2022/08/27(土) - 11:02
小集団スプリントを制したヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)は「最高の一言」と喜び、敗れたライトは「冷静さに欠いていた」と悔しがった。逃げ切りで決したブエルタ7日目を、選手たちのコメントで振り返ります。
区間優勝 ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)
笑顔でシャンパンファイトを楽しむヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) photo:Unipublic
最高の一言。残り3km地点で自分たち(逃げ集団)のタイムアドバンテージがどれほどか全く分からない状況だった。そんな状況の中でも、辛抱強くいなければならなかった。ナーバスな雰囲気だったよ。僕はフレッド(ライト)の背後を取り、最後は自分のスピードを信じて踏み、最後の最後で飛び出したんだ。
逃げに乗ることはとても難しく、登りも相当な力を使わねばならなかった。6人で良いペースを刻み、最後は5人に減った。力の配分が勝利をもたらし、最後に文字通り力の全てを出し尽くした。今日は地形も風も全てが逃げた僕たちに味方してくれた。
明日はとてもタフなステージ。けれどいまはこの勝利を心から味わいたい。
区間2位 サムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナカザフスタン)
惜しくも2位だったサムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナカザフスタン) photo:CorVos
力の限りを尽くし、良いスプリントができた。だがコフィディスの彼が僕よりも速かっただけ。だから後悔は何もないよ。逃げグループでの協力体制はよく、残念ながら最後のスプリントで敗れてしまったものの脚の感触は良い。ブエルタはまだまだ続いていくので、来るステージで何ができるか見てみよう。
区間3位 フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)
悔しさを語ったフレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
逃げ集団が序盤に形成されたのでそこに飛び乗ったんだ。協力し合う6名によるグループができ、最高の瞬間は逃げ切りが確実となった時だった。逃げの皆がその事については考えていたものの、逃げ切りの可能性が見えて更にやる気がみなぎってきたんだ。
あのスプリントを見て多くの人は”なぜ誰かの後ろにつかなかったのか?”と思うだろう。言うのは簡単だが(あの場面で)冷静に判断することは難しい。フィニッシュラインが見えた瞬間”最高のスプリントができる”と思ったんだ。だが(冷静である重要性を)学ぶことができ、今後は簡単な判断になることだろう。
コンディションはよく、まだまだ逃げに乗りたい。チームとしてもステージ優勝挙げる価値は大きく、スプリントをもっと上手く立ち回ることができれば(今後の勝利も)可能だと思う。この後もチャンスは巡ってくるだろう。正直言って本当に悔しいが、僕は前を向いて勝利を目指す。なぜならチャンスは必ずやってくるのだからね。
区間6位&ポイント賞 サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
メイン集団のスプリントを先着し、ポイント賞ジャージを守ったサム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
ステージ優勝を争えず少し落ち込んでいる。しかし今日は逃げグループが強すぎた。僕たちは長い登りを集団から遅れることなくクリアできるか分からなかった。だがチームメイトによる素晴らしいサポートのおかげでメイン集団に復帰することができたんだ。彼らのサポートには感謝しているし、このグリーンジャージを守ることができて嬉しいよ。
区間9位 マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
見ての通りチームは勝利のためにできる限りの方法を尽くしてくれた。だが十分ではなかったようだ。逃げを捉えられないと思ったのは1分15秒差があった残り10km地点。しかも緩やかなダウンヒルだったので(追いつくことが)不可能だと分かった。
良いプランがあっただけに残念だし、チームメイトは力を尽くしてくれた。上手くいく時もあればそうじゃない時もある。そして今日はダメな日だった。この後のステージでチャンスが巡ってくることを願っているよ。
マイヨロホ レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
チームメイトに守られて集団先頭を走るレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
僕たち以外の2つのチームがメイン集団をコントロールする完璧な展開だった。皆が昨日のレースのリカバリーをすることができ、リラックスして走ることができた。もちろん逃げを捉えたかったチームにとっては残念な結果となったが、逃げ集団が強力だったね。僕たちにとっては良いステージとなった。良いタイム差を築くことができているので、このままキープしていきたい。
ユンボ・ヴィスマのマールテン・ワイナンツ監督
リーダージャージを手放したことで、牽引の責務を免除されたユンボ・ヴィスマ photo:CorVos
比較的静かなステージだった。登りでプロトンは一定のペースを刻み、その後は逃げを捉えるべくスピードが上がった。我々は比較的落ち着いて走ることができた。週末のために体力を充電したかったので、良い日だったということができる。この後は個人タイムトライアル(第10ステージ)があり、総合タイムを取り戻すべくあらゆるチャンスを掴みに行くつもりだ。だからこそ今日は力を使う必要のない良い日となった。
前日のステージで遅れたリチャル・カラパス(エクアドル)について話すイネオス・グレナディアーズのマッテオ・トザット監督
リチャルは(昨日のステージで)最終山岳を、天候の影響もあり苦しんだ。だが総合争いはまだ始まったばかり。ステージを通しての感触は良く、急勾配だった最後から2つ目の山岳はクイックステップに追従できていた。リチャルが苦しんだのはケイデンスが変わった最後の山岳だけなんだ。
