2022/03/07(月) - 18:22
パリ〜ニースと双璧を成すティレーノ~アドリアティコ(UCIワールドツアー)が本日開幕。タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が出場する「二つの海のレース」のプレビューする。
同時期開催のパリ〜ニース(UCI2.UWT)と並び、春のヨーロッパを代表するステージレースとしての地位を築き上げたティレーノ〜アドリアティコ(UCI2.UWT)。レース名の通り、ティレニア海沿岸をスタートし、イタリア半島を横断してアドリア海沿岸に至るステージレースであり、イタリア半島を囲む2つの海を結ぶその行程から「コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ(二つの海のレース)」と呼ばれる。春のクラシックを狙うスプリンターや、グランツールに向けて調子を上げていくオールラウンダーたちがイタリアに集結した。
第57回目を迎えた2022年大会は、3月7日〜13日までの合計7ステージで行われる。初日はカマイオーレのティレニア海沿岸を発着する13.9kmの個人タイムトライアル。浜風以外は選手を遮るものがないド平坦コースで、TTスペシャリストやリーダージャージを狙う総合勢とが激しい戦いを繰り広げるだろう。翌日の第2ステージもカマイオーレをスタートし、山岳地帯に向けて緩やかに標高を上げていく今大会最長距離の219kmで、集団スプリントが濃厚ながら逃げにもチャンスを残すステージとなっている。
平坦路にフィニッシュが敷かれた第3ステージをこなすと、翌日からいよいよ総合争いの火蓋が切られる。アドリア海に程近いベッランテへ向かう第4ステージは、距離4.2km/平均勾配5.7%の登りを3度越える丘陵コース。クライマーやパンチャーはもちろん、登り適性のあるスプリンターも勝負に絡んでくるか。
ティレーノ〜アドリアティコの名物である激坂を含む丘陵コースを第5ステージに越え、リーダージャージの行方は終盤に超級山岳チッポ・ディ・カルペーニャを2度登るクイーンステージで決まる。この第6ステージは山頂を下ってフィニッシュするものの、故マルコ・パンターニがトレーニングコースとして使っていたことで知られるカルペーニャ峠は距離6.2km/平均勾配9.6%(最大勾配14%)と難易度は高い。最終日はコース中盤からフィニッシュまで78kmの平坦が続くスプリントステージで、ティレーノ〜アドリアティコの幕が降ろされる。
同時期開催のパリ〜ニース(UCI2.UWT)と並び、春のヨーロッパを代表するステージレースとしての地位を築き上げたティレーノ〜アドリアティコ(UCI2.UWT)。レース名の通り、ティレニア海沿岸をスタートし、イタリア半島を横断してアドリア海沿岸に至るステージレースであり、イタリア半島を囲む2つの海を結ぶその行程から「コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ(二つの海のレース)」と呼ばれる。春のクラシックを狙うスプリンターや、グランツールに向けて調子を上げていくオールラウンダーたちがイタリアに集結した。
第57回目を迎えた2022年大会は、3月7日〜13日までの合計7ステージで行われる。初日はカマイオーレのティレニア海沿岸を発着する13.9kmの個人タイムトライアル。浜風以外は選手を遮るものがないド平坦コースで、TTスペシャリストやリーダージャージを狙う総合勢とが激しい戦いを繰り広げるだろう。翌日の第2ステージもカマイオーレをスタートし、山岳地帯に向けて緩やかに標高を上げていく今大会最長距離の219kmで、集団スプリントが濃厚ながら逃げにもチャンスを残すステージとなっている。
平坦路にフィニッシュが敷かれた第3ステージをこなすと、翌日からいよいよ総合争いの火蓋が切られる。アドリア海に程近いベッランテへ向かう第4ステージは、距離4.2km/平均勾配5.7%の登りを3度越える丘陵コース。クライマーやパンチャーはもちろん、登り適性のあるスプリンターも勝負に絡んでくるか。
ティレーノ〜アドリアティコの名物である激坂を含む丘陵コースを第5ステージに越え、リーダージャージの行方は終盤に超級山岳チッポ・ディ・カルペーニャを2度登るクイーンステージで決まる。この第6ステージは山頂を下ってフィニッシュするものの、故マルコ・パンターニがトレーニングコースとして使っていたことで知られるカルペーニャ峠は距離6.2km/平均勾配9.6%(最大勾配14%)と難易度は高い。最終日はコース中盤からフィニッシュまで78kmの平坦が続くスプリントステージで、ティレーノ〜アドリアティコの幕が降ろされる。
ティレーノ〜アドリアティコ2022ステージリスト
ストラーデ・ビアンケで50kmの独走優勝を飾ったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)は、僅か3日の休養を経てティレーノ出場だ。昨年ポガチャルはクイーンステージの山頂フィニッシュで区間1勝&総合優勝を達成し、その再現を狙うべく今年はラファウ・マイカ(ポーランド)とマルク・ソレル(スペイン)といった強力布陣を味方につけている。
意外にもポガチャルと初めての直接対決となるレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)は「今週倒さなければならない相手はただ1人。しかし直近レースからも、いまの彼は敵なしの強さを誇っている」と語流。共にエースを担うジュリアン・アラフィリップ(フランス)と共に、ポガチャルに対してどのように仕掛けていくかが見ものだ。
昨年大会で総合2位のワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)は今年パリ〜ニースを選んだが、総合3位のミケル・ランダ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)はイタリアへ。他にもシーズン開幕戦を迎えるリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)や、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)、リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)、エンリク・マス(スペイン、モビスター)といった面々が打倒ポガチャルに闘志を燃やす。
3つある集団スプリントステージを狙うのは、ミラノ〜サンレモ(3月9日)を見据えるカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)や、新天地で未だ勝利のないパスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)、そしてエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)だ。そこにジロ・デ・イタリアへの準備を進める好調マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ・アルファヴィニル)や、対照的に調子が上向いてこないペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)が加わる。
text:Sotaro.Arakawa
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