副島達海がMTB全日本ジュニア制覇　ユースは高橋翔、マスターズは斎藤朋寛が優勝

2021/11/22(月) - 08:40

愛媛県八幡浜市・八幡浜スポーツパークで開催されたMTB全日本選手権XCO。第2レースは男子ジュニア、ユース、マスターズが混走。計6人の日本チャンピオンが生まれた。

男子ジュニアとユースのチャンピオンが先頭パックを組む

レース後半に独走に持ち込んだ副島達海（Limited Team 846） photo:Syunsuke FUKUMITSU
第1レース（男子アドバンス、男女チャレンジ）の後、午前10時30分にスタートした男子ジュニアとユース。2分間隔を置いてマスターズの選手たちがスタートを切った。

昨年までジュニアカテゴリーを連覇していた松本一成がU23へと上がったことにより、次世代の有望株を決めるレースとなった今回。前回のユース覇者である柚木伸元（ProRide）がホールショットを決めたが、この後冷静に立ち回ったのが副島達海（Limited Team 846）だった。

副島は1周目前半で先頭に立つと、そのまま加速して後続との差を広げていく。ここに唯一食らいついたのが、ユースの高橋翔（cycleclub 3UP）だった。2人はそれぞれのカテゴリーのライバルたちを引き離して逃げの態勢に持ち込んだ。

初のビッグタイトルを獲得した副島達海（Limited Team 846） photo:Syunsuke FUKUMITSU

男子ユース優勝の高橋翔（cycleclub 3UP） photo:Syunsuke FUKUMITSU

グータッチで健闘を称え合うジュニアの副島達海（Limited Team 846）とユースの高橋翔（cycleclub 3UP） photo:Syunsuke FUKUMITSU
3周回を終えて最終周回を迎えると、さすがに年長者の意地か、副島が高橋との差を広げて2カテゴリーを通じての独走態勢に。副島は昨年大会で5位だったが、ジュニア最終シーズンで年代別の頂点に立った。

レース後にはともに逃げ続けた高橋と抱き合って涙。中学時代から競技に取り組んできたが、獲得したタイトルがなく、これが初めてのビッグリザルト。日頃は峠越えをしながらの通学ライドに励んでいるそうで、今大会の直前にはロードバイクからマウンテンバイクに切り替えて最終調整を行っていたという。あらかじめコース試走にも取り組み、特徴をつかんでいたことで本番での快走につながったと振り返った。

終盤まで副島と並走した高橋は、ユース部門の日本チャンピオンとなった。

男子ジュニア表彰式 photo:Syunsuke FUKUMITSU

男子ユース表彰式 photo:Syunsuke FUKUMITSU

斎藤朋寛がマスターズチャンピオンに輝く

男子マスターズ：序盤から斎藤朋寛（RIDELIFE GIANT）と岡本紘幸（EXLUB project）が先頭争いを繰り広げた　 photo:Syunsuke FUKUMITSU

男子マスターズのトップは斎藤朋寛（RIDELIFE GIANT）。40代チャンピオンに輝いた photo:Syunsuke FUKUMITSU
35歳以上の選手たちで争われたマスターズは、斎藤朋寛（RIDELIFE GIANT）が全体トップ。中盤まで岡本紘幸（EXLUB project）と競ったが、後半に入って独走に持ち込むことに成功。最後まで後続を寄せ付けることなく、一番にフィニッシュした。

この結果、斎藤は40歳代の日本王者に。30歳代は岡本、50歳代は酒居良和（マウンテン☆ポテト）、60歳代は増田謙一（acu-power Racing Team）がそれぞれ頂点に立った。