チーム右京のネイサン・アールの個人総合優勝で幕を閉じた今年のツアー・オブ・ジャパン。ポイント賞のレオネル・キンテロ・アルテアガ、山岳賞の小林海、新人賞の宮崎泰史らの表彰式と記者会見のコメントをまとめて紹介する。



個人総合優勝 ネイサン・アール(チーム右京)
「チームスタッフと表彰台に登れて夢のようだった」


記者会見に臨むネイサン・アール記者会見に臨むネイサン・アール photo:Satoru Kato
ツアー・オブ・ジャパンで優勝出来たことはとても名誉で特別なことと感じている。日本は第2のホームと思っているし、チームのために力を尽くして優勝出来たことを本当に嬉しく思っている。

この4日間は簡単なステージはなく、短いながらもハードでチャレンジングな毎日だった。その中でチームとしても初日からうまく機能し、今日の最終ステージはレイモンド・クレダーが優勝して良い結果で終わることが出来た。

第4ステージではレイモンド・クレダーをアシストし、フィニッシュではガッツポーズでクレダーの優勝を喜ぶシーンも見られた第4ステージではレイモンド・クレダーをアシストし、フィニッシュではガッツポーズでクレダーの優勝を喜ぶシーンも見られた photo:Satoru Katoチーム総合優勝のチーム右京の選手とスタッフチーム総合優勝のチーム右京の選手とスタッフ photo:Satoru Kato

個人総合で1位と2位、3ステージの優勝、チーム総合優勝と、我々にとって予想以上の大成功な結果だった。最後にチームスタッフと一緒に表彰台に登れたことは特別だった。夢のようだったね。それもこれまでハードワークをこなしてきた結果で、家族のようなチームワークのおかげでもあると思っている。

4月に出場したツアー・オブ・タイランドは2019年以来のUCIレースだった。2020年と2021年はコロナ禍でレースが無かったこともあるが、足の怪我で手術をしたこともあってほとんどレースに出場出来なかった。それでもチームは僕のことを信頼してくれていた。トレーニングは続けていたが、レースの感覚が戻るのか不安はあった。でもツアー・オブ・ジャパンでの優勝を自信にして次に繋げたい。



ポイント賞 レオネル・キンテロ・アルテアガ(マトリックスパワータグ)
「チームメイト、ベネズエラの家族、日本のファンに感謝」


ポイント賞 レオネル・キンテロ・アルテアガ(マトリックスパワータグ)ポイント賞 レオネル・キンテロ・アルテアガ(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato
ポイント賞 レオネル・キンテロ・アルテアガ(マトリックスパワータグ)ポイント賞 レオネル・キンテロ・アルテアガ(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato
日本のファンの皆さんの応援で頑張ることが出来た。初めてのツアー・オブ・ジャパンでポイント賞ジャージを獲得出来たことを嬉しく思う。第3ステージはステージ優勝を狙っていたが、結果として獲得できたポイント賞ジャージをチームメイトの助けもあって守ることが出来た。

自分が良いポジションで終われるようにアシストしてくれたチームメイトには本当に感謝している。ベネズエラにいる家族や、ここに来て応援してくれたファンの皆さんにも感謝したい。



山岳賞 小林海(マトリックスパワータグ)
「望んだ結果ではないが、強い選手と戦って時間を共有できたことが嬉しい」


山岳賞の小林海(マトリックスパワータグ)山岳賞の小林海(マトリックスパワータグ) photo:Satoru Kato
総合5位という結果は、完敗としか言いようがない。僕らが望んでいた結果ではないけれど、無事に怪我もなく東京まで戻って来られて、今シーズン何度もワン・ツーを決めているレオ(レオネル・キンテロ・アルテアガ)もポイント賞ジャージを獲得出来たことはとても嬉しい。

山岳賞の小林海(マトリックスパワータグ)は集団後方でリラックスした表情を見せる山岳賞の小林海(マトリックスパワータグ)は集団後方でリラックスした表情を見せる photo:Satoru Kato
この1、2年が僕にとって選手としてどうなるか左右される大事な期間なので、強い選手と戦って時間を共有出来たことはとても良かったし嬉しいことだと思っている。



新人賞 宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)
「自己採点は80点」


「自己採点は80点」と控えめな宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)「自己採点は80点」と控えめな宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato
増田(成幸)さんのサポートをして僕も出来るだけ総合で上の順位に残ることを目標としていたので、新人賞ジャージを狙って守るような走りはしていなかった。でもタイム差は1分以上ついていたので、今日は自分の役割をこなして普通に完走すれば守れるとは思っていた。落車が怖かったけれど、コントロールが始まって少し安心できた。

昨年はメンバーにさえ選ばれなかったので、それから比べたら成長出来たかなと思っている。自己採点は80点。残り20点は伸びしろということで(笑)。

新人賞ジャージの宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)を先頭にペースを上げるメイン集団新人賞ジャージの宮崎泰史(宇都宮ブリッツェン)を先頭にペースを上げるメイン集団 photo:Satoru Kato
昨年はチーム内でアシストの仕事をこなしたり、僕が理解できていない部分も多くて辛いこともあったけれど、今年ブリッツェンに移籍して役割分担しつつも僕が自由に動ける部分が増えたことが結果に繋がったと思っている。次の目標はこれから考えるが、とりあえず全日本選手権に向けて準備したい。

text&photo:Satoru Kato
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