2022/07/09(土) - 10:01
登坂でライバルたちを一蹴したアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)が、下りでの落車を乗り越え今大会2勝目。総合2位マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)との差を2分13秒まで拡げ、また一歩マリアローザに近づいた。
この日もマリアローザを着用して走るアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) photo:CorVos
スタート地点にはクリスティアン・プリュドム氏の姿も photo:CorVos
ジロ・デ・イタリア・ドンネ2022第8ステージ コースプロフィール Image:Giro Donne
イタリア北部トレント自治県のロヴェレートから山岳を越えアルデーノを目指すジロ・デ・イタリア・ドンネ(ワールドツアー)第8ステージ。104.7kmの行程には2級山岳ボルダラ峠(距離14.8km/平均6.9%)と2級山岳ラゴ・ディ・セイ(距離9.5km/平均7.3%)が登場し、下った先にあるアルデーノがフィニッシュ地点だ。
総合6位につけていたアマンダ・スプラット(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)がコロナ陽性でレースを去ったこの日、アルプス山岳2日目で見せ場を作ったのは同じチームのクリステン・フォークナー(アメリカ)だった。初日のプロローグを制したフォークナーは逃げ集団から1人飛び出すと、最初の2級山岳ボルダラ峠を先頭でクリア。得意の空気抵抗の少ないポジションのまま、メイン集団に1分差をつけて2級山岳ラゴ・ディ・セイに突入した。
逃げ集団から飛び出したクリステン・フォークナー(アメリカ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) photo:CorVos
マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)を登坂で引き離すアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) photo:Movistar Team
一方、総合勢を含んだプロトンは総合3位のマルタ・カヴァッリ(イタリア)を擁するFDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)がコントロールしてモビスターのアシスト陣をはじめ人数を減らしていく。そして2級山岳ラゴ・ディ・セイに入るとアルレニス・シエラ(キューバ、モビスター)の牽引からマリアローザを着るアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)が加速した。
このマリアローザの動きに追従できたのはカヴァッリと総合2位マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ)の2人のみ。しかしファンフルーテンがアタックを繰り返すとガルシアが脱落し、フォークナーを捉えながら踏み続けるファンフルーテンにカヴァッリも遅れを喫する。ファンフルーテンの登坂速度はその後も緩むことなく、先頭で山頂を通過してそのまま1人ダウンヒルへ。
追走するマルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) photo:FDJ Nouvelle-Aquitaine Futuroscope
今大会2勝目を独走で飾ったアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) photo:CorVos
ファンフルーテンは途中、下りの左コーナーで曲がりきれず落車するものの、素早く立ち上がってレース復帰。「なんて馬鹿なミスだったのだろう。でも勝利に何の影響もなかった」とレース後に話した通り、ファンフルーテンは右腕に血を流しながら先頭でフィニッシュラインを通過。区間2位だったカヴァッリに59秒差をつけて今大会2勝目、そしてジロ・ドンネ通算13勝目を飾った。
圧巻の登坂力で総合2位とのタイム差を2分13秒まで拡げたファンフルーテンは「このステージを狙っていた。その結果美しいレースと結末になった。カヴァッリは強かったものの、後ろを振り向かず踏み続けた」とコメント。「でも落車は愚かで余計だった。テレビで観戦している母に謝りたい。ごめんね!(笑)」とも。
シャンパンで勝利を祝うアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) photo:CorVos
登坂で遅れたガルシアが3分1秒遅れでフィニッシュしたため、カヴァッリは総合2位に順位を上げている。翌日はチーマコッピ(大会最高地点)である超級山岳パッソ・ダオネ(距離6.3km/平均10.2%)を登坂するクイーンステージ。ファンフルーテンの2連勝を止める選手は現れるのだろうか。
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イタリア北部トレント自治県のロヴェレートから山岳を越えアルデーノを目指すジロ・デ・イタリア・ドンネ(ワールドツアー)第8ステージ。104.7kmの行程には2級山岳ボルダラ峠(距離14.8km/平均6.9%)と2級山岳ラゴ・ディ・セイ(距離9.5km/平均7.3%)が登場し、下った先にあるアルデーノがフィニッシュ地点だ。
総合6位につけていたアマンダ・スプラット(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)がコロナ陽性でレースを去ったこの日、アルプス山岳2日目で見せ場を作ったのは同じチームのクリステン・フォークナー(アメリカ)だった。初日のプロローグを制したフォークナーは逃げ集団から1人飛び出すと、最初の2級山岳ボルダラ峠を先頭でクリア。得意の空気抵抗の少ないポジションのまま、メイン集団に1分差をつけて2級山岳ラゴ・ディ・セイに突入した。
