40kmに渡る未舗装区間が登場したスペインの新レースでアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナカザフスタン)が独走勝利。中根英登(EFエデュケーション・イージーポスト)は好感触でシーズンイン3連戦を終えている。
オリーブ畑の間を縫う未舗装路区間を駆け抜ける photo:CorVos
スペイン・アンダルシア州ハエン県を舞台に初開催されたレースが「クラシカ・ハエン・パライソ・インテリオル(UCI1.1)」。合計187.8kmのコースにはオリーブ畑の丘陵地を駆け巡る未舗装路区間が合計7セクター、距離にして40kmもたっぷりと含まれており、獲得標高が3,500mに達する厳しいレースであることもストラーデ・ビアンケと似通っている。
長距離移動を伴いつつ、土曜日のブエルタ・シクリスタ・ア・ムルシア(UCI1.1)、日曜日のクラシカ・デ・アルメリア(UCI.Pro)と連戦するチームが多く、EFエデュケーション・イージーポストの中根英登もシーズンイン3連戦の締めくくりとして参戦を果たした。
アスタナカザフスタンはミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)とアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)の2枚看板を揃えたほか、ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)、ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)、ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)といった有力選手が参戦。レースは序盤プロチーム勢による逃げグループが形成されたものの、後半戦に入ると有力選手たちが積極的に動き、精鋭グループを形成することとなる。
勝負どころに向け、人数を絞りながら突き進むメイン集団 photo:CorVos
積極的にアタックするレナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)をルツェンコが追う photo:CorVos
逃げ吸収後、積極的に動いたのはロペスやルツェンコ、レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)、アンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・スーダル)、コナー・スウィフト(イギリス、アルケア・サムシック)といった面々。無数に続く10%以上の未舗装登坂でシャッフルと合流が続く中、この日はルツェンコの力が他を圧倒した。
未舗装路でライバル勢を引き離すアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナカザフスタン) photo:CorVos
今季初レースで勝利したアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナカザフスタン) photo:CorVos
「今日のようなコースではウェレンスが強い。だから早めにアタックして独走に持ち込む作戦を考えていた」と言うルツェンコは、40km以上を残してアタック。一度は捕まるものの、続く未舗装路区間ですぐさまライバルを突き放す。そこから25kmをたった一人で逃げ切り、残り1kmから始まる未舗装+激坂区間を攻略してフィニッシュへ。カザフチームのカザフ人リーダーが今季初レースで圧倒的な力を見せつけた。
「シーズン最初のレースで勝ててとても嬉しいよ。2週間に渡ってテイデ周辺で高地トレーニングを行い、高いモチベーションがあったので何か結果を残したいと思っていたんだ。昨年既にグラベルレースは勝っていたのでどんな展開になるかはある程度予想できた。チームメイトのおかげで決定的なポイントが来るまでエネルギーを蓄えることができた」と、2月16日に開幕するブエルタ・アンダルシア・ルタ・デルソルを目指すルツェンコは話している。
クラシカ・ハエン・パライソ・インテリオル2022表彰台 photo:CorVos
また、中根は途中でレースを終了。「各グラベルセクションはとても面白い区間でしたが、今日はそこを楽しむ力が残ってなかったのが残念。フレッシュな状態でまたチャレンジしてみたいですね。1dayレース3連戦目。自分らはほぼ選手の入れ替えをせず連戦。各レース後の移動が長く毎晩遅い夕食とマッサージ無しでみんな疲労が抜けきらずという事もあり、今日は良い結果に結びつかずでしたが充実した3連戦でした。大きなトラブルも無く、良い感触を掴めた日もあり、今シーズンの良いスタートが切れました。3日間応援有難うございました!」とレースを振り返っている。

スペイン・アンダルシア州ハエン県を舞台に初開催されたレースが「クラシカ・ハエン・パライソ・インテリオル(UCI1.1)」。合計187.8kmのコースにはオリーブ畑の丘陵地を駆け巡る未舗装路区間が合計7セクター、距離にして40kmもたっぷりと含まれており、獲得標高が3,500mに達する厳しいレースであることもストラーデ・ビアンケと似通っている。
長距離移動を伴いつつ、土曜日のブエルタ・シクリスタ・ア・ムルシア(UCI1.1)、日曜日のクラシカ・デ・アルメリア(UCI.Pro)と連戦するチームが多く、EFエデュケーション・イージーポストの中根英登もシーズンイン3連戦の締めくくりとして参戦を果たした。
アスタナカザフスタンはミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア)とアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン)の2枚看板を揃えたほか、ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル)、ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)、ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)といった有力選手が参戦。レースは序盤プロチーム勢による逃げグループが形成されたものの、後半戦に入ると有力選手たちが積極的に動き、精鋭グループを形成することとなる。


逃げ吸収後、積極的に動いたのはロペスやルツェンコ、レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)、アンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・スーダル)、コナー・スウィフト(イギリス、アルケア・サムシック)といった面々。無数に続く10%以上の未舗装登坂でシャッフルと合流が続く中、この日はルツェンコの力が他を圧倒した。


「今日のようなコースではウェレンスが強い。だから早めにアタックして独走に持ち込む作戦を考えていた」と言うルツェンコは、40km以上を残してアタック。一度は捕まるものの、続く未舗装路区間ですぐさまライバルを突き放す。そこから25kmをたった一人で逃げ切り、残り1kmから始まる未舗装+激坂区間を攻略してフィニッシュへ。カザフチームのカザフ人リーダーが今季初レースで圧倒的な力を見せつけた。
「シーズン最初のレースで勝ててとても嬉しいよ。2週間に渡ってテイデ周辺で高地トレーニングを行い、高いモチベーションがあったので何か結果を残したいと思っていたんだ。昨年既にグラベルレースは勝っていたのでどんな展開になるかはある程度予想できた。チームメイトのおかげで決定的なポイントが来るまでエネルギーを蓄えることができた」と、2月16日に開幕するブエルタ・アンダルシア・ルタ・デルソルを目指すルツェンコは話している。

また、中根は途中でレースを終了。「各グラベルセクションはとても面白い区間でしたが、今日はそこを楽しむ力が残ってなかったのが残念。フレッシュな状態でまたチャレンジしてみたいですね。1dayレース3連戦目。自分らはほぼ選手の入れ替えをせず連戦。各レース後の移動が長く毎晩遅い夕食とマッサージ無しでみんな疲労が抜けきらずという事もあり、今日は良い結果に結びつかずでしたが充実した3連戦でした。大きなトラブルも無く、良い感触を掴めた日もあり、今シーズンの良いスタートが切れました。3日間応援有難うございました!」とレースを振り返っている。
クラシカ・ハエン・パライソ・インテリオル2022結果
1位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナカザフスタン) | 4:49:12 |
2位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | +0:53 |
3位 | ロイック・ヴリーヘン(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | +0:57 |
4位 | レナード・ケムナ(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:16 |
5位 | コナー・スウィフト(イギリス、アルケア・サムシック) | +1:28 |
6位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ) | +1:54 |
7位 | ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック) | |
8位 | ステフ・クラス(ベルギー、ロット・スーダル) | |
9位 | アンドレアス・クロン(デンマーク、ロット・スーダル) | |
10位 | ヨナタン・イヴェール(フランス、B&BホテルズKTM) | |
DNF | 中根英登(日本、EFエデュケーション・イージーポスト) |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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