梶原悠未が女子スクラッチで逃げ切り勝利　総合優勝はアーチボルドの手に

ロンドンで開催されたUCIトラック・チャンピオンズリーグ最終戦の第4ラウンド。女子スクラッチで残り5周回から飛び出した梶原悠未が逃げ切り勝利を挙げ、総合でも5位入賞を果たした。またこれにより各種目の総合優勝者が確定した。

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男子エリミネーションはロイ・イーフティング（オランダ）が制す photo:UCI
男子スクラッチ：最終周回で接触され落車する窪木一茂 photo:UCI男子エリミネーションで優勝したユーリ・レイタオ（ポルトガル） photo:UCI
最終周回で窪木一茂が落車した男子スクラッチから始まった最終第4ラウンド。優勝したのはその直前に加速し、先頭に出たロイ・イーフティング（オランダ）だった。また男子エリミネーションはユーリ・レイタオ（ポルトガル）が制し、この種目4位だったギャビン・フーバー（アメリカ）がセバスチャン・モラ（スペイン）を総合ポイントで逆転し、男子エンデュランスの総合優勝に輝いた。

写真判定の結果にもつれ込んだ男子ケイリン決勝は、コーナーから飛び出したハリー・ラブレイセン（オランダ）の背後についたシュテファン・ベティヒャー（ドイツ）が差し切り優勝。これでベティヒャーはこの種目4大会中3勝という強さを見せつけた。

しかし、男子スプリント種目初代総合王者の栄冠を勝ち取ったのはラブレイセンだった。昨日と同じラブレイセン対ベティヒャーの戦いになった男子スプリントでラブレイセンがリベンジを果たし、この種目4大会全勝でリーダージャージを最後までキープした。

女子スクラッチで逃げ切り勝利した梶原悠未 photo:UCI
男子ケイリン：写真判定の末に破れるもスプリントと総合で優勝したハリー・ラブレイセン（オランダ） photo:UCI
女子スクラッチは残り5周回で追走集団から梶原悠未が1人飛び出すと、残り3周回でメイン集団に半周のリードを保ったまま逃げ切り勝利。後方の集団スプリントではケイティ・アーチボルド（イギリス）が先着し2位に入り、ポイントを加算した。スクラッチに続き女子エリミネーションでも勝利を狙った梶原だったが4位に沈み、アーチボルドがこの種目4大会全勝で優勝。2位に大差をつけ総合優勝に輝き、梶原は総合5位まで順位を上げて第1回目のトラック・チャンピオンズリーグを終えた。

東京五輪の女子スプリント金メダリストのケルシー・ミッチェル（カナダ）と総合リーダーのエマ・ヒンツェ（ドイツ）による戦いになった女子スプリントは、チャンピオンズリーグで好調をキープするヒンツェが勝利。ヒンツェはその勢いまま女子ケイリンに挑んだものの、昨日の落車の影響からか4位と遅れ、優勝はオレナ・スタリコワ（ウクライナ）の手に。日本勢は佐藤水菜が5位、太田りゆ7位と健闘した。この結果エマ・ヒンツェ（ドイツ）が総合首位を守って優勝し、佐藤は11位、太田は13位だった。

総合優勝トロフィーを掲げるエマ・ヒンツェ（ドイツ）ら4人 photo:UCI