2021/11/24(水) - 15:33
ペダリングって奥が深い。トッププロの話を聞いたらもっと奥が深いと思った。チャンピオンシステムがキナンサイクリングチームの畑中勇介・山本元喜両選手を招き開催した講習会は、次回が楽しみになる満足度高いイベントだった。
「トッププロ直伝 ペダリング講座 POWERED BY KINAN CYCLING TEAM」と銘打ち、稲城市にあるカフェ「CROSS COFFEE」で開催されたチャンピオンシステム主催の講習会。JCL(ジャパンサイクルリーグ)を走り終えたばかりのキナンサイクリングチームを招いた講習会には、平日月曜にも関わらず熱心なサイクリストが集まった。
当初10名程度を予定していたものの、熱心な問い合わせが多く急遽30名まで枠を増やした(中には泊まりで受講しにきた方も!)という講習会のゲストは、それぞれかつて全日本チャンピオンに輝いた実績を持つ畑中勇介・山本元喜両選手。昨年までキナンサイクリングチームに所属し、現役引退後チャンピオンシステムに入社した椿大志さんも加わって、豪華メンバーが時にまじめな、時に軽妙なトークで場は大きく盛り上がった。
講習会の内容は、大きく分けて「効率のよいペダリング」、「適切な身体の動作」、「フォームとポジション」、「シチュエーション別のペダリングと練習法について」という4つ。やみくもにパワーを出すのではなく「効率の良い走りで体力をセーブして、必要な時に最大限の力を出す」という、選手目線のトーク内容は非常に面白く、それに対する畑中選手と山本選手のアプローチが結構違っていたのも興味深かった。
例えば楽に巡航している時...
畑中選手:ペダリング時の身体の左右差を肩を動かして吸収し、無駄なく体重を乗せる
山本選手:振動はいなしつつ、できるだけ上半身を固めて身体をぶらさずペダリングする
と、意外と結構違うのだった(おもしろい!)。
でも興味深かったのは、アプローチが異なっても最終的に「効率を上げること」を目指していたこと。上半身を固めると言う山本選手でも「強度や走る状況に合わせて細かくポジションを変えて、ずっと同じ筋肉を使い続けないようにする」んだとか。他にも「ペダリングバランスの50:50にこだわらない」や、「良いペダリング=状況に応じて引き出しを作れること」など、一人ではなかなかたどり着かないペダリングのヒントが、2時間という時間のあちこちに散りばめられた良い会だった。
ちなみに、今回の講習内容は今後チャンピオンシステムのブログコンテンツとして掲載されるとのことで、詳しい内容を知りたい方はそちらのチェックをお忘れなく。
今回のイベントを企画したチャンピオンシステム・ジャパンの金指さんによれば、今回の好感触を得て、今後定期的にキナンサイクリングチームを招いた講習会を行っていきたいという。キナンサイクリングチームはその名の通り和歌山に拠点を置くチームだが、今回講師となったお二人は共に関東在住。今回のテーマとなったペダリングをはじめ、ヒルクライムやロングライドなどテーマ別に分けて開催していく構想があるそうだ。非常に深く面白い内容だっただけに、今後の発展に期待したいと思う。
「トッププロ直伝 ペダリング講座 POWERED BY KINAN CYCLING TEAM」と銘打ち、稲城市にあるカフェ「CROSS COFFEE」で開催されたチャンピオンシステム主催の講習会。JCL(ジャパンサイクルリーグ)を走り終えたばかりのキナンサイクリングチームを招いた講習会には、平日月曜にも関わらず熱心なサイクリストが集まった。
当初10名程度を予定していたものの、熱心な問い合わせが多く急遽30名まで枠を増やした(中には泊まりで受講しにきた方も!)という講習会のゲストは、それぞれかつて全日本チャンピオンに輝いた実績を持つ畑中勇介・山本元喜両選手。昨年までキナンサイクリングチームに所属し、現役引退後チャンピオンシステムに入社した椿大志さんも加わって、豪華メンバーが時にまじめな、時に軽妙なトークで場は大きく盛り上がった。
講習会の内容は、大きく分けて「効率のよいペダリング」、「適切な身体の動作」、「フォームとポジション」、「シチュエーション別のペダリングと練習法について」という4つ。やみくもにパワーを出すのではなく「効率の良い走りで体力をセーブして、必要な時に最大限の力を出す」という、選手目線のトーク内容は非常に面白く、それに対する畑中選手と山本選手のアプローチが結構違っていたのも興味深かった。
例えば楽に巡航している時...
畑中選手:ペダリング時の身体の左右差を肩を動かして吸収し、無駄なく体重を乗せる
山本選手:振動はいなしつつ、できるだけ上半身を固めて身体をぶらさずペダリングする
と、意外と結構違うのだった(おもしろい!)。
でも興味深かったのは、アプローチが異なっても最終的に「効率を上げること」を目指していたこと。上半身を固めると言う山本選手でも「強度や走る状況に合わせて細かくポジションを変えて、ずっと同じ筋肉を使い続けないようにする」んだとか。他にも「ペダリングバランスの50:50にこだわらない」や、「良いペダリング=状況に応じて引き出しを作れること」など、一人ではなかなかたどり着かないペダリングのヒントが、2時間という時間のあちこちに散りばめられた良い会だった。
ちなみに、今回の講習内容は今後チャンピオンシステムのブログコンテンツとして掲載されるとのことで、詳しい内容を知りたい方はそちらのチェックをお忘れなく。
今回のイベントを企画したチャンピオンシステム・ジャパンの金指さんによれば、今回の好感触を得て、今後定期的にキナンサイクリングチームを招いた講習会を行っていきたいという。キナンサイクリングチームはその名の通り和歌山に拠点を置くチームだが、今回講師となったお二人は共に関東在住。今回のテーマとなったペダリングをはじめ、ヒルクライムやロングライドなどテーマ別に分けて開催していく構想があるそうだ。非常に深く面白い内容だっただけに、今後の発展に期待したいと思う。
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