2022/08/18(木) - 18:08
8月19日、第77回ブエルタ・ア・エスパーニャがオランダのユトレヒトで開幕する。2年振りに復活した初日のチームTTや、急勾配の登坂が連続するバスク、アストゥリアス山岳2連戦など、第1週目のコースを紹介します。
今年の3大グランツールはいずれも外国がグランデパール(開幕地)となった。第77回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)が開幕するのは、2020年に予定されながらもコロナ禍で延期されたオランダ・ユトレヒト。その地で3日間を過ごし、本国スペインに上陸してからは首都マドリードを目指して過酷な旅路を続ける。
全21ステージ/3,280.5kmの行程には平坦ステージが6、平坦&登りフィニッシュが2、丘陵ステージが4、山岳ステージが7(頂上フィニッシュは6)、チームタイムトライアルと個人タイムトライアルがそれぞれ1ステージずつ(23.3km+30.9km)登場する。昨年よりもタイムトライアルの総距離が54.2kmと長いものの(昨年は40.9km)、平坦・丘陵ステージを含めて計12ステージの山頂フィニッシュが登場するため、今年もクライマーが活躍する大会となる。
ユトレヒトを巡るチームTTで開幕し、その後2日間はオランダを巡る平坦ステージだ。そして移動日を挟んで北スペインのバスクから本国レースが始まり、バスクらしい急勾配の山岳が連続するタフな第1週目を過ごす。その後は一気にスペイン南東部バレンシア州へと飛び、セビリアやコルドバなどスペイン南部を訪れながら西回りにスペインを巡っていく。
総合順位を左右するであろう本格山岳は2週目の第12、そして3週目の第14、15ステージだ。特に第15ステージのシエラネバダは今大会唯一の超級山岳かつ最高標高2,510mを誇る。そして選手たちは20日目の最終山岳ステージを経て、マドリードを巡る平坦路で3週間の戦いを終える。
8月19日(金)第1ステージ → コースマップ
ユトレヒト〜ユトレヒト 23.3km(チームタイムトライアル)
3大グランツールの中で最も山岳の厳しいブエルタ・ア・エスパーニャが、欧州で最も”平坦な国”オランダで開幕する。首都アムステルダムから30km南に位置するユトレヒトを巡る初日は、2年振りに復活したチームタイムトライアルだ。
出発地点は1万2500台の自転車を収容できる世界最大の駐輪場の近くにあるヤールブールス広場。総距離23.3kmのコースは完全なる平坦路だが、スタート直後から登場する鋭角又は180度コーナーが難易度を高め、8名による連携が試される。
注目チームは東京五輪個人TTの金メダリストであるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)と銅メダリストのローハン・デニス(オーストラリア)を擁するユンボ・ヴィスマ。それにベルギーTT王者レムコ・エヴェネプールとジュリアン・アラフィリップ(フランス)が揃うクイックステップ・アルファヴィニルがどれだけ迫ることができるのか。成績トップチームの先頭でフィニッシュした選手にリーダージャージ・マイヨロホが与えられる。
フィニッシュ予定時刻:午前3時22分頃(日本時間)
8月20日(土)第2ステージ → コースマップ
スヘルトーヘンボス〜ユトレヒト 175.1km(平坦)
オランダ2日目は「公爵の森」という意味のスヘルトーヘンボスから、ユトレヒトに戻る175.1kmの平坦ステージ。史上最高の女子選手と呼び声高いマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)の故郷をスタートし、州で最も標高の高い69.2mの4級山岳を1つ越えてユトレヒトにフィニッシュする。
横風以外は不安要素の少ないピュアスプリンター向きの平坦路。大会を通して険しい山岳が続くためスピード自慢の選手は不参加ながら、サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)とティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)によるスプリント勝負に期待がかかる。また2019年のツール・ド・フランスで区間優勝を挙げたマイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)も、当然母国での勝利を狙ってくるだろう。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月21日(日)第3ステージ → コースマップ
ブレダ〜ブレダ 193.2km(平坦)
オランダ最終日の第3ステージは前日同様にスプリンターが躍動する平坦ステージ。コースはベルギーとの国境にもほど近いブレタを発着点とする193.2kmで、このステージの特徴はコース序盤にオランダ領内に散在するベルギーのバールレ=ヘルトフの飛び地を通ることにある。
