12月16日に第77回ブエルタ・ア・エスパーニャのコースプレゼンテーションが行われ、マドリードまで総距離3280.5kmの全貌が明らかになった。大会史上4度目となる国外開幕の地は2020年に予定されていたユトレヒト。9つの山頂フィニッシュに加え、スタート地の半数以上が初登場というフレッシュな大会となる。



ブエルタ・ア・エスパーニャ2022ブエルタ・ア・エスパーニャ2022 photo:Unipublic
今年3年連続総合優勝に輝いたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)今年3年連続総合優勝に輝いたプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos来年のブエルタが現役最後のグランツールとなる予定のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)来年のブエルタが現役最後のグランツールとなる予定のアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) photo:CorVos

8月19日(金)〜9月11日(日)に渡り行われる第77回ブエルタ・ア・エスパーニャの開幕地は、2020年に予定されながらもコロナ禍で延期されたオランダのユトレヒト。初日を2年振りのチームタイムトライアルで迎え、その後オランダ国内で平坦ステージを2つこなすと、選手たちは移動日を1日挟んでスペイン北部バスク地方に降り立つ。

主催者によると全21ステージの内訳は山岳ステージが7、丘陵ステージが4、平坦ステージが6、高地フィニッシュを含む平坦ステージが2、個人タイムトライアルが1、チームタイムトライアルが1。スタート地点のうち12ヶ所、フィニッシュ地点は11ヶ所が大会初登場の土地となり、9つある山頂フィニッシュも5ヶ所が新たに加わる山頂のため、出場チームによる熾烈な情報戦が予想される。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2022第6ステージブエルタ・ア・エスパーニャ2022第6ステージ photo:Unipublicブエルタ・ア・エスパーニャ2022第12ステージブエルタ・ア・エスパーニャ2022第12ステージ photo:Unipublic

ブエルタ・ア・エスパーニャ2022第14ステージブエルタ・ア・エスパーニャ2022第14ステージ photo:Unipublicブエルタ・ア・エスパーニャ2022第15ステージブエルタ・ア・エスパーニャ2022第15ステージ photo:Unipublic


バスクが舞台の第4〜9ステージは、カテゴリ山岳が連続する例年に比べ厳しい1週目に。フランスとの国境線沿いを西に進み、今大会最初の山頂フィニッシュである第6ステージのヤノ峠がクライマーの脚色を顕にする。

休息日を明けると第2週目は一気にスペイン南東部へと飛び、バレンシア州エルチェで行われるのは31.1kmの個人タイムトライアル。その後はひたすら西へと進路を取り、セビリアやコルドバなどスペイン南部のアンダルシア州全ての県を訪れるのが今大会の注目点の一つだ。総合順位が左右する山岳は第12、そして第3週の第14、15ステージに登場し、特に第15ステージのシエラネバダは今大会唯一の超級山岳かつ最高標高2,510mを誇る。

総合優勝の行方が決まる第20ステージには、2015年大会でファビオ・アルがトム・デュムランからリーダージャージを奪い取った1級山岳プエルト・デラ・モルクエラと1級山岳プエルト・デ・ナバセラーダが登場。3つの1級山岳を登るステージで、ここまで3週間を走ってきた選手たちの体力を試される。

2015年大会のプエルト・デラ・モルクエラでマイヨロホを着用していたトム・ドゥムラン(オランダ)を置き去りにする当時アスタナのファビオ・アル(イタリア)2015年大会のプエルト・デラ・モルクエラでマイヨロホを着用していたトム・ドゥムラン(オランダ)を置き去りにする当時アスタナのファビオ・アル(イタリア) photo:CorVos
ブエルタ・ア・エスパーニャ2022第20ステージブエルタ・ア・エスパーニャ2022第20ステージ photo:Unipublic
最終日はサンティアゴ・デ・コンポステーラでの個人タイムトライアルだった昨年大会から再びマドリードでの集団スプリントに。そこでコース全長3280.5kmを最も早く走り切った選手に、総合優勝の証であるマイヨロホが手渡される。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2022ステージリスト
text:Sotaro.Arakawa
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