ユンボ・ヴィスマが8月19日より開幕するブエルタ・ア・エスパーニャの出場メンバーを発表した。ツール・ド・フランスで負った怪我から出場が不安視されていたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)がメンバー入りし、達成すれば史上初となる大会4連覇を目指す。



ツール・ド・フランスの石畳区間を見据え出場したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)ツール・ド・フランスの石畳区間を見据え出場したプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
「ツール・ド・フランスで深刻な怪我を負ったプリモシュ(ログリッチ)が無事にブエルタに出場することができ、我々も喜びを感じている。準備は十分ではないものの、彼の自身をマネジメントする力にはリスペクトを感じている」とチームリリースでメーリン・ゼーマン監督は語っている。

ブエルタを3連覇しているログリッチは今年、ツール・ド・フランスに出場したものの第5ステージで落車して肩を脱臼。その後も総合優勝したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)のアシストとしてレースを続けたが、やはり怪我の影響は大きく第14ステージでレースを去った。

そして怪我の状態からブエルタへの出場が不安視された中、達成すれば史上初となる4連覇を目指し出場することが発表された。「我々は彼を全方向から最適にサポートすべく、良いメンバーかつバランスの良いチームができた」とゼーマン監督は胸を張る。

ヴィンゲゴーのツール制覇に続き、ブエルタでも活躍が期待されるセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)ヴィンゲゴーのツール制覇に続き、ブエルタでも活躍が期待されるセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ) photo:Makoto AYANO
ログリッチの総合優勝を目指すメンバーに選出されたのは平均29.5歳という経験豊かな選手たち。大会初日のチームタイムトライアルで活躍が期待されるローハン・デニス(オーストラリア)やエドアルド・アッフィニ(イタリア)に加え、山岳ではツールからの連戦組であるセップ・クス(アメリカ)やベテランのロベルト・ヘーシンク(オランダ)が力を貸す。

今年は開幕からの3日間をオランダで迎えるブエルタ。大会2日目と3日目にスプリントステージが用意されているため、スプリンターであるマイク・テウニッセン(オランダ)の母国優勝にも期待がかかる。
ユンボ・ヴィスマ ブエルタ・ア・エスパーニャ2022出場メンバー
プリモシュ・ログリッチ(スロベニア)
エドアルド・アッフィニ(イタリア)
サム・オーメン(オランダ)
セップ・クス(アメリカ)
ロベルト・ヘーシンク(オランダ)
マイク・テウニッセン(オランダ)
クリス・ハーパー(オーストラリア)
ローハン・デニス(オーストラリア)
text:Sotaro.Arakawa

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