2021/11/22(月) - 18:53
昨年はコロナ禍で中止になった前橋シクロクロスが戻ってきた。今年で5回目の開催となる大会は前橋の中心地での開催でアクセス良好、家族連れや仲間同士で一日を楽しめるアットホームな雰囲気のCXレースだ。
群馬県前橋市の県庁のすぐ近く、1990年には世界選手権トラックの会場となったグリーンドーム前橋が見守る利根川沿いの岩神緑地・前橋市オフロードサイクルコースが会場となる。レース主催は近年サイクルツーリズムに力を入れる前橋市・公益財団法人前橋市まちづくり公社で、イベントの運営主体は地元に根ざした活動を続けるサイクルクラブ「CycleClub.jp」。
2016年に始まった前橋クロス。「トップ選手を優遇するのではなく、キッズやファミリー、女子、一般カテゴリーの方にこそ楽しんでもらえること」をテーマに据える大会で、アットホームな雰囲気や常設パンプトラックを組み込んだコースが人気。
手淹れのコーヒーやフード出店、CycleClub.jpのメンバー仲間らが自宅に眠らせた中古パーツやアウトドア古着などを売るコースサイドフリーマーケットの企画もユニーク。居心地の良い雰囲気で、レースだけじゃなく仲間の応援や観戦も楽しめる大会だ。
昨年は新型コロナの影響で中止となったため2年ぶりの開催。この日は八幡浜でMTB全日本選手権、関西では UCI資生堂琵琶湖グランプリなどが開催されていた「オフロードウィークエンド」にあたったためシリアスレーサーの多くはそれらに参戦したが、エンジョイ派は都内からも1時間でアクセスできるここ前橋に集った。
前橋シクロクロスが人気なのはコースの素晴らしさ。メイン会場中央は前橋市がサイクルスポーツ振興のために設置したBMXコースがあり、豪華なパンプトラックがコースの一部に。芝の広場につけられたスラロームに、土手を駆け上がってのキャンバー下降セクション、林の斜面のシングルトラック、ザレた土砂がタイヤを奪う荒野など、難易度が高くバリエーションに富んだコースプロフィールはテクニックの見せ所となる。
そして「シクロクロスはロードレーサーのオフシーズンのトレーニングに最適」と言われるとおり、この日はC1クラスに愛三工業レーシングやEQUADS、LEOMOのロード選手らも参加。加えてL1には先日の全日本選手権ロードで女子チャンピオンになった植竹海貴(Y'sRoad)選手も参加。
C1レースを最初から最後まで制覇したのは中村龍吉(acu-power RACING TEAM)。スタートでホールショットを取るとテクニカルなセクションごとに後続との差を広げ、独走体制に。シケインはバニーホップで越え、パンプトラックでは誰よりも力強いプッシュによる加速をみせるだけでなく、高いジャンプを披露して観客を魅了した。
中村のスピードにかなわないまでもロード選手ならではの脚を魅せたのはEQADSの湯浅博貴と平井光介選手。そして大会ディレクターでもある渡辺将大(CycleClub.jp)が2人を猛追。ラスト2周で2位を行く湯浅を追い詰めて逆転2位になるかと思われたが、落車して3位に。その熱い走りに会場が沸いた。
優勝した中村は千葉で開催されたMTB全日本選手権XCEで2位になったテクニシャン。ロードレースは群馬グリフィンに所属して走るマルチレーサーで、この1週間は前橋を拠点にコースを走り込んで練習したという。そんな中村の次の目標は全日本選手権シクロクロスだ。3位の渡辺もロードではグリフィンの監督であり、ワンツーを狙いたかったところ。
C1昇格を狙って盛り上がるC2クラスは、野辺山シクロクロスのオーガナイザー、矢野大介と中瑞希(Rapha Cycling Club)の2人対、かつてこのレースのC1を制している三上和志(cycleclub3UP.)の三つ巴デッドヒートに。