この日も中盤に4級山岳を越えるが、僅か400mの距離に対して平均勾配3.7%と、山岳よりも丘という表現がふさわしい。だが白地に水玉模様の山岳賞ジャージ、マイヨモンターニャを着用したい選手にとっては前日同様に重要なポイントとなってくる。フィニッシュするのはスタート地点からほど近いブレタの中心街。今大会合計6ステージしかないスプリントバトルを制するのは誰か。
フィニッシュ予定時刻:午前0時15分頃(日本時間)
8月22日(月):移動日
8月23日(火)第4ステージ → コースマップ
ビトリア・ガステイス〜ラグァルディア 153.5km(丘陵)
オランダからスペイン本土に向けた移動日を経て、選手たちが降り立つのは自転車競技熱溢れるバスク。この地から第1週目最終日である第9ステージまでスペイン北部が舞台となる。第4ステージの出発地点はイツリア・バスクカントリーでもお馴染みであるバスク州の州都ビトリア・ガステイスで、フィニッシュ地点のラグァルディアを目指し時計回りに南下する。
総距離153.5kmのコースにはカテゴリー山岳が2つ。スタートから57kmの平坦を進み、まずは2級山岳(距離5km/平均6.9%)をクリアするとカテゴリーのつかない短く急勾配の丘を通過。残り130kmに登場する3級山岳(距離7.3km/平均4.8%)を越え、フィニッシュ地点はそこから下り、勾配が10%に達するラスト800mの登りの先にある。
スプリンターに厳しいレイアウトのため、爆発力のあるアラフィリップやアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)、イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)などに向いているか。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月24日(水)第5ステージ → コースマップ
イルン〜ビルバオ 187.2km(丘陵)
バスク2日目も中級山岳が連続する187.2kmの丘陵ステージ。それも”短く急勾配な山岳”が多いバスクらしいレイアウトが用意された。この日のスタート地点はコロナ禍の影響でユトレヒトでのスタートがキャンセルされ、急遽2020年大会の開幕地となったイルン。コースやフィニッシュ地点は異なるものの、同大会でプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)がステージ優勝して早速リーダージャージに袖を通したステージだ。
この日設定された5つのカテゴリー山岳(3級、3級、3級、2級、2級)が登場するのは、スタートして90kmを過ぎてから。最後に2級山岳ヴィヴェロ峠(距離4.6km/平均8%)を越え、その頂上から12km下って2kmの平坦路を経てフィニッシュを迎える。
前日に続き、この日もパンチャーやクライマーが有利なレイアウト。逃げ切りも十分考えられるが、集団ひと塊のままヴィヴェロ峠を越えれば、アラフィリップやバルベルデなど前日と変わらぬ面子によるスプリント勝負が見られるかもしれない。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月25日(木)第6ステージ → コースマップ
ビルバオ〜アセンシオン・アル・ピコ・ハノ 180km(山岳)
今大会最初の山岳ステージかつ山頂フィニッシュである第6ステージは、1級山岳ラス・アリサス峠(距離12.6km/平均6.55%)を舞台に行われる。コースは前日のフィニッシュ地点であるビルバオをスタートし、この日もビスケー湾を右手に丘陵地帯を西へ突き進む181.2kmだ。
コース中盤に設定された2級山岳をクリアすると、残り42km地点から最大勾配15%の1級山岳ブレネス峠(距離6.8km/平均8.2%)を登坂。そこから下って中間スプリントを通過し、最後は1級山岳ラス・アリサス峠でフィニッシュを迎える。最大勾配12%が訪れるのは登りの前半区間。残り6kmで一度平坦を迎え、ラストは7%前後の勾配を上がっていく。
獲得標高差が今大会最高の4,117mというタフなレイアウトはクライマー以外を退ける。そしてここでの優勝候補はもちろん、マイヨロホを狙うログリッチやサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)、リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)、ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)といったグランツール制覇の経験者たちだろう。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月26日(金)第7ステージ → コースマップ
カマルゴ〜システィエルナ 190.1km(丘陵)
開幕から1週間を迎えたブエルタはバスクを離れ、舞台は隣にあるカンタブリア州へ。逃げ向きの丘陵ステージである第7ステージはスタートして87kmまでは平坦基調のコースで、そこから距離22.4km/平均勾配5.5%の1級山岳プエルト・デ・サン・グロリオを登坂。フィニッシュ地点はそこから下りと平坦路を進んだ64km先にある。
