TTバイクは昨年発表されたばかりのファクター HANZO](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf20e-3.jpg)
![セラミックスピードのOSPW AEROを使用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf20e-7.jpg)
![エアロビッグチェーンリングを組み合わせている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf20e-6.jpg)
TTステージでは昨年発表されたばかりのTTバイク"HANZO"を使用。ホイールとの間隔を大きく広げた幅広シートステーなどが特徴的な最先端の空力デザインをまとった一台だ。ハンドルは51スピードショップのTTバーを多くの選手が使用していたが、マイケル・ウッズ(カナダ)はワットショップのハンドルを愛用している。
また、昨年まではヘッドなどが混在したTT用ホイールも、今年はブラックインクで統一。ジロでデビューした新型のディスクホイール"Zero"と、80mmハイトのEIGHTYを組合せ、TTステージを戦った。
![ブラックインクの新型ディスクホイール”ZERO”](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf20e-22.jpg)
![TTバイクにはチューブレスの使用率が高かったようだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf20e-38.jpg)
![WattShopのTTハンドルを使用](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2022/09/02/ayano2022tdf20e-45.jpg)
サイクルコンピュータはアメリカのハンマーヘッドで、そのフラッグシップである「Karoo 2」を全選手が使う。サドルはセッレイタリアで、ボトルとケージはエリート。バーテープはブラックインクだ。
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