2022/05/09(月) - 15:05
アメリカのノースカロライナに拠点を構えるブラックオックスが用意するシーラント、OX1とOX2。カーボン繊維をラテックスに配合することで、大きな穴を防げる対パンク性能を獲得したシーラントだが、OX1とOX2は耐久性の設計が異なることが特徴だ。
アメリカのノースカロライナ発のシーラントブランドのブラックオックス。パンクが原因でレースの優勝を逃した悔しさからスタートしたブランドであり、パンク後の修復力を追求したシーラントの開発に力を入れている。そんな想いから生み出されたのがOX1だ。
OX1は優れたシーリング性能を実現するラテックスを主成分としており、そこにカーボンの繊維が加えられた配合が特徴。パンクホールにラテックスが流れ込み、硬化することで空気漏れを止めることはもちろん、カーボンの繊維がパンク穴を埋めることで、大きな穴の修復を狙っている。
また、配合されるカーボン繊維は自社で長さをコントロールし、パンクシーリング能力を高めているという。結果として最大9mmの穴を埋めることができるという。
そんなOX1をベースにアップデートしたOX2がリリースされている。カーボン繊維によるパンク修復能力はそのままに、ベースとなる液体を安定剤で強化することで、シーラントの硬化を遅らせたモデルとなっている。パンク修復スピードと修復できる穴の大きさの性能はOX1に譲るが、より幅広い気温と長い期間に渡る使用ができるシーラントに仕上げられている。
今回、シクロワイアード編集部の藤原は、1月末にMTBの前輪にOX1を、後輪にOX2を充填してみた。それから3か月が経った4月末にタイヤ内部を確認してみたところ、OX2を充填したタイヤは3ヶ月後もまだ液体が大量に残り、そのまま使い続けられそうな印象を受けた。シーラントが液体として残っているため、タイヤ内に張られる膜は少ない。
対してOX1は完全には乾ききってはないものの、タイヤ内に残る液体量は少なめ。OX1の方はもう一度シーラントを充填したのちにライドに出かけたい印象だ。とは言え、乾くスピードが早すぎるということはなく、他ブランドの製品も3ヶ月に1回の頻度ではシーラントの具合は確認したいところ。ライバルのプロダクトに対してOX1が背負うディスアドバンテージはないだろう。
つまり、OX2がとりわけ耐久性が高いという印象だ。タイヤに充填せず、OX1とOX2それぞれの液体を外気に触れさせる形で乾かしてみると、どちらも1日で液体は無くなった。しかし、OX1はタイヤ内部に張られる膜のようにシーラントが残ったが、OX2は蝋のような塊としてシーラントが残るといった違いを確認できた。一見しただけでは、OX1とOX2の違いは見受けられなかったが、実際に働く作用が異なるシーラントに仕上げられていると実感できた。
また、今回のシーラント充填では4ozのボトルに付属するチューブを活用し、シーラントをタイヤ内部に送り出してみた。タイヤのビードを上げたのちに、コアを外したバルブに液体を流し込むため、シーラントが溢れて周囲を汚す心配は少なく、タイヤに直接注ぐ方式よりも非常に作業性は良好。
最大9mmの穴を塞げるカーボン繊維ということもあり、バルブを詰まらせる心配も感じていたが、それは8割杞憂に終わった。残りの2割はシーラントが流れ込みにくくなった時に、焦ってボトルを押し込んでしまったがために、シーラントがチューブとバルブの隙間から漏れ出してしまったというミスを犯したことにある。流量を考慮せずボトルを押し込んだ私が悪いのだが、バルブの穴が小さい場合は気をつけてもらいたい。
リム純正のバルブではなく、ブラックオックスのバルブを使うのも一つの手だろう。バルブホールは大きめに作られているため、シーラントが留まることなくサラリと流れてくれるはずだ。3種類のアダプターが付属するため、様々な形状のリムベッドに適合させられる。
さて、OX1とOX2のどちらを選ぶかは非常に難しい問題だ。オフロードライドでパンクリスクを避けるために、短いスパンでメンテナンスを行うのであればOX1が適している。パンクリスクが未舗装路より小さいオンロードメインの場合であれば、メンテナンス頻度を落とせるOX2が適しているだろう。
ブラックオックス OX1
容量:4oz(118ml)、16oz(473ml)、32oz(946ml)
税込価格:880円(4oz)、2,200円(16oz)、3,630円(32oz)
ブラックオックス OX2
容量:4oz(118ml)、16oz(473ml)、32oz(946ml)
税込価格:990円(4oz)、2,420円(16oz)、3,740円(32oz)
ブラックオックス チューブレスバルブキット
キット内容:チューブレスバルブ×2セット、グロメット3タイプ×各2、スペアバルブコア×2、コア抜きツール
バルブ長:40mm、50mm