ワールドチーム残留を目指すロット・スーダルのトーマス・デヘント(ベルギー)が動いてくる可能性が高く、また翌日から本格山岳2連戦が控えているため、総合チームも積極的に追走しない可能性が高い。また1級山岳をメイン集団で耐えることができれば、当然スプリンターも十分狙えるステージだ。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月27日(土)第8ステージ → コースマップ
ラ・ポラ・リャビアナ〜コリャウ・ファンクアヤ 154.5km(山岳)
アストゥリアス州にやってきた選手たちの前に立ちはだかるのは、いずれも獲得標高差3,600mオーバーの本格山岳2連戦。まずその初日である第8ステージは2級山岳アルト・デ・ラ・コラドナ(距離6.4km/平均7%)の登坂で幕開けする。
その後、2級、3級、3級、3級と急勾配ながらも短い山岳を越え、選手たちは最後に大会初登場の1級山岳コリャウ・ファンクアヤ(距離10.1km/平均8.5%)に臨む。登坂中腹に最大勾配19%が登場するこの山岳の肝はラスト2kmで、2ヶ所の17%を含む平均約10%の登りがフィニッシュラインまで続いていく。
第6ステージで絞られた総合上位陣に更なるシャッフルがなされることは必至。マイヨロホを目指すクライマーとオールラウンダーの仕上がり具合がここで顕になる。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月28日(日)第9ステージ → コースマップ
ビリャビシオサ〜レス・プラエレス 175.5km(山岳)
2022年ブエルタの第1週目を締めくくるのは、171.4kmの距離にカンタブリア山脈が誇る5つの山岳が詰め込まれた登坂ステージ。2020年大会でも使用されたビリャビシオサをスタートして2級山岳アルト・デル・トルノ(距離7.6km/平均6%)をクリアすると、1級、3級、3級山岳を立て続けに越えていく。
そして休息日前の選手たちが最後に登り詰めるのは、2018年大会で初登場した1級山岳レス・プラエレス(距離3.9km/平均12.9%)。同大会のために舗装されたレス・プラエレスは、前半から15%オーバーの勾配が断続的に続く激坂だ。
4年前にここで勝利を挙げたのは今大会も出場するサイモン・イェーツ。このステージでヘスス・エラダ(スペイン、現コフィディス)からマイヨロホを奪い返し、そのまま総合優勝に輝いた。そして翌日に第1休息日が待つ選手たちは、その後スペイン南東部バレンシア州エルチェまで飛行機で移動する。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月29日(月):休息日
text:Sotaro.Arakawa
今年の3大グランツールはいずれも外国がグランデパール(開幕地)となった。第77回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)が開幕するのは、2020年に予定されながらもコロナ禍で延期されたオランダ・ユトレヒト。その地で3日間を過ごし、本国スペインに上陸してからは首都マドリードを目指して過酷な旅路を続ける。
全21ステージ/3,280.5kmの行程には平坦ステージが6、平坦&登りフィニッシュが2、丘陵ステージが4、山岳ステージが7(頂上フィニッシュは6)、チームタイムトライアルと個人タイムトライアルがそれぞれ1ステージずつ(23.3km+30.9km)登場する。昨年よりもタイムトライアルの総距離が54.2kmと長いものの(昨年は40.9km)、平坦・丘陵ステージを含めて計12ステージの山頂フィニッシュが登場するため、今年もクライマーが活躍する大会となる。
ユトレヒトを巡るチームTTで開幕し、その後2日間はオランダを巡る平坦ステージだ。そして移動日を挟んで北スペインのバスクから本国レースが始まり、バスクらしい急勾配の山岳が連続するタフな第1週目を過ごす。その後は一気にスペイン南東部バレンシア州へと飛び、セビリアやコルドバなどスペイン南部を訪れながら西回りにスペインを巡っていく。
総合順位を左右するであろう本格山岳は2週目の第12、そして3週目の第14、15ステージだ。特に第15ステージのシエラネバダは今大会唯一の超級山岳かつ最高標高2,510mを誇る。そして選手たちは20日目の最終山岳ステージを経て、マドリードを巡る平坦路で3週間の戦いを終える。
8月19日(金)第1ステージ → コースマップ
ユトレヒト〜ユトレヒト 23.3km(チームタイムトライアル)
3大グランツールの中で最も山岳の厳しいブエルタ・ア・エスパーニャが、欧州で最も”平坦な国”オランダで開幕する。首都アムステルダムから30km南に位置するユトレヒトを巡る初日は、2年振りに復活したチームタイムトライアルだ。
出発地点は1万2500台の自転車を収容できる世界最大の駐輪場の近くにあるヤールブールス広場。総距離23.3kmのコースは完全なる平坦路だが、スタート直後から登場する鋭角又は180度コーナーが難易度を高め、8名による連携が試される。
