様々な新製品がお披露目されたサイクルモード・インターナショナル。東京ビッグサイトに集結したブランドの中から、日直商会、東京ライフ、キャットアイをピックアップして紹介しよう。



日直商会:デローザの新サービス「CUSANO BIKE」、アルゴン18の新モデルSUM、ハブ内装変速CLASSIFIED

辻善光さんのオリジナルペイント仕様のMERAKなどここでしかみられないバイクも辻善光さんのオリジナルペイント仕様のMERAKなどここでしかみられないバイクも
デローザを取り扱う日直商会ブースで輝いていたのは、今期から辻善光さんが乗る特別カラーのMERAKだ。往年のサイクルロードレースファンならばご存じだろう、ゲヴィス・バッランのチームカラーをオマージュしたブルーとシルバーのグラデーションは、来場者の足を止めた。

このカラーはGewissという名前でBLACK LABELで選択可能だが、展示車両はカーボン製フラッグシップモデルのMERAKであり、BLACK LABELに非対応だったということが特別な点。

ゲヴィスカラーのMERAKは注目度が高かったようだゲヴィスカラーのMERAKは注目度が高かったようだ
そんなスペシャルな一台がなぜ用意されたのかというと、アンバサダーの辻さんが使用するバイクということで、好きなカラーにペイントできるというオファーが辻さんに届いたからだと言う。

「僕が初めて乗ったロードバイクが、デローザのGiro d’ItaliaというバイクのGewissカラーだったんです。せっかくの機会だったので、思い出のあるカラーを再現してほしいとお願いしたら、綺麗なペイントのバイクが仕上がってきました」と辻さんは言う。当時のバイクに近づけるため、シートポストやフォークがシルバーとなっていることもポイントだ。

これからスタートするサービスのCUSANO BIKEこれからスタートするサービスのCUSANO BIKE
辻さんのオーダーがきっかけで、デローザは「クザーノバイク」というサービスを始めるという。カーボンバイクでもカラーオーダーが可能となり、カンパニョーロの完成車として販売されるとのこと。

アルゴン18はニューモデルのSUM PRO、SUMの2台を展示。年初に発表されたばかりのフラッグシップオールラウンダーの実車が、国内のユーザーにお披露目されたのは初めて。

アルゴン18が発表したSUM PROアルゴン18が発表したSUM PRO
試乗車の用意などはまだとのことだったので、今回は展示のみだったが、エンスーなサイクリストから掛かる期待は大きそう。国内での流通開始や試乗車の用意が待ち遠しく感じるバイクの一つだった。

そして、日直商会はCLASSIFIEDというブランドの取り扱いを開始する。簡単に説明するとリアハブ内装変速機であり、フロントディレイラーのオルタナティブとなる存在だ。シマノDI2のスプリンタースイッチのような無線ボタンで変速を行うため、ボタンの配置は自由。

ハブ内装変速のCLASSIFIEDを試す方も多かったハブ内装変速のCLASSIFIEDを試す方も多かった スプリンタースイッチのようなボタンで変速を行うスプリンタースイッチのようなボタンで変速を行う

NOVA RIDEも新しく取り扱いを開始したブランドの一つだNOVA RIDEも新しく取り扱いを開始したブランドの一つだ ミシュランの新型タイヤPOWER CUPミシュランの新型タイヤPOWER CUP

シマノペダルに対応したASSIOMAシマノペダルに対応したASSIOMA 日直商会が取り扱いを開始したiGPSPORTのフラッグシップのiGS630日直商会が取り扱いを開始したiGPSPORTのフラッグシップのiGS630


チェーン落ちの心配や、変速時にペダリングトルクを抜く必要がなく、ストレスフリーに扱えることが特徴。フロントシングル専用のグラベルバイクにはうってつけだろう。CLASSIFIEDを使えば、フロントダブル並みのギアレンジを実現しつつ、フロント変速用のレバーをドロッパーシートポストに割り当てられるというメリットもあるだろう。



東京ライフ:ベリトス兄弟のイザドアや、モダンクラシカルなアルバオプティクス

ショップのような外観のブースを展開したTokyo Wheelsショップのような外観のブースを展開したTokyo Wheels
サイクルモードの一角にストアのようなブースを構えた東京ライフ。クリアの衝立に大きくあしらわれた「Isadore(イザドア)」というブランドは、元プロロードレーサーのベリトス兄弟が立ち上げたウェアブランドだ。

