ベセージュ3日目はラスト10kmの登りで集団が崩壊。下りアタックを成功させたバンジャマン・トマ(フランス、コフィディス)が移籍後勝利し、登りで遅れたマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)に代わりリーダージャージも手に入れている。
リーダージャージを着て大会3日目に臨むマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) photo:CorVos
ベセージュを発着点に山岳地帯を西へ東へ駆け巡るエトワール・ド・ベセージュ第3ステージ。序盤に現れる1級山岳から3つの2級山岳を越えるため、ピュアスプリンターには向かない今大会最も厳しいレイアウトになっている。
今年イネオス・グレナディアーズに加入した19歳マグナス・シェフィールド(アメリカ)やブルーノ・アルミライル(フランス、グルパマ・エフデジ)などワールドチームも選手を送った逃げ集団は7人。一時は4分のアドバンテージを築くものの、リーダージャージのトレック・セガフレードを含むEFなどのスプリンターチームが逃げを射程圏内に置いた。
残り10km地点のカテゴリーなき山岳(距離2.4km/平均6.5%)の登りでペースアップしたプロトンは、逃げグループを次々と吸収し。総合首位のマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)も遅れを喫した。それを見て活気づくピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)など15人が、先頭で頂上を通過した。
逃げグループを形成したブルーノ・アルミライル(フランス、グルパマ・エフデジ)ら7人 photo:CorVos
逃げグループを3分前後でコントロールするプロトン photo:CorVos
コーナーが連続する4km下りでも先頭集団の活性化は続き、前に出るバンジャマン・トマ(フランス、コフィディス)のスピードにリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)がタイヤを滑らせ落車。51秒遅れ総合10位のカラパスが総合争いからも姿を消した。
快調に飛ばすトマの下りに対応できたのは、前日のステージで3位に入ったトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)と5位のアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)の2人。しかしスプリントを嫌ったトマは残り3km地点の丘で引き離し、現個人TTナショナル王者が9秒のリードを保ったままフィニッシュラインに飛び込んだ。
コフィディス移籍後、初勝利を果たしたバンジャマン・トマ(フランス) photo:CorVos
登りで遅れを取ったアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)とトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) photo:CorVos
「ステージ終盤はよく知った道で飛び出すポイントまで決めていた。昨日のブライアン(コカール)による勝利が僕たちに自由を与えてくれたんだ。満足の勝利になったとともに、これはチーム全体の勝利でもある」。プロデビューから4年過ごしたグルパマFDJを離れ、今年加入したコフィディスに早速の勝利を届けたトマはそう語った。
リーダージャージのピーダスンが遅れたため、ボーナスタイムも加算したトマが総合でも首位浮上。またピーダスンはポイント賞でもステージ2位のベッティオル抜かれている。
翌日の第4ステージは1級山岳ブケ峠(距離4.6km/平均9.1%)が待ち受ける山頂フィニッシュ。最終5日目は個人TTのため、総合優勝を狙うクライマーたちの戦いが予想される。
総合でも首位に立ったバンジャマン・トマ(フランス) photo:CorVos

ベセージュを発着点に山岳地帯を西へ東へ駆け巡るエトワール・ド・ベセージュ第3ステージ。序盤に現れる1級山岳から3つの2級山岳を越えるため、ピュアスプリンターには向かない今大会最も厳しいレイアウトになっている。
今年イネオス・グレナディアーズに加入した19歳マグナス・シェフィールド(アメリカ)やブルーノ・アルミライル(フランス、グルパマ・エフデジ)などワールドチームも選手を送った逃げ集団は7人。一時は4分のアドバンテージを築くものの、リーダージャージのトレック・セガフレードを含むEFなどのスプリンターチームが逃げを射程圏内に置いた。
残り10km地点のカテゴリーなき山岳(距離2.4km/平均6.5%)の登りでペースアップしたプロトンは、逃げグループを次々と吸収し。総合首位のマッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)も遅れを喫した。それを見て活気づくピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー)など15人が、先頭で頂上を通過した。


コーナーが連続する4km下りでも先頭集団の活性化は続き、前に出るバンジャマン・トマ(フランス、コフィディス)のスピードにリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)がタイヤを滑らせ落車。51秒遅れ総合10位のカラパスが総合争いからも姿を消した。
快調に飛ばすトマの下りに対応できたのは、前日のステージで3位に入ったトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム)と5位のアルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)の2人。しかしスプリントを嫌ったトマは残り3km地点の丘で引き離し、現個人TTナショナル王者が9秒のリードを保ったままフィニッシュラインに飛び込んだ。


「ステージ終盤はよく知った道で飛び出すポイントまで決めていた。昨日のブライアン(コカール)による勝利が僕たちに自由を与えてくれたんだ。満足の勝利になったとともに、これはチーム全体の勝利でもある」。プロデビューから4年過ごしたグルパマFDJを離れ、今年加入したコフィディスに早速の勝利を届けたトマはそう語った。
リーダージャージのピーダスンが遅れたため、ボーナスタイムも加算したトマが総合でも首位浮上。またピーダスンはポイント賞でもステージ2位のベッティオル抜かれている。
翌日の第4ステージは1級山岳ブケ峠(距離4.6km/平均9.1%)が待ち受ける山頂フィニッシュ。最終5日目は個人TTのため、総合優勝を狙うクライマーたちの戦いが予想される。

エトワール・ド・ベセージュ2022第3ステージ結果
1位 | バンジャマン・トマ(フランス、コフィディス) | 3:38:31 |
2位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト) | 0:09 |
3位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | |
4位 | ラスムス・ティレル(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 0:15 |
5位 | ブライアン・コカール(フランス、コフィディス) | |
6位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、トタルエネルジー) | |
7位 | ユーゴ・オフステテール(フランス、アルケア・サムシック) | |
8位 | クレマン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン) | |
9位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | ゲオルク・ツィマーマン(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) |
個人総合成績
1位 | バンジャマン・トマ(フランス、コフィディス) | 10:53:05 |
2位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケー10:53:05ション・イージーポスト) | 0:07 |
3位 | マチュー・ビュルゴドー(フランス、トタルエネルジー) | 0:15 |
4位 | コナー・スウィフト(イギリス、アルケア・サムシック) | 0:31 |
5位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、トタルエネルジー) | 0:33 |
6位 | ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー) | 0:36 |
7位 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) | 0:41 |
8位 | トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) | 0:42 |
9位 | ブライアン・コカール(フランス、コフィディス) | 0:45 |
10位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | 0:51 |
その他の特別賞
山岳賞 | マルティ・マルケス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) |
ポイント賞 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト) |
ヤングライダー賞 | トビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリング チーム) |
チーム総合成績 | トタルエネルジー |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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