5日間に増強したチャンレンジマヨルカの4日目は、最初から最後までモビスターが主導権を握る展開に。ここまで6位、2位と好調のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)が今季初勝利を収め、現役ラストイヤーの最高な滑り出しを見せている。
マヨルカ北部を出発しm山々を越え西に向かうマヨルカチャレンジ4日目 photo:CorVos
チャンレンジマヨルカ4日目の「トロフェオ・ポレンサ〜アンドラッチ」は、マヨルカ島北部にあるポレンサからトラムンタナ山脈を伝い、西のアンドラッチに向かう170km。レース中盤にカテゴリー山岳が連続し、フィニッシュライン手前には距離2.5km/平均勾配8.4%の登りが登場する。
逃げ切りの可能性も高いことから序盤に多くのチームがアタックを繰り返し、プロトンの容認まで37kmほど要して生まれた逃げ集団にはエウスカルテル・エウスカディやエオーロ・コメタ、ブルゴスBHなどスペインのプロチームを中心とした11人が入った。一方、メイン集団はこの日もモビスターとボーラ・ハンスグローエが先頭に人数を集め、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオも加わった。
プロチームを中心に11人で形成された逃げ集団 photo:CorVos
プロトンは終始モビスターがアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)のためにコントロールした photo:CorVos
メイン集団から飛び出すマシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル) photo:CorVos
残り70km地点でマシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル)がプロトンから飛び出すと、その動きにヤン・バークランツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)とアントニオ・ソト(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が協調。次々と選手がプロトンに吸収されていく逃げ集団に代わり、この3人がレースの先頭に立った。
細かなアップダウンではモビスターがバルベルデのために速度を上げ、徐々に人数を絞り込みながら、先頭で最後まで抗ったホームズを残り10kmで捉える。モビスターはエンリク・マス(スペイン)→エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア)→イバン・ソーサ(コロンビア)の順にハイスピード牽引。フィニッシュへと続くアンドラッチの急勾配に突入すると、先頭はバルベルデと初日勝者ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)、そして移籍後初レースのアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)の3名だけに絞られた。
キャリア通算131勝目を挙げたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:CorVos
牽制し合う3人の中で、最初に仕掛けたのはバルベルデ。「(優勝候補のマイケル)マシューズを坂で振り切ったと思ったが、残り250-300m地点で猛追する彼の姿が見えたのでスプリントを開始した」と語るように、バルベルデはそのままマクナルティとウラソフを置き去りに。そのままフィニッシュラインに飛び込んだ。
「チーム全員が素晴らしい働きを見せてくれた。可能な限りレースをコントロールし、完璧なチームワークで勝利を掴み取ることができた」と感謝を伝えるバルベルデ。「僕にとって1つ1つのレースが贈り物みたいなものなんだ。2度の表彰台と今日の優勝は、レース主催者の期待に応える結果だろう」と、今シーズン限りでの引退を宣言しているバルベルデは語った。
2位には初日に優勝、3日目に4位と安定した力を発揮したマクナルティが入り、ウラソフは猛追するマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)を振り切り3位で表彰台に上がっている。
表彰台に立つアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)、ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)、アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) (c)https://vueltamallorca.com/

チャンレンジマヨルカ4日目の「トロフェオ・ポレンサ〜アンドラッチ」は、マヨルカ島北部にあるポレンサからトラムンタナ山脈を伝い、西のアンドラッチに向かう170km。レース中盤にカテゴリー山岳が連続し、フィニッシュライン手前には距離2.5km/平均勾配8.4%の登りが登場する。
逃げ切りの可能性も高いことから序盤に多くのチームがアタックを繰り返し、プロトンの容認まで37kmほど要して生まれた逃げ集団にはエウスカルテル・エウスカディやエオーロ・コメタ、ブルゴスBHなどスペインのプロチームを中心とした11人が入った。一方、メイン集団はこの日もモビスターとボーラ・ハンスグローエが先頭に人数を集め、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオも加わった。



残り70km地点でマシュー・ホームズ(イギリス、ロット・スーダル)がプロトンから飛び出すと、その動きにヤン・バークランツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)とアントニオ・ソト(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ)が協調。次々と選手がプロトンに吸収されていく逃げ集団に代わり、この3人がレースの先頭に立った。
細かなアップダウンではモビスターがバルベルデのために速度を上げ、徐々に人数を絞り込みながら、先頭で最後まで抗ったホームズを残り10kmで捉える。モビスターはエンリク・マス(スペイン)→エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア)→イバン・ソーサ(コロンビア)の順にハイスピード牽引。フィニッシュへと続くアンドラッチの急勾配に突入すると、先頭はバルベルデと初日勝者ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)、そして移籍後初レースのアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ)の3名だけに絞られた。

牽制し合う3人の中で、最初に仕掛けたのはバルベルデ。「(優勝候補のマイケル)マシューズを坂で振り切ったと思ったが、残り250-300m地点で猛追する彼の姿が見えたのでスプリントを開始した」と語るように、バルベルデはそのままマクナルティとウラソフを置き去りに。そのままフィニッシュラインに飛び込んだ。
「チーム全員が素晴らしい働きを見せてくれた。可能な限りレースをコントロールし、完璧なチームワークで勝利を掴み取ることができた」と感謝を伝えるバルベルデ。「僕にとって1つ1つのレースが贈り物みたいなものなんだ。2度の表彰台と今日の優勝は、レース主催者の期待に応える結果だろう」と、今シーズン限りでの引退を宣言しているバルベルデは語った。
2位には初日に優勝、3日目に4位と安定した力を発揮したマクナルティが入り、ウラソフは猛追するマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ)を振り切り3位で表彰台に上がっている。

トロフェオ・ポレンサ〜アンドラッチ2022結果
1位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 4:14:50 |
2位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | アレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:03 |
4位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ・ジェイコ) | 0:06 |
5位 | フェリックス・ガル(オーストリア、AG2Rシトロエン) | 0:10 |
6位 | サイモン・クラーク(オーストラリア、イスラエル・プレミアテック) | |
7位 | エリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック) | |
8位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:13 |
9位 | コービー・ホーセンス(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ) | 0:19 |
10位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、コフィディス) | 0:28 |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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