カラー:ブラック、レッド、オレンジ、グリーン、ブルー
税込価格:2,750円
アメリカのノースカロライナ発のシーラントブランドのブラックオックス。パンクが原因でレースの優勝を逃した悔しさからスタートしたブランドであり、パンク後の修復力を追求したシーラントの開発に力を入れている。そんな想いから生み出されたのがOX1だ。
OX1は優れたシーリング性能を実現するラテックスを主成分としており、そこにカーボンの繊維が加えられた配合が特徴。パンクホールにラテックスが流れ込み、硬化することで空気漏れを止めることはもちろん、カーボンの繊維がパンク穴を埋めることで、大きな穴の修復を狙っている。
また、配合されるカーボン繊維は自社で長さをコントロールし、パンクシーリング能力を高めているという。結果として最大9mmの穴を埋めることができるという。
そんなOX1をベースにアップデートしたOX2がリリースされている。カーボン繊維によるパンク修復能力はそのままに、ベースとなる液体を安定剤で強化することで、シーラントの硬化を遅らせたモデルとなっている。パンク修復スピードと修復できる穴の大きさの性能はOX1に譲るが、より幅広い気温と長い期間に渡る使用ができるシーラントに仕上げられている。
今回、シクロワイアード編集部の藤原は、1月末にMTBの前輪にOX1を、後輪にOX2を充填してみた。それから3か月が経った4月末にタイヤ内部を確認してみたところ、OX2を充填したタイヤは3ヶ月後もまだ液体が大量に残り、そのまま使い続けられそうな印象を受けた。シーラントが液体として残っているため、タイヤ内に張られる膜は少ない。
対してOX1は完全には乾ききってはないものの、タイヤ内に残る液体量は少なめ。OX1の方はもう一度シーラントを充填したのちにライドに出かけたい印象だ。とは言え、乾くスピードが早すぎるということはなく、他ブランドの製品も3ヶ月に1回の頻度ではシーラントの具合は確認したいところ。ライバルのプロダクトに対してOX1が背負うディスアドバンテージはないだろう。
つまり、OX2がとりわけ耐久性が高いという印象だ。タイヤに充填せず、OX1とOX2それぞれの液体を外気に触れさせる形で乾かしてみると、どちらも1日で液体は無くなった。しかし、OX1はタイヤ内部に張られる膜のようにシーラントが残ったが、OX2は蝋のような塊としてシーラントが残るといった違いを確認できた。一見しただけでは、OX1とOX2の違いは見受けられなかったが、実際に働く作用が異なるシーラントに仕上げられていると実感できた。
また、今回のシーラント充填では4ozのボトルに付属するチューブを活用し、シーラントをタイヤ内部に送り出してみた。タイヤのビードを上げたのちに、コアを外したバルブに液体を流し込むため、シーラントが溢れて周囲を汚す心配は少なく、タイヤに直接注ぐ方式よりも非常に作業性は良好。
最大9mmの穴を塞げるカーボン繊維ということもあり、バルブを詰まらせる心配も感じていたが、それは8割杞憂に終わった。残りの2割はシーラントが流れ込みにくくなった時に、焦ってボトルを押し込んでしまったがために、シーラントがチューブとバルブの隙間から漏れ出してしまったというミスを犯したことにある。流量を考慮せずボトルを押し込んだ私が悪いのだが、バルブの穴が小さい場合は気をつけてもらいたい。
リム純正のバルブではなく、ブラックオックスのバルブを使うのも一つの手だろう。バルブホールは大きめに作られているため、シーラントが留まることなくサラリと流れてくれるはずだ。3種類のアダプターが付属するため、様々な形状のリムベッドに適合させられる。
さて、OX1とOX2のどちらを選ぶかは非常に難しい問題だ。オフロードライドでパンクリスクを避けるために、短いスパンでメンテナンスを行うのであればOX1が適している。パンクリスクが未舗装路より小さいオンロードメインの場合であれば、メンテナンス頻度を落とせるOX2が適しているだろう。
ブラックオックス OX1
容量:4oz(118ml)、16oz(473ml)、32oz(946ml)
税込価格:880円(4oz)、2,200円(16oz)、3,630円(32oz)
ブラックオックス OX2
容量:4oz(118ml)、16oz(473ml)、32oz(946ml)
税込価格:990円(4oz)、2,420円(16oz)、3,740円(32oz)
ブラックオックス チューブレスバルブキット
キット内容:チューブレスバルブ×2セット、グロメット3タイプ×各2、スペアバルブコア×2、コア抜きツール
バルブ長:40mm、50mm
カラー:ブラック、レッド、オレンジ、グリーン、ブルー
税込価格:2,750円
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