MTBライダーをルーツにもつ三上がテクニカルなセクションで差をつけて優勝、C1昇格を決めた。三上は12月に控える全日本選手権CXはマスターズでの出走を決めており、昇格した矢野とともに来年度はマスターズを熱くするためにクラス替えしたいと話していた。
女子のL1は植竹海貴(Y'sRoad)がコールアップで紹介されて拍手を受け、レース中も圧倒的な脚力を披露したが、テクニックに勝る西形舞(TRC PANAMAREDS)がミスのないスムーズな走りを披露。植竹が転倒でまごつく間に差を広げて地元群馬のレースでL1初勝利を飾った。
各カテゴリーでも熱く楽しいレースが繰り広げられた前橋シクロクロス。表彰式には前橋市長もプレゼンターとして駆けつけるほど行政のサポートも手厚い。2年ぶりの大会となったが、そのアットホームでホットな雰囲気はそのまま受け継がれていた。
群馬県前橋市の県庁のすぐ近く、1990年には世界選手権トラックの会場となったグリーンドーム前橋が見守る利根川沿いの岩神緑地・前橋市オフロードサイクルコースが会場となる。レース主催は近年サイクルツーリズムに力を入れる前橋市・公益財団法人前橋市まちづくり公社で、イベントの運営主体は地元に根ざした活動を続けるサイクルクラブ「CycleClub.jp」。
2016年に始まった前橋クロス。「トップ選手を優遇するのではなく、キッズやファミリー、女子、一般カテゴリーの方にこそ楽しんでもらえること」をテーマに据える大会で、アットホームな雰囲気や常設パンプトラックを組み込んだコースが人気。
手淹れのコーヒーやフード出店、CycleClub.jpのメンバー仲間らが自宅に眠らせた中古パーツやアウトドア古着などを売るコースサイドフリーマーケットの企画もユニーク。居心地の良い雰囲気で、レースだけじゃなく仲間の応援や観戦も楽しめる大会だ。
昨年は新型コロナの影響で中止となったため2年ぶりの開催。この日は八幡浜でMTB全日本選手権、関西では UCI資生堂琵琶湖グランプリなどが開催されていた「オフロードウィークエンド」にあたったためシリアスレーサーの多くはそれらに参戦したが、エンジョイ派は都内からも1時間でアクセスできるここ前橋に集った。
前橋シクロクロスが人気なのはコースの素晴らしさ。メイン会場中央は前橋市がサイクルスポーツ振興のために設置したBMXコースがあり、豪華なパンプトラックがコースの一部に。芝の広場につけられたスラロームに、土手を駆け上がってのキャンバー下降セクション、林の斜面のシングルトラック、ザレた土砂がタイヤを奪う荒野など、難易度が高くバリエーションに富んだコースプロフィールはテクニックの見せ所となる。
そして「シクロクロスはロードレーサーのオフシーズンのトレーニングに最適」と言われるとおり、この日はC1クラスに愛三工業レーシングやEQUADS、LEOMOのロード選手らも参加。加えてL1には先日の全日本選手権ロードで女子チャンピオンになった植竹海貴(Y'sRoad)選手も参加。
C1レースを最初から最後まで制覇したのは中村龍吉(acu-power RACING TEAM)。スタートでホールショットを取るとテクニカルなセクションごとに後続との差を広げ、独走体制に。シケインはバニーホップで越え、パンプトラックでは誰よりも力強いプッシュによる加速をみせるだけでなく、高いジャンプを披露して観客を魅了した。
中村のスピードにかなわないまでもロード選手ならではの脚を魅せたのはEQADSの湯浅博貴と平井光介選手。そして大会ディレクターでもある渡辺将大(CycleClub.jp)が2人を猛追。ラスト2周で2位を行く湯浅を追い詰めて逆転2位になるかと思われたが、落車して3位に。その熱い走りに会場が沸いた。
優勝した中村は千葉で開催されたMTB全日本選手権XCEで2位になったテクニシャン。ロードレースは群馬グリフィンに所属して走るマルチレーサーで、この1週間は前橋を拠点にコースを走り込んで練習したという。そんな中村の次の目標は全日本選手権シクロクロスだ。3位の渡辺もロードではグリフィンの監督であり、ワンツーを狙いたかったところ。
