新城幸也が出場中のボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ。2日目はファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル)がフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)に勝利し、チームにステージ2連勝をもたらした。
最高気温が20℃以上を記録したボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ2日目 photo:CorVos
第73回ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)第2ステージは、ベテラから反時計回りにトレント市内を目指す171.5km。低難易度の山岳を越える逃げ向き丘陵コースだが、最後はほぼ平坦であり集団スプリントに持ち込みたいチームとの駆け引きが注目された。
ヒューマンパワードヘルスが山岳賞ジャージを着るベンジャミン・キング(アメリカ)とアメリカチャンピオンジャージのジョセフ・ロスコフを送り込んだ逃げは合計5名。キングはこの日、5つあるカテゴリー山岳のうち4つをトップ通過し、2位に22ポイント差つけランキングリード拡大に成功している。
一方のプロトンは、リーダージャージのレムコ・エヴェネプール(ベルギー)を擁し、この日はファビオ・ヤコブセン(オランダ)で集団スプリントに持ち込みたいクイックステップ・アルファヴィニルがコントロール。新加入のジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)をエースに据えるイスラエル・プレミアテックも時折ローテーションに加わった。
残り17kmまで逃げたベンジャミン・キング(アメリカ)ら3人 photo:CorVos
チームに守られながら走行するリーダージャージのレムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
残り15km地点で頂上を迎える最後の3級山岳カリカント峠で、プロトンは最後まで逃げていたロスコフら3人を捉える。直後にディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)が頂上付近で飛び出したものの、下りで集団は再び一つにまとまった。
各チームがスプリントに向けてトレインを整え、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)をエースに据えるアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過する。緩い左コーナーを抜け、最終ストレートでアンテルマルシェ列車からは、クリストフではなくヤコブセンが飛び出した。
フィニッシュラインまで続く5%の勾配をものともせず踏むヤコブセン。フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)や今年イネオス・グレナディアーズに復帰したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)を寄せ付けることなく勝利を掴んだ。
最終ストレートで先行するファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
今季初勝利を飾ったファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos
「今日は難しいステージだったが、終始レースをコントロールすることができた。最後は完璧なリードアウトにはならなかったものの、自分でラインを見つけ、いつもの力を発揮して勝つことができた。昨日はレムコ、今日は僕が勝利してチーム全体のコンディションが良いことを示すことができた」と、チームに2日連続勝利をもたらしたヤコブセンは言う。
総合首位はチームメイトのエヴェネプールがキープ。モホリッチを4位に送り込んだバーレーン・ヴィクトリアスの新城幸也は、先頭と同タイムの66位でフィニッシュしている。
豪快にシャンパンを開けるファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) photo:CorVos

第73回ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)第2ステージは、ベテラから反時計回りにトレント市内を目指す171.5km。低難易度の山岳を越える逃げ向き丘陵コースだが、最後はほぼ平坦であり集団スプリントに持ち込みたいチームとの駆け引きが注目された。
ヒューマンパワードヘルスが山岳賞ジャージを着るベンジャミン・キング(アメリカ)とアメリカチャンピオンジャージのジョセフ・ロスコフを送り込んだ逃げは合計5名。キングはこの日、5つあるカテゴリー山岳のうち4つをトップ通過し、2位に22ポイント差つけランキングリード拡大に成功している。
一方のプロトンは、リーダージャージのレムコ・エヴェネプール(ベルギー)を擁し、この日はファビオ・ヤコブセン(オランダ)で集団スプリントに持ち込みたいクイックステップ・アルファヴィニルがコントロール。新加入のジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)をエースに据えるイスラエル・プレミアテックも時折ローテーションに加わった。


残り15km地点で頂上を迎える最後の3級山岳カリカント峠で、プロトンは最後まで逃げていたロスコフら3人を捉える。直後にディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)が頂上付近で飛び出したものの、下りで集団は再び一つにまとまった。
各チームがスプリントに向けてトレインを整え、アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー)をエースに据えるアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ先頭でフラムルージュ(残り1km)を通過する。緩い左コーナーを抜け、最終ストレートでアンテルマルシェ列車からは、クリストフではなくヤコブセンが飛び出した。
フィニッシュラインまで続く5%の勾配をものともせず踏むヤコブセン。フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)や今年イネオス・グレナディアーズに復帰したエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)を寄せ付けることなく勝利を掴んだ。


「今日は難しいステージだったが、終始レースをコントロールすることができた。最後は完璧なリードアウトにはならなかったものの、自分でラインを見つけ、いつもの力を発揮して勝つことができた。昨日はレムコ、今日は僕が勝利してチーム全体のコンディションが良いことを示すことができた」と、チームに2日連続勝利をもたらしたヤコブセンは言う。
総合首位はチームメイトのエヴェネプールがキープ。モホリッチを4位に送り込んだバーレーン・ヴィクトリアスの新城幸也は、先頭と同タイムの66位でフィニッシュしている。

ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ2022第2ステージ結果
1位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、クイックステップ・アルファヴィニル) | 4:09:51 |
2位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
5位 | アレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
6位 | ルーカ・モッツァート(イタリア、B&Bホテルズ KTM) | |
7位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) | |
8位 | アンドレア・パスクアロン(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
9位 | ローレンス・レックス(ベルギー、ビンゴール・パウェルスソースWB) | |
10位 | ヘスス・エスケラ(スペイン、ブルゴスBH) | |
66位 | 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) |
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) | 8:26:13 |
2位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:19 |
3位 | カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ) | 0:37 |
4位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:42 |
5位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | |
6位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | |
7位 | ヤコブ・フルサン(デンマーク、イスラエル・プレミアテック) | |
8位 | アントワン・トールク(オランダ、トレック・セガフレード) | |
9位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:48 |
10位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ) | 1:14 |
その他の特別賞
山岳賞 | ベンジャミン・キング(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) |
ポイント賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル) |
チーム総合成績 | バーレーン・ヴィクトリアス |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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