2022/04/05(火) - 18:40
様々な新製品がお披露目されたサイクルモード・インターナショナル。東京ビッグサイトに集結したブランドの中から、日直商会、東京ライフ、キャットアイをピックアップして紹介しよう。
日直商会:デローザの新サービス「CUSANO BIKE」、アルゴン18の新モデルSUM、ハブ内装変速CLASSIFIED
デローザを取り扱う日直商会ブースで輝いていたのは、今期から辻善光さんが乗る特別カラーのMERAKだ。往年のサイクルロードレースファンならばご存じだろう、ゲヴィス・バッランのチームカラーをオマージュしたブルーとシルバーのグラデーションは、来場者の足を止めた。
このカラーはGewissという名前でBLACK LABELで選択可能だが、展示車両はカーボン製フラッグシップモデルのMERAKであり、BLACK LABELに非対応だったということが特別な点。
そんなスペシャルな一台がなぜ用意されたのかというと、アンバサダーの辻さんが使用するバイクということで、好きなカラーにペイントできるというオファーが辻さんに届いたからだと言う。
「僕が初めて乗ったロードバイクが、デローザのGiro d’ItaliaというバイクのGewissカラーだったんです。せっかくの機会だったので、思い出のあるカラーを再現してほしいとお願いしたら、綺麗なペイントのバイクが仕上がってきました」と辻さんは言う。当時のバイクに近づけるため、シートポストやフォークがシルバーとなっていることもポイントだ。
辻さんのオーダーがきっかけで、デローザは「クザーノバイク」というサービスを始めるという。カーボンバイクでもカラーオーダーが可能となり、カンパニョーロの完成車として販売されるとのこと。
アルゴン18はニューモデルのSUM PRO、SUMの2台を展示。年初に発表されたばかりのフラッグシップオールラウンダーの実車が、国内のユーザーにお披露目されたのは初めて。
試乗車の用意などはまだとのことだったので、今回は展示のみだったが、エンスーなサイクリストから掛かる期待は大きそう。国内での流通開始や試乗車の用意が待ち遠しく感じるバイクの一つだった。
そして、日直商会はCLASSIFIEDというブランドの取り扱いを開始する。簡単に説明するとリアハブ内装変速機であり、フロントディレイラーのオルタナティブとなる存在だ。シマノDI2のスプリンタースイッチのような無線ボタンで変速を行うため、ボタンの配置は自由。
チェーン落ちの心配や、変速時にペダリングトルクを抜く必要がなく、ストレスフリーに扱えることが特徴。フロントシングル専用のグラベルバイクにはうってつけだろう。CLASSIFIEDを使えば、フロントダブル並みのギアレンジを実現しつつ、フロント変速用のレバーをドロッパーシートポストに割り当てられるというメリットもあるだろう。
東京ライフ:ベリトス兄弟のイザドアや、モダンクラシカルなアルバオプティクス
サイクルモードの一角にストアのようなブースを構えた東京ライフ。クリアの衝立に大きくあしらわれた「Isadore(イザドア)」というブランドは、元プロロードレーサーのベリトス兄弟が立ち上げたウェアブランドだ。
自転車を楽しむために必要な機能性をベリトス兄弟は追求しており、並べられるウェアはどれもこだわりが詰まっている。ブランドの特徴はメリノウールをメインの素材としていること。
今回のブースでは2022年のスプリング・サマーコレクションが並べられていた。イザドアのラインアップを代表するSignature Jerseyの女性モデルは、Parchment/Jade Greenなど淡いカラーリングかつシンプルすぎないディテールがあしらわれており、実際のウェアを見てチェックできたのはいい機会となったはずだ。
イザドアはコラボレーションアイテムも充実しており、HJCとタッグを組んだFURION 2.0やIBEX 2.0はイザドアならではのデザインに仕上げられた。特にIBEX 2.0はリフレクタープリントが大きな面積となり、存在感が強調されている。
アイウェアブランドのアルバオプティクスも注目だ。大胆に湾曲したテンプルを持つDELTAは、1980年代のアイウェアの金型を活かしつつ現代向けにアレンジしたモデルであり、ブランドの象徴的な存在。他では見られないユニークな形状は、人とは違うコーディネートを行いたい方にピッタリだろう。
中でもサイクルモードで好評を得たのはSTRATOSだという。大型レンズを採用するリムレスモデルは丸みを帯びた形状とされており、他とは一線を画すデザインとなっており、手に取るサイクリストは多かったようだ。
キャットアイ:リーズナブルなAMPP130の新色や、腕に装着する心拍センサー
自転車用ライトのリーディングカンパニー、キャットアイのブースも多くのサイクリストが足を運んだブースの一つだろう。新製品として並べられたのは、コストパフォーマンスに優れるAMPPシリーズの130ルーメンモデル、最大光量300ルーメンのViZ300、PADRONE-Stealth Edition-、そして今回初お披露目となった光学式の心拍センサーだ。
AMPP130はバッテリーを内蔵式とすることで手頃な価格を実現している製品だ。その130ルーメンモデルはセカンドライトとして、もしくは街灯の多い道を走るサイクリストにうってつけ。
ViZ300の最大光量は昼間での視認性を確保するためのもの。明るい時間帯でも後方から迫る車両にサイクリストの存在をアピールする時に活躍してくれるだろう。PADRONEは黒ベースの画面とすることで視認性を高めたモデル。日中でも文字が読み取りやすいことで、表示に気を取られてのフラつきなどを減らしてくれるはずだ。
そして、光学式の心拍センサーは胸バンドタイプではなく、腕に巻き付けるタイプが採用されたことが特徴。気軽に装着することができ、本格的にとは言わないまでも、参考として心拍数を残したい方にはピッタリだろう。また、ランニングなどとクロストレーニングする方にもマッチするはずだ。
