2021/09/24(金) - 22:19
Jプロツアー第15戦「群馬CSCロードレース9月Day1」が、9月24日(金)に群馬サイクルスポーツセンターで開催された。今シーズン最長距離となる180kmのレースは序盤から幾度も逃げ集団が形成されては集団に吸収される出入りの激しい展開に。最後は、終盤に集団から飛び出した今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)とフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)によるマッチスプリントを今村が制して今シーズン2勝目となる優勝を飾った。
今シーズンのJプロツアー終盤戦に再び用意された、群馬CSCでの争い。今回は金・土・日曜の3連戦での開催で、Day1とDay2は6月に開催された際に初採用された6kmコースを逆回り、Day3は正回りを採用。シーズンランキング争いを占う上でも重要な位置付けになる。
セレクションレースの適用とE1クラスタの全日本選手権ロードレース大会申込資格対象者にオープン参加が認められたDay1のスタートラインには、84人の選手が整列。スタート直後から各チーム、選手ともに積極的にアタックを仕掛け合い数人の選手が集団から飛び出すも、すぐに集団が吸収する展開が続く。
3分の1を消化する頃になると阿曽圭佑(セレクションチーム)の単独アタックに佐野千尋(イナーメ信濃山形)がブリッジ。さらに追走の動きが出たことでメイン集団も割れる状況になったが、程なくしてひとつの集団になった。
ひとつになった集団では再びアタックの応酬が続いたが、折り返しとなる15周を過ぎると17人の逃げ集団が形成され、レースはようやく落ち着きを見せる。17人の逃げは以下の通り。
小森亮平、安原大貴、小林海(マトリックスパワータグ)
住吉宏太、伊藤雅和、渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)
沢田時、兒島直樹、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)
大河内将泰(シエルブルー鹿屋)
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)
木村圭佑、湊諒(シマノレーシング)
小村悠樹(チームユーラシア−iRCタイヤ)
岩田聖矢(アヴェニール・ヤマナシ・ヤマナカコ)
石原悠希、佐藤大志(セレクションチーム)
この逃げにはランキング上位チームの選手がそれぞれ複数入ったこともあり、容認したメイン集団とのタイム差は周回を重ねるごとにじわじわと開いていき、その差は最大で2分30秒程度にまで広がる状態に。残り周回を考慮すると、逃げ切りの可能性もある状態になった。
しかし、レースも残り10周を切ろうかという段階になると、メイン集団ではチームブリヂストンサイクリング勢が先頭に立ってペースアップを開始し、逃げ集団とのタイム差が少しずつ縮まり始める。さらに才田直人(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)らもけん引に加わったことで逃げ集団とのタイム差は一気に縮まり、残り5周を切ると射程圏内に。残り3周でついに逃げ集団を吸収し、レースは振り出しに戻った。
フィニッシュに向けて集団が活性化する中、残り2周の終盤で細川健太(TEAM YOU CAN)がタイミング良くアタックを仕掛けて抜け出すと、これに反応した今村が追い付き、そのまま細川を置き去りにして単独で抜け出す。ここに後方からマンセボが合流して2人が先行する展開になった。
後方のメイン集団からは前戦の南魚沼ロードレースで優勝した草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が単独で飛び出してブリッジを試みたものの届かず。勝負は今村とマンセボのマッチスプリントに持ち込まれた。ゴール手前になるとマンセボが今村を先行させるレース巧者ぶりを見せたが、トラック競技でも実績のある今村はお構いなしとばかりに先頭でスプリントを開始。マンセボに並ばせることなくそのまま先着し、石川ロードレースに続く今シーズン2勝目を飾った。
優勝した今村はゴール後のインタビューではチームメートへの感謝も忘れなかった。
「いつもは強いマトリックスについていくだけでしたが、今日は自分から仕掛けてマンセボがついてきてくれて。最後、上りは引いてもらう形になってしまいましたが、勝ててよかったです」と喜びを語った。また「どんな動きにもチームメートが反応して逃げにも3人入ってくれましたし、逃げを追い詰める時もトラック競技で強い選手がたくさんいるだけに流石のスピードでしたし、自分は後ろで安心して休んでいられました」。
今シーズンのJプロツアー終盤戦に再び用意された、群馬CSCでの争い。今回は金・土・日曜の3連戦での開催で、Day1とDay2は6月に開催された際に初採用された6kmコースを逆回り、Day3は正回りを採用。シーズンランキング争いを占う上でも重要な位置付けになる。
セレクションレースの適用とE1クラスタの全日本選手権ロードレース大会申込資格対象者にオープン参加が認められたDay1のスタートラインには、84人の選手が整列。スタート直後から各チーム、選手ともに積極的にアタックを仕掛け合い数人の選手が集団から飛び出すも、すぐに集団が吸収する展開が続く。
3分の1を消化する頃になると阿曽圭佑(セレクションチーム)の単独アタックに佐野千尋(イナーメ信濃山形)がブリッジ。さらに追走の動きが出たことでメイン集団も割れる状況になったが、程なくしてひとつの集団になった。
ひとつになった集団では再びアタックの応酬が続いたが、折り返しとなる15周を過ぎると17人の逃げ集団が形成され、レースはようやく落ち着きを見せる。17人の逃げは以下の通り。
小森亮平、安原大貴、小林海(マトリックスパワータグ)
住吉宏太、伊藤雅和、渡邉歩(愛三工業レーシングチーム)
沢田時、兒島直樹、河野翔輝(チームブリヂストンサイクリング)
大河内将泰(シエルブルー鹿屋)
入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)
木村圭佑、湊諒(シマノレーシング)
小村悠樹(チームユーラシア−iRCタイヤ)
岩田聖矢(アヴェニール・ヤマナシ・ヤマナカコ)
石原悠希、佐藤大志(セレクションチーム)
この逃げにはランキング上位チームの選手がそれぞれ複数入ったこともあり、容認したメイン集団とのタイム差は周回を重ねるごとにじわじわと開いていき、その差は最大で2分30秒程度にまで広がる状態に。残り周回を考慮すると、逃げ切りの可能性もある状態になった。
しかし、レースも残り10周を切ろうかという段階になると、メイン集団ではチームブリヂストンサイクリング勢が先頭に立ってペースアップを開始し、逃げ集団とのタイム差が少しずつ縮まり始める。さらに才田直人(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)らもけん引に加わったことで逃げ集団とのタイム差は一気に縮まり、残り5周を切ると射程圏内に。残り3周でついに逃げ集団を吸収し、レースは振り出しに戻った。
フィニッシュに向けて集団が活性化する中、残り2周の終盤で細川健太(TEAM YOU CAN)がタイミング良くアタックを仕掛けて抜け出すと、これに反応した今村が追い付き、そのまま細川を置き去りにして単独で抜け出す。ここに後方からマンセボが合流して2人が先行する展開になった。
後方のメイン集団からは前戦の南魚沼ロードレースで優勝した草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が単独で飛び出してブリッジを試みたものの届かず。勝負は今村とマンセボのマッチスプリントに持ち込まれた。ゴール手前になるとマンセボが今村を先行させるレース巧者ぶりを見せたが、トラック競技でも実績のある今村はお構いなしとばかりに先頭でスプリントを開始。マンセボに並ばせることなくそのまま先着し、石川ロードレースに続く今シーズン2勝目を飾った。
優勝した今村はゴール後のインタビューではチームメートへの感謝も忘れなかった。
「いつもは強いマトリックスについていくだけでしたが、今日は自分から仕掛けてマンセボがついてきてくれて。最後、上りは引いてもらう形になってしまいましたが、勝ててよかったです」と喜びを語った。また「どんな動きにもチームメートが反応して逃げにも3人入ってくれましたし、逃げを追い詰める時もトラック競技で強い選手がたくさんいるだけに流石のスピードでしたし、自分は後ろで安心して休んでいられました」。
Jプロツアー第15戦 群馬CSCロードレース9月Day1 結果(180km)
1位 | 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング) | 4時間32分5秒 |
2位 | フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ) | |
3位 | 草場啓吾(愛三工業レーシングチーム) | +1分2秒 |
4位 | ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ) | +1分13秒 |
5位 | 大町健斗(eNShare Racing Team) | +1分14秒 |
6位 | 岡本隼(愛三工業レーシングチーム) |
◆中間スプリント賞
1回目 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
2回目 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
3回目 阿曽圭佑(セレクションチーム)
4回目 安原大貴(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
text&photo:Nobumichi KOMORI
edit:Satoru Kato
1回目 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)
2回目 岡本隼(愛三工業レーシングチーム)
3回目 阿曽圭佑(セレクションチーム)
4回目 安原大貴(マトリックスパワータグ)
Jプロツアーリーダー ホセ・ビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)
U23リーダー 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)
text&photo:Nobumichi KOMORI
edit:Satoru Kato
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