注目チームは東京五輪個人TTの金メダリストであるプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)と銅メダリストのローハン・デニス(オーストラリア)を擁するユンボ・ヴィスマ。それにベルギーTT王者レムコ・エヴェネプールとジュリアン・アラフィリップ(フランス)が揃うクイックステップ・アルファヴィニルがどれだけ迫ることができるのか。成績トップチームの先頭でフィニッシュした選手にリーダージャージ・マイヨロホが与えられる。
フィニッシュ予定時刻:午前3時22分頃(日本時間)
8月20日(土)第2ステージ → コースマップ
スヘルトーヘンボス〜ユトレヒト 175.1km(平坦)
オランダ2日目は「公爵の森」という意味のスヘルトーヘンボスから、ユトレヒトに戻る175.1kmの平坦ステージ。史上最高の女子選手と呼び声高いマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)の故郷をスタートし、州で最も標高の高い69.2mの4級山岳を1つ越えてユトレヒトにフィニッシュする。
横風以外は不安要素の少ないピュアスプリンター向きの平坦路。大会を通して険しい山岳が続くためスピード自慢の選手は不参加ながら、サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・ハンスグローエ)とティム・メルリール(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)によるスプリント勝負に期待がかかる。また2019年のツール・ド・フランスで区間優勝を挙げたマイク・テウニッセン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)も、当然母国での勝利を狙ってくるだろう。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月21日(日)第3ステージ → コースマップ
ブレダ〜ブレダ 193.2km(平坦)
オランダ最終日の第3ステージは前日同様にスプリンターが躍動する平坦ステージ。コースはベルギーとの国境にもほど近いブレタを発着点とする193.2kmで、このステージの特徴はコース序盤にオランダ領内に散在するベルギーのバールレ=ヘルトフの飛び地を通ることにある。
この日も中盤に4級山岳を越えるが、僅か400mの距離に対して平均勾配3.7%と、山岳よりも丘という表現がふさわしい。だが白地に水玉模様の山岳賞ジャージ、マイヨモンターニャを着用したい選手にとっては前日同様に重要なポイントとなってくる。フィニッシュするのはスタート地点からほど近いブレタの中心街。今大会合計6ステージしかないスプリントバトルを制するのは誰か。
フィニッシュ予定時刻:午前0時15分頃(日本時間)
8月22日(月):移動日
8月23日(火)第4ステージ → コースマップ
ビトリア・ガステイス〜ラグァルディア 153.5km(丘陵)
オランダからスペイン本土に向けた移動日を経て、選手たちが降り立つのは自転車競技熱溢れるバスク。この地から第1週目最終日である第9ステージまでスペイン北部が舞台となる。第4ステージの出発地点はイツリア・バスクカントリーでもお馴染みであるバスク州の州都ビトリア・ガステイスで、フィニッシュ地点のラグァルディアを目指し時計回りに南下する。
総距離153.5kmのコースにはカテゴリー山岳が2つ。スタートから57kmの平坦を進み、まずは2級山岳(距離5km/平均6.9%)をクリアするとカテゴリーのつかない短く急勾配の丘を通過。残り130kmに登場する3級山岳(距離7.3km/平均4.8%)を越え、フィニッシュ地点はそこから下り、勾配が10%に達するラスト800mの登りの先にある。
スプリンターに厳しいレイアウトのため、爆発力のあるアラフィリップやアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)、イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)などに向いているか。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月24日(水)第5ステージ → コースマップ
イルン〜ビルバオ 187.2km(丘陵)
バスク2日目も中級山岳が連続する187.2kmの丘陵ステージ。それも”短く急勾配な山岳”が多いバスクらしいレイアウトが用意された。この日のスタート地点はコロナ禍の影響でユトレヒトでのスタートがキャンセルされ、急遽2020年大会の開幕地となったイルン。コースやフィニッシュ地点は異なるものの、同大会でプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)がステージ優勝して早速リーダージャージに袖を通したステージだ。
この日設定された5つのカテゴリー山岳(3級、3級、3級、2級、2級)が登場するのは、スタートして90kmを過ぎてから。最後に2級山岳ヴィヴェロ峠(距離4.6km/平均8%)を越え、その頂上から12km下って2kmの平坦路を経てフィニッシュを迎える。