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一方、総合勢を含んだプロトンは総合3位のマルタ・カヴァッリ(イタリア)を擁するFDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ)がコントロールしてモビスターのアシスト陣をはじめ人数を減らしていく。そして2級山岳ラゴ・ディ・セイに入るとアルレニス・シエラ(キューバ、モビスター)の牽引からマリアローザを着るアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター)が加速した。
このマリアローザの動きに追従できたのはカヴァッリと総合2位マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ)の2人のみ。しかしファンフルーテンがアタックを繰り返すとガルシアが脱落し、フォークナーを捉えながら踏み続けるファンフルーテンにカヴァッリも遅れを喫する。ファンフルーテンの登坂速度はその後も緩むことなく、先頭で山頂を通過してそのまま1人ダウンヒルへ。
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ファンフルーテンは途中、下りの左コーナーで曲がりきれず落車するものの、素早く立ち上がってレース復帰。「なんて馬鹿なミスだったのだろう。でも勝利に何の影響もなかった」とレース後に話した通り、ファンフルーテンは右腕に血を流しながら先頭でフィニッシュラインを通過。区間2位だったカヴァッリに59秒差をつけて今大会2勝目、そしてジロ・ドンネ通算13勝目を飾った。
圧巻の登坂力で総合2位とのタイム差を2分13秒まで拡げたファンフルーテンは「このステージを狙っていた。その結果美しいレースと結末になった。カヴァッリは強かったものの、後ろを振り向かず踏み続けた」とコメント。「でも落車は愚かで余計だった。テレビで観戦している母に謝りたい。ごめんね!(笑)」とも。
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登坂で遅れたガルシアが3分1秒遅れでフィニッシュしたため、カヴァッリは総合2位に順位を上げている。翌日はチーマコッピ(大会最高地点)である超級山岳パッソ・ダオネ(距離6.3km/平均10.2%)を登坂するクイーンステージ。ファンフルーテンの2連勝を止める選手は現れるのだろうか。
ジロ・デ・イタリア・ドンネ2022第8ステージ
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 3:03:16 |
2位 | マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 0:59 |
3位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 1:38 |
4位 | クリステン・フォークナー(アメリカ、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 1:45 |
5位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス) | 3:01 |
6位 | マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ) | |
7位 | ジュリエット・ラブー(フランス、チームDSM) | |
8位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | |
9位 | ニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア、キャニオン・スラム) | 3:10 |
10位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、ヴァルカー・トラベル&サービス) | 3:59 |
個人総合成績
1位 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) | 21:17:18 |
2位 | マルタ・カヴァッリ(イタリア、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 2:13 |
3位 | マビ・ガルシア(スペイン、UAEチームADQ) | 3:42 |
4位 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード) | 7:03 |
5位 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス) | 9:05 |
6位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ) | 9:33 |
7位 | シルヴィア・ペルシコ(イタリア、ヴァルカー・トラベル&サービス) | 10:41 |
8位 | エリカ・マニャルディ(イタリア、UAEチームADQ) | 12:35 |
9位 | ジュリエット・ラブー(フランス、チームDSM) | 13:25 |
10位 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) | 13:29 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、モビスター) |
ヤングライダー賞 | ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、SDワークス) |
山岳賞 | エリーズ・シャベイ(スイス、キャニオン・スラム) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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