C1昇格を狙って盛り上がるC2クラスは、野辺山シクロクロスのオーガナイザー、矢野大介と中瑞希(Rapha Cycling Club)の2人対、かつてこのレースのC1を制している三上和志(cycleclub3UP.)の三つ巴デッドヒートに。
MTBライダーをルーツにもつ三上がテクニカルなセクションで差をつけて優勝、C1昇格を決めた。三上は12月に控える全日本選手権CXはマスターズでの出走を決めており、昇格した矢野とともに来年度はマスターズを熱くするためにクラス替えしたいと話していた。
女子のL1は植竹海貴(Y'sRoad)がコールアップで紹介されて拍手を受け、レース中も圧倒的な脚力を披露したが、テクニックに勝る西形舞(TRC PANAMAREDS)がミスのないスムーズな走りを披露。植竹が転倒でまごつく間に差を広げて地元群馬のレースでL1初勝利を飾った。
各カテゴリーでも熱く楽しいレースが繰り広げられた前橋シクロクロス。表彰式には前橋市長もプレゼンターとして駆けつけるほど行政のサポートも手厚い。2年ぶりの大会となったが、そのアットホームでホットな雰囲気はそのまま受け継がれていた。
前橋シクロクロス リザルト
1位 | 中村龍吉(acu-power RACING TEAM) | 1:05:09.8 |
2位 | 湯浅博貴(EQADS) | +0:53 |
3位 | 渡辺将大(CycleClub.jp) | +1:13 |
4位 | 平井光介(EQADS) | +1:36 |
5位 | 三宗広歩( TEAM TAMAGAWA) | +1:57 |
6位 | 牧野崇(COGS) | +2:02 |
C2 | ||
1位 | 三上和志(cycleclub3UP.) | 40:32.2 |
2位 | 矢野大介(Rapha Cycling Club) | |
3位 | 中瑞希(Rapha Cycling Club) | |
C3 | ||
1位 | 小笠原拓也 | 27:53.4 |
2位 | 小山秀穂(TEAM辻浦) | |
3位 | 加藤快介(F(t)麒麟山Racing) | |
C4 | ||
1位 | 三上和丈(cycleclub3UP.) | |
2位 | 伊藤英一(シモーネ) | |
3位 | 築城賢司(bicycle fellow) | |
CL1 | ||
1位 | 西形舞(TRCPANAMAREDS) | |
2位 | 植竹海貴(Y'sRoad) | |
3位 | 平野美穂(Team Tacke ) | |
CL2+3 | ||
1位 | 河村ゆき子(SHIDO-WORKS) | |
2位 | 森田由美子(Gufo Cycle Works) | |
3位 | 齋藤美里(内房レーシングクラブ) | |
CM1 | ||
1位 | 森久(FRIETEN) | |
2位 | 小田島貴弘(maillot SY-Nak) | |
3位 | 水野康弘(FRIETEN) | |
CM2 | ||
1位 | 横関正司 | |
2位 | 安陪正道(Roppongi Express) | |
3位 | 石政徹(TEAM TAMAGAWA) | |
CM3 | ||
1位 | 五十嵐基(サガミレーシング) | |
2位 | 角屋晃孝(チーム白猿) | |
3位 | 田口直明 | |
U17 | ||
1位 | 高橋壮(サガミレーシング) | |
U15 | ||
1位 | 松村拓弥 | |
CK3 | ||
1位 | 郷津輝(Dream Seeker jr.Racing Team) | |
CK2 | ||
1位 | 吉川世名(イオンバイクJr.レーシング) | |
CK1 | ||
1位 | 吉川結和(イオンバイクJr.レーシング) |
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