リチャルは(この状況でも)とても冷静かつポジティブだ。脚がなかったのがラスト10kmだけだったからね。いまは回復に努め、土曜に勝負を迎える。どうなるか見てみよう。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
区間優勝 ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)
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最高の一言。残り3km地点で自分たち(逃げ集団)のタイムアドバンテージがどれほどか全く分からない状況だった。そんな状況の中でも、辛抱強くいなければならなかった。ナーバスな雰囲気だったよ。僕はフレッド(ライト)の背後を取り、最後は自分のスピードを信じて踏み、最後の最後で飛び出したんだ。
逃げに乗ることはとても難しく、登りも相当な力を使わねばならなかった。6人で良いペースを刻み、最後は5人に減った。力の配分が勝利をもたらし、最後に文字通り力の全てを出し尽くした。今日は地形も風も全てが逃げた僕たちに味方してくれた。
明日はとてもタフなステージ。けれどいまはこの勝利を心から味わいたい。
区間2位 サムエーレ・バティステッラ(イタリア、アスタナカザフスタン)
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力の限りを尽くし、良いスプリントができた。だがコフィディスの彼が僕よりも速かっただけ。だから後悔は何もないよ。逃げグループでの協力体制はよく、残念ながら最後のスプリントで敗れてしまったものの脚の感触は良い。ブエルタはまだまだ続いていくので、来るステージで何ができるか見てみよう。
区間3位 フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)
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逃げ集団が序盤に形成されたのでそこに飛び乗ったんだ。協力し合う6名によるグループができ、最高の瞬間は逃げ切りが確実となった時だった。逃げの皆がその事については考えていたものの、逃げ切りの可能性が見えて更にやる気がみなぎってきたんだ。
あのスプリントを見て多くの人は”なぜ誰かの後ろにつかなかったのか?”と思うだろう。言うのは簡単だが(あの場面で)冷静に判断することは難しい。フィニッシュラインが見えた瞬間”最高のスプリントができる”と思ったんだ。だが(冷静である重要性を)学ぶことができ、今後は簡単な判断になることだろう。
コンディションはよく、まだまだ逃げに乗りたい。チームとしてもステージ優勝挙げる価値は大きく、スプリントをもっと上手く立ち回ることができれば(今後の勝利も)可能だと思う。この後もチャンスは巡ってくるだろう。正直言って本当に悔しいが、僕は前を向いて勝利を目指す。なぜならチャンスは必ずやってくるのだからね。
区間6位&ポイント賞 サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)
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ステージ優勝を争えず少し落ち込んでいる。しかし今日は逃げグループが強すぎた。僕たちは長い登りを集団から遅れることなくクリアできるか分からなかった。だがチームメイトによる素晴らしいサポートのおかげでメイン集団に復帰することができたんだ。彼らのサポートには感謝しているし、このグリーンジャージを守ることができて嬉しいよ。
区間9位 マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
見ての通りチームは勝利のためにできる限りの方法を尽くしてくれた。だが十分ではなかったようだ。逃げを捉えられないと思ったのは1分15秒差があった残り10km地点。しかも緩やかなダウンヒルだったので(追いつくことが)不可能だと分かった。
良いプランがあっただけに残念だし、チームメイトは力を尽くしてくれた。上手くいく時もあればそうじゃない時もある。そして今日はダメな日だった。この後のステージでチャンスが巡ってくることを願っているよ。
マイヨロホ レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
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僕たち以外の2つのチームがメイン集団をコントロールする完璧な展開だった。皆が昨日のレースのリカバリーをすることができ、リラックスして走ることができた。もちろん逃げを捉えたかったチームにとっては残念な結果となったが、逃げ集団が強力だったね。僕たちにとっては良いステージとなった。良いタイム差を築くことができているので、このままキープしていきたい。
ユンボ・ヴィスマのマールテン・ワイナンツ監督
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比較的静かなステージだった。登りでプロトンは一定のペースを刻み、その後は逃げを捉えるべくスピードが上がった。我々は比較的落ち着いて走ることができた。週末のために体力を充電したかったので、良い日だったということができる。この後は個人タイムトライアル(第10ステージ)があり、総合タイムを取り戻すべくあらゆるチャンスを掴みに行くつもりだ。だからこそ今日は力を使う必要のない良い日となった。
前日のステージで遅れたリチャル・カラパス(エクアドル)について話すイネオス・グレナディアーズのマッテオ・トザット監督
リチャルは(昨日のステージで)最終山岳を、天候の影響もあり苦しんだ。だが総合争いはまだ始まったばかり。ステージを通しての感触は良く、急勾配だった最後から2つ目の山岳はクイックステップに追従できていた。リチャルが苦しんだのはケイデンスが変わった最後の山岳だけなんだ。
リチャルは(この状況でも)とても冷静かつポジティブだ。脚がなかったのがラスト10kmだけだったからね。いまは回復に努め、土曜に勝負を迎える。どうなるか見てみよう。
text:Sotaro.Arakawa
photo:Unipublic, CorVos
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