前日に続き、この日もパンチャーやクライマーが有利なレイアウト。逃げ切りも十分考えられるが、集団ひと塊のままヴィヴェロ峠を越えれば、アラフィリップやバルベルデなど前日と変わらぬ面子によるスプリント勝負が見られるかもしれない。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月25日(木)第6ステージ → コースマップ
ビルバオ〜アセンシオン・アル・ピコ・ハノ 180km(山岳)
今大会最初の山岳ステージかつ山頂フィニッシュである第6ステージは、1級山岳ラス・アリサス峠(距離12.6km/平均6.55%)を舞台に行われる。コースは前日のフィニッシュ地点であるビルバオをスタートし、この日もビスケー湾を右手に丘陵地帯を西へ突き進む181.2kmだ。
コース中盤に設定された2級山岳をクリアすると、残り42km地点から最大勾配15%の1級山岳ブレネス峠(距離6.8km/平均8.2%)を登坂。そこから下って中間スプリントを通過し、最後は1級山岳ラス・アリサス峠でフィニッシュを迎える。最大勾配12%が訪れるのは登りの前半区間。残り6kmで一度平坦を迎え、ラストは7%前後の勾配を上がっていく。
獲得標高差が今大会最高の4,117mというタフなレイアウトはクライマー以外を退ける。そしてここでの優勝候補はもちろん、マイヨロホを狙うログリッチやサイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)、リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)、ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)といったグランツール制覇の経験者たちだろう。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月26日(金)第7ステージ → コースマップ
カマルゴ〜システィエルナ 190.1km(丘陵)
開幕から1週間を迎えたブエルタはバスクを離れ、舞台は隣にあるカンタブリア州へ。逃げ向きの丘陵ステージである第7ステージはスタートして87kmまでは平坦基調のコースで、そこから距離22.4km/平均勾配5.5%の1級山岳プエルト・デ・サン・グロリオを登坂。フィニッシュ地点はそこから下りと平坦路を進んだ64km先にある。
ワールドチーム残留を目指すロット・スーダルのトーマス・デヘント(ベルギー)が動いてくる可能性が高く、また翌日から本格山岳2連戦が控えているため、総合チームも積極的に追走しない可能性が高い。また1級山岳をメイン集団で耐えることができれば、当然スプリンターも十分狙えるステージだ。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月27日(土)第8ステージ → コースマップ
ラ・ポラ・リャビアナ〜コリャウ・ファンクアヤ 154.5km(山岳)
アストゥリアス州にやってきた選手たちの前に立ちはだかるのは、いずれも獲得標高差3,600mオーバーの本格山岳2連戦。まずその初日である第8ステージは2級山岳アルト・デ・ラ・コラドナ(距離6.4km/平均7%)の登坂で幕開けする。
その後、2級、3級、3級、3級と急勾配ながらも短い山岳を越え、選手たちは最後に大会初登場の1級山岳コリャウ・ファンクアヤ(距離10.1km/平均8.5%)に臨む。登坂中腹に最大勾配19%が登場するこの山岳の肝はラスト2kmで、2ヶ所の17%を含む平均約10%の登りがフィニッシュラインまで続いていく。
第6ステージで絞られた総合上位陣に更なるシャッフルがなされることは必至。マイヨロホを目指すクライマーとオールラウンダーの仕上がり具合がここで顕になる。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月28日(日)第9ステージ → コースマップ
ビリャビシオサ〜レス・プラエレス 175.5km(山岳)
2022年ブエルタの第1週目を締めくくるのは、171.4kmの距離にカンタブリア山脈が誇る5つの山岳が詰め込まれた登坂ステージ。2020年大会でも使用されたビリャビシオサをスタートして2級山岳アルト・デル・トルノ(距離7.6km/平均6%)をクリアすると、1級、3級、3級山岳を立て続けに越えていく。
そして休息日前の選手たちが最後に登り詰めるのは、2018年大会で初登場した1級山岳レス・プラエレス(距離3.9km/平均12.9%)。同大会のために舗装されたレス・プラエレスは、前半から15%オーバーの勾配が断続的に続く激坂だ。
4年前にここで勝利を挙げたのは今大会も出場するサイモン・イェーツ。このステージでヘスス・エラダ(スペイン、現コフィディス)からマイヨロホを奪い返し、そのまま総合優勝に輝いた。そして翌日に第1休息日が待つ選手たちは、その後スペイン南東部バレンシア州エルチェまで飛行機で移動する。
フィニッシュ予定時刻:午前0時30分頃(日本時間)
8月29日(月):休息日
text:Sotaro.Arakawa
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