text&photo:Gakuto Fujiwara
日直商会:デローザの新サービス「CUSANO BIKE」、アルゴン18の新モデルSUM、ハブ内装変速CLASSIFIED
デローザを取り扱う日直商会ブースで輝いていたのは、今期から辻善光さんが乗る特別カラーのMERAKだ。往年のサイクルロードレースファンならばご存じだろう、ゲヴィス・バッランのチームカラーをオマージュしたブルーとシルバーのグラデーションは、来場者の足を止めた。
このカラーはGewissという名前でBLACK LABELで選択可能だが、展示車両はカーボン製フラッグシップモデルのMERAKであり、BLACK LABELに非対応だったということが特別な点。
そんなスペシャルな一台がなぜ用意されたのかというと、アンバサダーの辻さんが使用するバイクということで、好きなカラーにペイントできるというオファーが辻さんに届いたからだと言う。
「僕が初めて乗ったロードバイクが、デローザのGiro d’ItaliaというバイクのGewissカラーだったんです。せっかくの機会だったので、思い出のあるカラーを再現してほしいとお願いしたら、綺麗なペイントのバイクが仕上がってきました」と辻さんは言う。当時のバイクに近づけるため、シートポストやフォークがシルバーとなっていることもポイントだ。
辻さんのオーダーがきっかけで、デローザは「クザーノバイク」というサービスを始めるという。カーボンバイクでもカラーオーダーが可能となり、カンパニョーロの完成車として販売されるとのこと。
アルゴン18はニューモデルのSUM PRO、SUMの2台を展示。年初に発表されたばかりのフラッグシップオールラウンダーの実車が、国内のユーザーにお披露目されたのは初めて。
試乗車の用意などはまだとのことだったので、今回は展示のみだったが、エンスーなサイクリストから掛かる期待は大きそう。国内での流通開始や試乗車の用意が待ち遠しく感じるバイクの一つだった。
そして、日直商会はCLASSIFIEDというブランドの取り扱いを開始する。簡単に説明するとリアハブ内装変速機であり、フロントディレイラーのオルタナティブとなる存在だ。シマノDI2のスプリンタースイッチのような無線ボタンで変速を行うため、ボタンの配置は自由。
チェーン落ちの心配や、変速時にペダリングトルクを抜く必要がなく、ストレスフリーに扱えることが特徴。フロントシングル専用のグラベルバイクにはうってつけだろう。CLASSIFIEDを使えば、フロントダブル並みのギアレンジを実現しつつ、フロント変速用のレバーをドロッパーシートポストに割り当てられるというメリットもあるだろう。
東京ライフ:ベリトス兄弟のイザドアや、モダンクラシカルなアルバオプティクス
サイクルモードの一角にストアのようなブースを構えた東京ライフ。クリアの衝立に大きくあしらわれた「Isadore(イザドア)」というブランドは、元プロロードレーサーのベリトス兄弟が立ち上げたウェアブランドだ。
自転車を楽しむために必要な機能性をベリトス兄弟は追求しており、並べられるウェアはどれもこだわりが詰まっている。ブランドの特徴はメリノウールをメインの素材としていること。
今回のブースでは2022年のスプリング・サマーコレクションが並べられていた。イザドアのラインアップを代表するSignature Jerseyの女性モデルは、Parchment/Jade Greenなど淡いカラーリングかつシンプルすぎないディテールがあしらわれており、実際のウェアを見てチェックできたのはいい機会となったはずだ。
イザドアはコラボレーションアイテムも充実しており、HJCとタッグを組んだFURION 2.0やIBEX 2.0はイザドアならではのデザインに仕上げられた。特にIBEX 2.0はリフレクタープリントが大きな面積となり、存在感が強調されている。
アイウェアブランドのアルバオプティクスも注目だ。大胆に湾曲したテンプルを持つDELTAは、1980年代のアイウェアの金型を活かしつつ現代向けにアレンジしたモデルであり、ブランドの象徴的な存在。他では見られないユニークな形状は、人とは違うコーディネートを行いたい方にピッタリだろう。
中でもサイクルモードで好評を得たのはSTRATOSだという。大型レンズを採用するリムレスモデルは丸みを帯びた形状とされており、他とは一線を画すデザインとなっており、手に取るサイクリストは多かったようだ。
キャットアイ:リーズナブルなAMPP130の新色や、腕に装着する心拍センサー
自転車用ライトのリーディングカンパニー、キャットアイのブースも多くのサイクリストが足を運んだブースの一つだろう。新製品として並べられたのは、コストパフォーマンスに優れるAMPPシリーズの130ルーメンモデル、最大光量300ルーメンのViZ300、PADRONE-Stealth Edition-、そして今回初お披露目となった光学式の心拍センサーだ。
AMPP130はバッテリーを内蔵式とすることで手頃な価格を実現している製品だ。その130ルーメンモデルはセカンドライトとして、もしくは街灯の多い道を走るサイクリストにうってつけ。
ViZ300の最大光量は昼間での視認性を確保するためのもの。明るい時間帯でも後方から迫る車両にサイクリストの存在をアピールする時に活躍してくれるだろう。PADRONEは黒ベースの画面とすることで視認性を高めたモデル。日中でも文字が読み取りやすいことで、表示に気を取られてのフラつきなどを減らしてくれるはずだ。
そして、光学式の心拍センサーは胸バンドタイプではなく、腕に巻き付けるタイプが採用されたことが特徴。気軽に装着することができ、本格的にとは言わないまでも、参考として心拍数を残したい方にはピッタリだろう。また、ランニングなどとクロストレーニングする方にもマッチするはずだ。
text&photo:Gakuto Fujiwara
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