2022/06/14(火) - 12:00
3年ぶりに開催されたUCIグランフォンドワールドシリーズの「ニセコクラシック」。150kmクラスで全体のトップとなり優勝した石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)と、45-49歳クラス優勝の高岡亮寛(Roppongi Express)、前回覇者の松木健治(VC VELOCE)のコメントを紹介。
石井祥平「ニセコクラシックを目標に練習してきた」
レース終盤に独走逃げ切りで優勝した石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)。序盤から集団前方で動きを見せ、山岳賞も獲得するなど積極的な動きを見せていたことを考えれば、この日一番強かった選手が優勝したと言えよう。
「ニセコクラシックは今回初めて走りました。終盤はみんな脚が疲労していたようで、(飛び出した)前の登りでバラバラになっていたので、飛び出したら行けるかもと思っていました。その前に高岡さん達が逃げていた時、集団で追っていてもなかなか差が詰まってこない感じだったので、自分1人で行っても同じような展開になるかも?という算段があり、勇気を振り絞って1人で行きました。後ろで他の勝負がかかったおかげで縮んでいた差がまた開いたので、これは最後まで行けると思って頑張りました。
今年の第1目標をこのレースに置いていて、1月からずっと練習してきたので、目標達成出来て良かったです。次は乗鞍ヒルクライムを目標にするつもりですが、ひとまず休みたいですね」
高岡亮寛「レースの準備は出来ていると感じていたが」
アメリカでグラベルレースを走って帰国したばかりの高岡亮寛(Roppong Express)。レース中は終始集団前方に位置取り、レース後半には3名の逃げ集団が形成されるきっかけを作るなど、帰国直後とは思えない動きを見せた。最後は石井との差を詰めきれずに3位でフィニッシュ。年代別で優勝はしたものの、あくまで全体のトップを目指していたと言う。
「全体の1位を狙っていたけれど力負けでした。強かったですね。アメリカでアンバウンド・グラベルの200マイルを走って帰国して、レース前の感覚では時差ボケもなくギリギリレースを走る準備は出来ているかなという感じでした。ニセコパノラマラインでペースが上がらなかったのは幸いでしたが、集団の人数が減らず、みんな何かを警戒しているようでちょっと不気味な感じもしました。 終盤に石井君が行った時には追える力が無かったですが、その前に一度千切れかけていたので、今日は厳しいと感じていました。
アメリカのレースをひとつの目標としてきたので、今日でひと区切り。全日本選手権はパスします。今回出場権利を取れたので、9月のイタリアでのグランフォンド世界選が次の目標です」
松木健治「完走出来て満足 でももう少し走れると思っていた」
前回2019年大会140km優勝の松木健治(VC VELOCE)は、昨年のレース中に大怪我をして長らくレースから離れていた。今シーズンようやく復帰したものの、まだ万全の状態ではないと言う。それでも年代別クラス3位入賞をして見せたのはさすがだ。
「ちょうど1年前に大腿骨骨折してリハビリしていたので、今日は完走出来て満足です。出来れば先頭集団について行きたかったけれど、みんな強かったですね。逃げが出来ずに最後の力勝負で決着という感じでしたが、レベルが上がってみんな有力選手の動きを見すぎて牽制気味になっていたような気がします。
外で自転車に乗れるようになったのはここ2・3ヶ月で、感覚として70%くらいの戻りという感じです。痛みがとれなくてうまく走れない状態が続いているので、元通りになるにはあと半年くらいかかりそうだなと。次はツール・ド・おきなわに向けてゆっくり準備しようと思います」
text&photo:Satoru Kato
石井祥平「ニセコクラシックを目標に練習してきた」
レース終盤に独走逃げ切りで優勝した石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)。序盤から集団前方で動きを見せ、山岳賞も獲得するなど積極的な動きを見せていたことを考えれば、この日一番強かった選手が優勝したと言えよう。
「ニセコクラシックは今回初めて走りました。終盤はみんな脚が疲労していたようで、(飛び出した)前の登りでバラバラになっていたので、飛び出したら行けるかもと思っていました。その前に高岡さん達が逃げていた時、集団で追っていてもなかなか差が詰まってこない感じだったので、自分1人で行っても同じような展開になるかも?という算段があり、勇気を振り絞って1人で行きました。後ろで他の勝負がかかったおかげで縮んでいた差がまた開いたので、これは最後まで行けると思って頑張りました。
今年の第1目標をこのレースに置いていて、1月からずっと練習してきたので、目標達成出来て良かったです。次は乗鞍ヒルクライムを目標にするつもりですが、ひとまず休みたいですね」
高岡亮寛「レースの準備は出来ていると感じていたが」
アメリカでグラベルレースを走って帰国したばかりの高岡亮寛(Roppong Express)。レース中は終始集団前方に位置取り、レース後半には3名の逃げ集団が形成されるきっかけを作るなど、帰国直後とは思えない動きを見せた。最後は石井との差を詰めきれずに3位でフィニッシュ。年代別で優勝はしたものの、あくまで全体のトップを目指していたと言う。
「全体の1位を狙っていたけれど力負けでした。強かったですね。アメリカでアンバウンド・グラベルの200マイルを走って帰国して、レース前の感覚では時差ボケもなくギリギリレースを走る準備は出来ているかなという感じでした。ニセコパノラマラインでペースが上がらなかったのは幸いでしたが、集団の人数が減らず、みんな何かを警戒しているようでちょっと不気味な感じもしました。 終盤に石井君が行った時には追える力が無かったですが、その前に一度千切れかけていたので、今日は厳しいと感じていました。
アメリカのレースをひとつの目標としてきたので、今日でひと区切り。全日本選手権はパスします。今回出場権利を取れたので、9月のイタリアでのグランフォンド世界選が次の目標です」
松木健治「完走出来て満足 でももう少し走れると思っていた」
前回2019年大会140km優勝の松木健治(VC VELOCE)は、昨年のレース中に大怪我をして長らくレースから離れていた。今シーズンようやく復帰したものの、まだ万全の状態ではないと言う。それでも年代別クラス3位入賞をして見せたのはさすがだ。
「ちょうど1年前に大腿骨骨折してリハビリしていたので、今日は完走出来て満足です。出来れば先頭集団について行きたかったけれど、みんな強かったですね。逃げが出来ずに最後の力勝負で決着という感じでしたが、レベルが上がってみんな有力選手の動きを見すぎて牽制気味になっていたような気がします。
外で自転車に乗れるようになったのはここ2・3ヶ月で、感覚として70%くらいの戻りという感じです。痛みがとれなくてうまく走れない状態が続いているので、元通りになるにはあと半年くらいかかりそうだなと。次はツール・ド・おきなわに向けてゆっくり準備しようと思います」
text&photo:Satoru Kato
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