フランスの開幕レースとしてお馴染みの「GPマルセイエーズ」が開催され、ビッグネームたちがシーズンイン。ウリッシやマルタンのアタックは不発に終わり、集団スプリントでアモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック)が待望の1勝を挙げている。
メイン集団をコントロールするAG2Rシトロエンやトレック・セガフレード photo:CorVos
スペインでマヨルカチャレンジ最終日が開催されたその一方、同じく温暖なフランス南部のマルセイユ周辺を舞台にしたグランプリ・シクリスト・デ・マルセイユ・ラ・マルセイエーズ(UCI1.1)が開催された。
40年以上に渡り、フランスにシーズンイン到来を告げるレースとして親しまれる「GPマルセイエーズ」の2022年大会には9のワールドツアーチームが参加。ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)やギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)、マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ)、フィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)といった面々が集結し、それぞれ冬季トレーニングの成果を確かめた。
マルセイユ市街地を取り囲む山岳地帯を巡るレースであり、春先としてはかなり長い170kmコースはアップダウンの連続。最後は下り切ってからフィニッシュするレイアウトだが、総獲得標高は3,000m近くまで達するパンチャー向けレースだ。
アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)が登りで集団をふるいにかける photo:CorVos
登りでアタックし、先頭グループに追いつくディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) photo:CorVos
ウリッシたちを追い抜き独走するギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) photo:CorVos
逃げの名手アレクシー・グジャール(フランス、B&Bホテルズ KTM)を含むグループが先行し、メイン集団では後半山岳区間でUAEチームエミレーツやトタルエネルジーなど有力チームがペースアップを試みる。2019年ロンド覇者アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)のアタックを経て、ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)が飛び出した。
続いてメイン集団からはマルタンが抜け出し、逃げグループに追いついてたウリッシらを全員抜き去って独走する。メイン集団はアップダウンコースで縮小の一途をたどったものの、バウケ・モレマ(オランダ)らトレック・セガフレードが猛追したことでマルタンをキャッチ。海岸線の切り立った崖地から市街地に降り、スプリンターを残すチームによるリードアウト合戦が始まった。
ピーダスンやボアッソンハーゲンを抜き去ったアモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック)がプロ初勝利 photo:CorVos
残り1kmを切ってトタルエネルジーが主導権を握ったものの、リードアウトトレインが早く消耗したためエースを担うエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)が前に出される形に。その後ろから加速し、緩斜面スプリントでボアッソンやピーダスンを抜き去ったアモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック)が手を振り上げた。
先週のバレンシアナで2位に入っていた28歳の中堅スプリンターが、2015年のプロ加入後ずっと待ち続けていた初勝利を獲得。「プロになって8年間、ずっと待ち望んでいた結果がやってきた。チームにはナイロ(キンタナ)やワレン(バルギル)、ナセル(ブアニ)のような勝つためのリーダーが存在するが、その下にはコナー(スウィフト)や僕のような勝てる選手も控えている。リーダーではないけれど、チャンスを持つ選手が勝つというのはチームにとって良いことだと思う。今日僕が登りで苦しんでいるときに助けてくれた全員に感謝したい」と、カピオはチームへの感謝を語っている。

スペインでマヨルカチャレンジ最終日が開催されたその一方、同じく温暖なフランス南部のマルセイユ周辺を舞台にしたグランプリ・シクリスト・デ・マルセイユ・ラ・マルセイエーズ(UCI1.1)が開催された。
40年以上に渡り、フランスにシーズンイン到来を告げるレースとして親しまれる「GPマルセイエーズ」の2022年大会には9のワールドツアーチームが参加。ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ)やギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)、マッテオ・トレンティン(イタリア、UAEチームエミレーツ)、フィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)といった面々が集結し、それぞれ冬季トレーニングの成果を確かめた。
マルセイユ市街地を取り囲む山岳地帯を巡るレースであり、春先としてはかなり長い170kmコースはアップダウンの連続。最後は下り切ってからフィニッシュするレイアウトだが、総獲得標高は3,000m近くまで達するパンチャー向けレースだ。



逃げの名手アレクシー・グジャール(フランス、B&Bホテルズ KTM)を含むグループが先行し、メイン集団では後半山岳区間でUAEチームエミレーツやトタルエネルジーなど有力チームがペースアップを試みる。2019年ロンド覇者アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト)のアタックを経て、ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)が飛び出した。
続いてメイン集団からはマルタンが抜け出し、逃げグループに追いついてたウリッシらを全員抜き去って独走する。メイン集団はアップダウンコースで縮小の一途をたどったものの、バウケ・モレマ(オランダ)らトレック・セガフレードが猛追したことでマルタンをキャッチ。海岸線の切り立った崖地から市街地に降り、スプリンターを残すチームによるリードアウト合戦が始まった。

残り1kmを切ってトタルエネルジーが主導権を握ったものの、リードアウトトレインが早く消耗したためエースを担うエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)が前に出される形に。その後ろから加速し、緩斜面スプリントでボアッソンやピーダスンを抜き去ったアモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック)が手を振り上げた。
先週のバレンシアナで2位に入っていた28歳の中堅スプリンターが、2015年のプロ加入後ずっと待ち続けていた初勝利を獲得。「プロになって8年間、ずっと待ち望んでいた結果がやってきた。チームにはナイロ(キンタナ)やワレン(バルギル)、ナセル(ブアニ)のような勝つためのリーダーが存在するが、その下にはコナー(スウィフト)や僕のような勝てる選手も控えている。リーダーではないけれど、チャンスを持つ選手が勝つというのはチームにとって良いことだと思う。今日僕が登りで苦しんでいるときに助けてくれた全員に感謝したい」と、カピオはチームへの感謝を語っている。
グランプリ・シクリスト・デ・マルセイユ・ラ・マルセイエーズ2022結果
1位 | アモリ・カピオ(ベルギー、アルケア・サムシック) | 4:31:11 |
2位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード) | |
3位 | フランシスコ・ガルバン(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) | |
4位 | エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー、トタルエネルジー) | |
5位 | ブノワ・コスヌフロワ(フランス、AG2Rシトロエン) | |
6位 | ブライアン・コカール(フランス、B&Bホテルズ KTM) | |
7位 | ゲオルク・ツィマーマン(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | |
8位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
9位 | アレッサンドロ・コーヴィ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
10位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト) |
text:So Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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