2022/08/22(月) - 15:03
ドイツ・ミュンヘンを舞台にヨーロッパ選手権女子ロードレースが開催された。集団スプリントに持ち込まれた勝負はロレーナ・ウィーベス(オランダ)が世界王者バルサモを下し優勝。男子ロードを制したヤコブセンに続き、オランダが欧州ロード王者を独占した。
ドイツ第3の都市ミュンヘンで開催されたヨーロッパ選手権。その最終日である8月21日に女子エリートのロードレースが行われ、白地に3つの金色星の入った王者ジャージをかけたスプリントバトルが繰り広げられた。
コースは中世の面影が残るランツベルクから東のミュンヘンに向かう128.3km。オメール・シャピラ(イスラエル)の飛び出したにウルシュカ・ジガート(スロベニア)が追従する形で、ワールドチーム所属の2名による逃げ集団が形成された。
この日の序盤からレースを動かしたのは、これが現役最後のレースとなるリサ・ブレナウアーを擁する地元ドイツ。2014年のTT世界選手権で優勝を挙げるなど国内外で数々のタイトルを掴んできたレジェンドのために、7名のチームメイトがメイン集団の先頭で強力な牽引を披露した。
逃げの吸収とアタックを繰り返すレース中盤を経て、ミュンヘンに用意された30kmの周回コースに入るとレースは一度落ち着く。残り18km地点からジュリエット・ラブー(フランス)がアタックを試みるものの、ロレーナ・ウィーベス(オランダ)に勝利を託したディフェンディング王者エレン・ファンダイクが自ら引き戻し、予想に違わず集団スプリントに持ち込まれた。
最終盤はトレインを組んだオランダが主導権を握り、そこに残り150mから世界王者エリーザ・バルサモを擁するイタリアも先頭へ。ブレナウアーが位置を下げるなか世界最速と呼び声高いウィーベスがスプリントを開始すると、勝負はコース両端に寄ったバルサモとウィーベスの一騎打ちに持ち込まれた。そして両者がハンドルを投げる接戦を、23歳のダッチスプリンターが制して新欧州王者に輝いた。
「予想通り最後はイタリアが前に出た。彼女たちは左から、私たちは右にトレインを敷き、横並びのままロングスプリントが始まった。チームとして機能することができ、プレッシャーにも負けずプラン通りの走りができた。まるで(所属する)チームDSMみたいな走りだった。でもこのチームの方が勝利への重圧が大きかったけどね」。オランダに4年連続6度目、かつオランダ人として6人目となる優勝をもたらしたウィーベスはそう語った。
これでオランダは男子ロードを制したファビオ・ヤコブセンに続く欧州選手権制覇ということに。そして2位にバルサモ、3位にはその最終発射台を務めたラケーレ・バルビエーリが入賞。そのためイタリアは勝利こそ逃したものの2人を表彰台に上げた。
そして母国でラストレースを終えたブレナウアーは4位でフィニッシュ。「ある日突然”自転車競技を辞めよう”と思い、1年考えて下した決断」と引退理由を話すブレナウアーは、ロードとトラック競技の両方で世界一に輝いた34歳。ドイツ国内選手権ではTTを5度、ロードでは3連覇を含む4度の優勝という輝かしい成績を残す一方で、トラックでは世界選手権を始め、昨年の東京五輪チームパシュートでは世界新記録(4分04秒242)で金メダルを獲得している。
ドイツ第3の都市ミュンヘンで開催されたヨーロッパ選手権。その最終日である8月21日に女子エリートのロードレースが行われ、白地に3つの金色星の入った王者ジャージをかけたスプリントバトルが繰り広げられた。
コースは中世の面影が残るランツベルクから東のミュンヘンに向かう128.3km。オメール・シャピラ(イスラエル)の飛び出したにウルシュカ・ジガート(スロベニア)が追従する形で、ワールドチーム所属の2名による逃げ集団が形成された。
この日の序盤からレースを動かしたのは、これが現役最後のレースとなるリサ・ブレナウアーを擁する地元ドイツ。2014年のTT世界選手権で優勝を挙げるなど国内外で数々のタイトルを掴んできたレジェンドのために、7名のチームメイトがメイン集団の先頭で強力な牽引を披露した。
逃げの吸収とアタックを繰り返すレース中盤を経て、ミュンヘンに用意された30kmの周回コースに入るとレースは一度落ち着く。残り18km地点からジュリエット・ラブー(フランス)がアタックを試みるものの、ロレーナ・ウィーベス(オランダ)に勝利を託したディフェンディング王者エレン・ファンダイクが自ら引き戻し、予想に違わず集団スプリントに持ち込まれた。
最終盤はトレインを組んだオランダが主導権を握り、そこに残り150mから世界王者エリーザ・バルサモを擁するイタリアも先頭へ。ブレナウアーが位置を下げるなか世界最速と呼び声高いウィーベスがスプリントを開始すると、勝負はコース両端に寄ったバルサモとウィーベスの一騎打ちに持ち込まれた。そして両者がハンドルを投げる接戦を、23歳のダッチスプリンターが制して新欧州王者に輝いた。
「予想通り最後はイタリアが前に出た。彼女たちは左から、私たちは右にトレインを敷き、横並びのままロングスプリントが始まった。チームとして機能することができ、プレッシャーにも負けずプラン通りの走りができた。まるで(所属する)チームDSMみたいな走りだった。でもこのチームの方が勝利への重圧が大きかったけどね」。オランダに4年連続6度目、かつオランダ人として6人目となる優勝をもたらしたウィーベスはそう語った。
これでオランダは男子ロードを制したファビオ・ヤコブセンに続く欧州選手権制覇ということに。そして2位にバルサモ、3位にはその最終発射台を務めたラケーレ・バルビエーリが入賞。そのためイタリアは勝利こそ逃したものの2人を表彰台に上げた。
そして母国でラストレースを終えたブレナウアーは4位でフィニッシュ。「ある日突然”自転車競技を辞めよう”と思い、1年考えて下した決断」と引退理由を話すブレナウアーは、ロードとトラック競技の両方で世界一に輝いた34歳。ドイツ国内選手権ではTTを5度、ロードでは3連覇を含む4度の優勝という輝かしい成績を残す一方で、トラックでは世界選手権を始め、昨年の東京五輪チームパシュートでは世界新記録(4分04秒242)で金メダルを獲得している。
ヨーロッパ選手権2022 女子エリートロードレース結果
1位 | ロレーナ・ウィーベス(オランダ) | 2:59:20 |
2位 | エリーザ・バルサモ(イタリア) | |
3位 | ラケーレ・バルビエーリ(イタリア) | |
4位 | リサ・ブレナウアー(ドイツ) | |
5位 | ダリア・ピクリク(ポーランド) | |
6位 | マリア・マルティンス(ポルトガル) | |
7位 | エマセシル・ノルスゴー(デンマーク) | |
8位 | エミリア・ファーリン(スウェーデン) | |
9位 | グラディス・フェルフルスト(フランス) | |
10位 | クリスティーナ・シュヴァインベルガー(ドイツ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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