自転車を楽しむために必要な機能性をベリトス兄弟は追求しており、並べられるウェアはどれもこだわりが詰まっている。ブランドの特徴はメリノウールをメインの素材としていること。

配色はシンプルながら、袖にストライプを配置したSignature Jersey配色はシンプルながら、袖にストライプを配置したSignature Jersey
今回のブースでは2022年のスプリング・サマーコレクションが並べられていた。イザドアのラインアップを代表するSignature Jerseyの女性モデルは、Parchment/Jade Greenなど淡いカラーリングかつシンプルすぎないディテールがあしらわれており、実際のウェアを見てチェックできたのはいい機会となったはずだ。

イザドアはコラボレーションアイテムも充実しており、HJCとタッグを組んだFURION 2.0やIBEX 2.0はイザドアならではのデザインに仕上げられた。特にIBEX 2.0はリフレクタープリントが大きな面積となり、存在感が強調されている。

イザドアとHJCのコラボモデルはイザドアらしさが演出されているイザドアとHJCのコラボモデルはイザドアらしさが演出されている
アイウェアブランドのアルバオプティクスも注目だ。大胆に湾曲したテンプルを持つDELTAは、1980年代のアイウェアの金型を活かしつつ現代向けにアレンジしたモデルであり、ブランドの象徴的な存在。他では見られないユニークな形状は、人とは違うコーディネートを行いたい方にピッタリだろう。

ブランドを代表するプロダクトのDELTAブランドを代表するプロダクトのDELTA アルバオプティクスはSTRATOSの注目が高かったというアルバオプティクスはSTRATOSの注目が高かったという
中でもサイクルモードで好評を得たのはSTRATOSだという。大型レンズを採用するリムレスモデルは丸みを帯びた形状とされており、他とは一線を画すデザインとなっており、手に取るサイクリストは多かったようだ。



キャットアイ:リーズナブルなAMPP130の新色や、腕に装着する心拍センサー

自転車用ライトのリーディングカンパニー、キャットアイのブースも多くのサイクリストが足を運んだブースの一つだろう。新製品として並べられたのは、コストパフォーマンスに優れるAMPPシリーズの130ルーメンモデル、最大光量300ルーメンのViZ300、PADRONE-Stealth Edition-、そして今回初お披露目となった光学式の心拍センサーだ。

ライトのリーディングカンパニーであるキャットアイブースには非常に多くのサイクリストが足を運んだライトのリーディングカンパニーであるキャットアイブースには非常に多くのサイクリストが足を運んだ
AMPP130はバッテリーを内蔵式とすることで手頃な価格を実現している製品だ。その130ルーメンモデルはセカンドライトとして、もしくは街灯の多い道を走るサイクリストにうってつけ。

ViZ300の最大光量は昼間での視認性を確保するためのもの。明るい時間帯でも後方から迫る車両にサイクリストの存在をアピールする時に活躍してくれるだろう。PADRONEは黒ベースの画面とすることで視認性を高めたモデル。日中でも文字が読み取りやすいことで、表示に気を取られてのフラつきなどを減らしてくれるはずだ。

今年リリースされたばかりの新作AMPP130今年リリースされたばかりの新作AMPP130 昼間でも明かりが遠くに届くViZ300昼間でも明かりが遠くに届くViZ300

光学式かつ腕バンド式の心拍計をリリースする光学式かつ腕バンド式の心拍計をリリースする 文字が読み取りやすい白黒反転のPADRONE-Stealth Edition-文字が読み取りやすい白黒反転のPADRONE-Stealth Edition-


そして、光学式の心拍センサーは胸バンドタイプではなく、腕に巻き付けるタイプが採用されたことが特徴。気軽に装着することができ、本格的にとは言わないまでも、参考として心拍数を残したい方にはピッタリだろう。また、ランニングなどとクロストレーニングする方にもマッチするはずだ。

ライトの配光をチェックできるブースでは、配光が特徴的なGVOLT、圧倒的な明るさのVOLT6000を試せたライトの配光をチェックできるブースでは、配光が特徴的なGVOLT、圧倒的な明るさのVOLT6000を試せた 写真はGVOLTの配光。上方への光がカットされていることがわかるだろう
text&photo:Gakuto Fujiwara

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