2022/02/27(日) - 12:23
終盤の1級山岳で繰り広げられた登坂勝負。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がマイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック)を下し、モビスターに1000勝目を献上した。
曇り空のガリシア州を山岳区間に向けてひた走る photo:CorVos
スペイン北西部ガリシア州を舞台にし、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)を筆頭にグランツールライダーが多数揃ったグラン・カミーニョ(UCI2.1)。翌日に個人タイムトライアルを控えるマスドステージ最終日に終盤2級、1級、1級と登坂が続く150km弱の山岳ステージが用意された。
侵攻を受けたウクライナ出身のマーク・パデュン(EFエデュケーション・イージーポスト)や同ナショナルチャンピオンのアンドリ・ポノマール(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ)を先頭に、平和に祈りを捧げてからレースはスタート。間も無くコフィディスのシモン・ゲシュケ(ドイツ)とヘスス・エラダ(スペイン)を含む6名逃げが生まれた。
細く急勾配の峠道をモビスターのペースメイクで登る photo:CorVos
積極的な走りを披露するマーク・パデュン(ウクライナ、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:CorVos
メイン集団は総合首位マイケル・ウッズ(カナダ)擁するイスラエル・プレミアテックや、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)で勝利を狙うモビスターが牽引。ラスト2番目の1級山岳アルト・デ・セラグデ(登坂距離7.3km/平均6.6%)の序盤でゲシュケたちを捉えると共に集団はこまぎれとなり、フィニッシュまで30kmを残して登坂勝負が始まった。
一時的にイバン・ソーサ(コロンビア、モビスター)とバルベルデ、ウッズが飛び出したものの、後続勢が追いつき、20名ほどまで膨らんだ精鋭グループが下りをこなし、最後の1級山岳アウト・ド・モウラ(登坂距離7.9km/平均7.4%)へ。
4人(バルベルデ+アシスト3名)残したモビスターがペースをコントロール。それを嫌ってウッズがアタックしたものの、やはりバルベルデとソーサは千切れない。総合1位と2位、そして4位の3人が逃げ、パデュンが単騎その後ろ。頂上付近の平坦〜緩斜面勾配区間を経て、先頭3名が50秒リードでステージ優勝争いのゴールスプリントになだれ込んだ。
スプリントでウッズを下したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:CorVos
ペースメイクするソーサを風よけにバルベルデが仕掛け、ウッズを並ばせることなく得意のかちぱたーんで前日リベンジ達成。ウッズはバルベルデと同タイムフィニッシュでリーダージャージを守ったものの、ボーナスタイムによって総合リードは10秒に縮まった。
また、この直前にはオンループ・ヘットニュースブラッド女子レースでアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が勝利を挙げていたため、モビスターにとってバルベルデの勝利は1980年のチーム創設から数えて記念すべき1000勝目(男子チームのみで数えれば950勝目に。これまで数多くの功績をもたらしてきた大ベテラン2人が、チームを偉大な節目へと導いている。
翌最終日の個人タイムトライアルは、標高差約100mの緩斜面登坂を含む15.8kmの周回コース。ウッズとバルベルデによる総合争いの結果に注目が集まる。
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スペイン北西部ガリシア州を舞台にし、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)を筆頭にグランツールライダーが多数揃ったグラン・カミーニョ(UCI2.1)。翌日に個人タイムトライアルを控えるマスドステージ最終日に終盤2級、1級、1級と登坂が続く150km弱の山岳ステージが用意された。
侵攻を受けたウクライナ出身のマーク・パデュン(EFエデュケーション・イージーポスト)や同ナショナルチャンピオンのアンドリ・ポノマール(ドローンホッパー・アンドローニジョカトリ)を先頭に、平和に祈りを捧げてからレースはスタート。間も無くコフィディスのシモン・ゲシュケ(ドイツ)とヘスス・エラダ(スペイン)を含む6名逃げが生まれた。
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メイン集団は総合首位マイケル・ウッズ(カナダ)擁するイスラエル・プレミアテックや、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)で勝利を狙うモビスターが牽引。ラスト2番目の1級山岳アルト・デ・セラグデ(登坂距離7.3km/平均6.6%)の序盤でゲシュケたちを捉えると共に集団はこまぎれとなり、フィニッシュまで30kmを残して登坂勝負が始まった。
一時的にイバン・ソーサ(コロンビア、モビスター)とバルベルデ、ウッズが飛び出したものの、後続勢が追いつき、20名ほどまで膨らんだ精鋭グループが下りをこなし、最後の1級山岳アウト・ド・モウラ(登坂距離7.9km/平均7.4%)へ。
4人(バルベルデ+アシスト3名)残したモビスターがペースをコントロール。それを嫌ってウッズがアタックしたものの、やはりバルベルデとソーサは千切れない。総合1位と2位、そして4位の3人が逃げ、パデュンが単騎その後ろ。頂上付近の平坦〜緩斜面勾配区間を経て、先頭3名が50秒リードでステージ優勝争いのゴールスプリントになだれ込んだ。
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ペースメイクするソーサを風よけにバルベルデが仕掛け、ウッズを並ばせることなく得意のかちぱたーんで前日リベンジ達成。ウッズはバルベルデと同タイムフィニッシュでリーダージャージを守ったものの、ボーナスタイムによって総合リードは10秒に縮まった。
また、この直前にはオンループ・ヘットニュースブラッド女子レースでアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が勝利を挙げていたため、モビスターにとってバルベルデの勝利は1980年のチーム創設から数えて記念すべき1000勝目(男子チームのみで数えれば950勝目に。これまで数多くの功績をもたらしてきた大ベテラン2人が、チームを偉大な節目へと導いている。
翌最終日の個人タイムトライアルは、標高差約100mの緩斜面登坂を含む15.8kmの周回コース。ウッズとバルベルデによる総合争いの結果に注目が集まる。
グラン・カミーニョ2022第3ステージ結果
1位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 3:42:42 |
2位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | |
3位 | イバン・ソーサ(コロンビア、モビスター) | |
4位 | イゴール・アリエタ(スペイン、エキッポ・ケルンファーマ) | +0:51 |
5位 | マーク・パデュン(ウクライナ、EFエデュケーション・イージーポスト) |
個人総合成績
1位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | 12:15:16 |
2位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | +0:10 |
3位 | イバン・ソーサ(コロンビア、モビスター) | +0:50 |
4位 | ルーベン・フェルナンデス(スペイン、コフィディス) | +1:39 |
5位 | イゴール・アリエタ(スペイン、エキッポ・ケルンファーマ) | +2:07 |
その他の特別賞
ポイント賞 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) |
山岳賞 | イバン・ソーサ(コロンビア、モビスター) |
ヤングライダー賞 | イゴール・アリエタ(スペイン、エキッポ・ケルンファーマ) |
チーム総合成績 | モビスター |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos