2021/08/30(月) - 15:05
8月28日と29日の2日間にわたり、JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)トラックシリーズ第2戦の「東日本トラック」が、長野県松本市の美鈴湖自転車競技場で開催された。男女あわせて16種目が行われ、このうち2種目で実業団新記録が誕生した。大会の模様をフォトレポートする。
「東日本トラック」は、7月31日と8月1日に開催された「西日本トラック」に続くJBCFトラックシリーズの第2戦。近年は長野県の美鈴湖自転車競技場での開催が定着しており、標高1000mの高地バンクでの好記録が期待される大会でもある。
2週間前に同会場で開催されたインカレ・トラックは3日間の全日程が雨にたたられたが、今回は2日間共に晴れ。夕立の雨もなく、ぶり返してきた残暑の中で各種目が行われた。
個人パーシュート 男子ジュニアで実業団新記録
男子は、ジュニアの3km個人パーシュートで世古眞太郎(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)が3分34秒229の実業団新記録を出して優勝。4km個人パーシュートでは、原田裕成(シエルブルー鹿屋)が4分35秒台をマークして優勝した。
女子では五味田奈穂(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が、ただ1人3分52秒台を出して優勝。女子ジュニアの2km個人パーシュートは阿部優花(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が優勝した。
4kmチームパーシュート シエルブルー鹿屋が圧勝
男子4kmチームパーシュートは、中止となった三重国体に鹿児島チームとして出場予定だったメンバーを揃えたシエルブルー鹿屋が4分12秒台を出して優勝。実業団新記録に相当するものの、オープン参加扱いのため参考記録とされた。
メンバーの原田裕成は、4km個人パーシュート、1km個人タイムトライアルとあわせ、今大会3冠を達成した。
チームスプリント 女子は岩井商会レーシングが実業団新記録で優勝
女子のチームスプリントは、岩井商会レーシングの久米・小林組が47秒562をマークして実業団記録を更新した。男子は、唯一1分5秒台を出したTeam Logisty Jackが優勝した。
オムニアム シエルブルー鹿屋がレースを主導
男子オムニアムは、シエルブルー鹿屋の古谷田貴斗と冨尾大地が首位争いを展開した。スクラッチで古谷田が首位、冨尾が2位となり、テンポレースでも古谷田が1位、エリミネイションでは古谷田と冨尾が最後まで残り、冨尾が1位となる。
古谷田が8点リードで迎えた最後のポイントレースでは、中盤に古谷田と冨尾を含む4名が逃げてラップを成功させる。その後はラップした4名でのポイントの取り合いとなったが、古谷田がコンスタントにポイントを加算。フィニッシュでも首位となって10点を加算し、2位冨尾との差を10点まで広げて優勝を決めた。
中井琢がスプリント予選で大会記録更新&2冠達成
スプリント予選の200mフライングタイムトライアルで、中井琢(新潟食料農業大学 自転車競技部)が大会新記録となる10秒28をマーク。その中井は決勝まで勝ち進み、徳田匠(岩井商会レーシング)を下して優勝。ケイリンとあわせて今大会2冠を達成した。
「東日本トラック」は、7月31日と8月1日に開催された「西日本トラック」に続くJBCFトラックシリーズの第2戦。近年は長野県の美鈴湖自転車競技場での開催が定着しており、標高1000mの高地バンクでの好記録が期待される大会でもある。
2週間前に同会場で開催されたインカレ・トラックは3日間の全日程が雨にたたられたが、今回は2日間共に晴れ。夕立の雨もなく、ぶり返してきた残暑の中で各種目が行われた。
個人パーシュート 男子ジュニアで実業団新記録
男子は、ジュニアの3km個人パーシュートで世古眞太郎(リオモ・ベルマーレ・レーシングチーム)が3分34秒229の実業団新記録を出して優勝。4km個人パーシュートでは、原田裕成(シエルブルー鹿屋)が4分35秒台をマークして優勝した。
女子では五味田奈穂(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が、ただ1人3分52秒台を出して優勝。女子ジュニアの2km個人パーシュートは阿部優花(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ)が優勝した。
4kmチームパーシュート シエルブルー鹿屋が圧勝
男子4kmチームパーシュートは、中止となった三重国体に鹿児島チームとして出場予定だったメンバーを揃えたシエルブルー鹿屋が4分12秒台を出して優勝。実業団新記録に相当するものの、オープン参加扱いのため参考記録とされた。
メンバーの原田裕成は、4km個人パーシュート、1km個人タイムトライアルとあわせ、今大会3冠を達成した。
チームスプリント 女子は岩井商会レーシングが実業団新記録で優勝
女子のチームスプリントは、岩井商会レーシングの久米・小林組が47秒562をマークして実業団記録を更新した。男子は、唯一1分5秒台を出したTeam Logisty Jackが優勝した。
オムニアム シエルブルー鹿屋がレースを主導
男子オムニアムは、シエルブルー鹿屋の古谷田貴斗と冨尾大地が首位争いを展開した。スクラッチで古谷田が首位、冨尾が2位となり、テンポレースでも古谷田が1位、エリミネイションでは古谷田と冨尾が最後まで残り、冨尾が1位となる。
古谷田が8点リードで迎えた最後のポイントレースでは、中盤に古谷田と冨尾を含む4名が逃げてラップを成功させる。その後はラップした4名でのポイントの取り合いとなったが、古谷田がコンスタントにポイントを加算。フィニッシュでも首位となって10点を加算し、2位冨尾との差を10点まで広げて優勝を決めた。
中井琢がスプリント予選で大会記録更新&2冠達成
スプリント予選の200mフライングタイムトライアルで、中井琢(新潟食料農業大学 自転車競技部)が大会新記録となる10秒28をマーク。その中井は決勝まで勝ち進み、徳田匠(岩井商会レーシング)を下して優勝。ケイリンとあわせて今大会2冠を達成した。
個人パーシュート
男子4km | 女子3km | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 原田裕成(CIEL BLEU KANOYA) | 4分35秒863 | 五味田奈穂(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) | 3分52秒577 |
2位 | 二階堂尚志(VC VELOCE) | 4分54秒073 | 中村文香(富山県自転車競技連盟) | 4分2秒425 |
3位 | 半澤雄高(Roppongi Express) | 4分56秒207 | 小沼美由紀(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) | 4分03秒734 |
ジュニアユース 個人パーシュート
男子3km | ||
1位 | 世古眞太郎(LEOMO Bellmare Racing Team) | 3分34秒229(実業団新・大会新) |
女子2km | ||
1位 | 阿部優花(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) | 2分46秒1 |
スクラッチ
男子(10km) | 参考タイム | 女子(6km) | 参考タイム | |
---|---|---|---|---|
1位 | 小森継心(保土ケ谷高校自転車競技部) | 12分15秒28 | 五味田奈穂(スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ) | 9分11秒932 |
2位 | 根本雄眞(FAST LANE Racing) | 若原梨々花(岩井商会レーシング) | ||
3位 | 多田雄飛(新潟食料農業大学 ※オープン参加) | 中村文香(富山県自転車競技連盟) |
男子ポイントレース(30km)
1位 | 古谷田貴斗(CIEL BLEU KANOYA) | 73p |
2位 | 冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA) | 61p |
3位 | 白川幸希(CIEL BLEU KANOYA) | 29p |
男子1kmタイムトライアル 女子500mタイムトライアル
男子1km | 女子500m | |||
---|---|---|---|---|
1位 | 原田裕成(CIEL BLEU KANOYA) | 1分05秒406 | 久米 詩(岩井商会レーシング) | 36秒755 |
2位 | 島 奨乃(Team ZERO UNO FRONTIER) | 1分06秒798 | 石中 葵(富山県自転車競技連盟) | 37秒536 |
3位 | 姫野正志(Team ZERO UNO FRONTIER) | 1分06秒887 | 若原梨々花(岩井商会レーシング) | 38秒386 |
男子スプリント(タイムは予選の200mFTT)
1位 | 中井 琢(新潟食料農業大学 自転車競技部) | 10秒268(大会新) |
2位 | 徳田 匠(岩井商会レーシング) | 10秒605 |
3位 | 島 奨乃(Team ZERO UNO FRONTIER) | 10秒643 |
4位 | 姫野正志(Team ZERO UNO FRONTIER) | 11秒014 |
男子チーム・スプリント(333m×3)
1位 | Team Logisty Jack(大村、小峰、山崎) | 1分5秒320 |
2位 | スミタ・エイダイ・パールイズミ・ラバネロ(小沼、長尾、古本) | 1分6秒946 |
3位 | BMレーシングZUNOW(江口、大森、齊藤) | 1分7秒705 |
女子チーム・スプリント(333m×2)
1位 | 岩井商会レーシング(久米、小林) | 47秒562(実業団新・大会新) |
ケイリン
男子 | 参考タイム | 女子 | 参考タイム | |
---|---|---|---|---|
1位 | 中井 琢(新潟食料農業大学 自転車競技部) | 10秒475 | 石中 葵(富山県自転車競技連盟) | 13秒396 |
2位 | 布施義憲(チクロネロ) | 中村友紀子(京浜ピストクラブ) | ||
3位 | 井上裕太郎(TONY Racing) | 植田美佳(Team ZERO UNO FRONTIER) |
男子4kmチームパーシュート
1位 | CIEL BLEU KANOYA(古屋田、冨尾、原田、都留)※オープン参加 | 4分12秒119 |
2位 | VC VELOCE(井上、大原、二階堂、山住) | 4分30秒999 |
3位 | イナーメ信濃山形(岩佐、北澤、増田、渡邉) | 4分34秒141 |
男子オムニアム 結果
SC | TE | EL | PR | 計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 古谷田貴斗(CIEL BLEU KANOYA) | 40 | 40 | 38 | 61 | 179 |
2位 | 冨尾大地(CIEL BLEU KANOYA) | 38 | 36 | 40 | 55 | 169 |
3位 | 津留 崚(鹿屋体育大学 ※オープン参加) | 34 | 38 | 32 | 48 | 152 |
※SC=スクラッチ、TE=テンポレース、EL=エリミネイション、PR=ポイントレース
text&photo:Satoru Kato
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