2021/08/16(月) - 11:51
ツール・ド・ポローニュ第7ステージは、序盤から逃げた4名によるゴールスプリントで決着。ジュリアス・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・NIPPO)がプロ初勝利を挙げ、ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)が自身初の総合優勝に輝いた。
第78回ツール・ド・ポローニュもいよいよ最終日。ザブジェから城壁に囲まれたクラクフまでの145kmは、序盤に3級山岳を越えるとフィニッシュまでは平坦路が続く平坦レイアウト。残り15kmで一度フィニッシュ地点を通過してからクラクフの街を反時計回りに一周する。
この日はアレクシー・ルナール(フランス、イスラエル・スタートアップネイション)、ピーター・ファンスペイブルック(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)、マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)、ジャンニ・モスコン(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)、ジュリアス・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・NIPPO)という5名の逃げでスタート。
ワールドチームで構成された強力な逃げ集団に対し、メイン集団ではスプリンターを擁するバーレーン・ヴィクトリアスやUAEチームエミレーツなどがタイム差を1分台でキープしながらメイン集団を牽引した。
残り34kmでファンスペイブルックが逃げグループから遅れ、4名となった先頭は1分30秒差を保ちながら順調に距離を消化していく。一方メイン集団はユンボ・ヴィスマやアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオも集団先頭に選手を送るものの、モスコンなど力のある選手で構成された先行集団との差は思ったように縮まらなかった。
そして残り1kmでタイム差は30秒差。逃げ切りを確定させた4名のうち、ヨルゲンソンがライバルたちの脚色を伺うように加速。しかし全員が素早く反応したため一度スピードは落ち、ファンデンベルフが残り200mからスプリントの口火を切った。フィニッシュライン手前100mでルナールが横に並びかけたものの、再加速したファンデンベルフが先着。記念すべきプロ初勝利を劇的な逃げ切りで掴み取った。
「最終ステージだったので逃げに乗った。失うものなんて何もなかったので思いっ切り行った」と語るのは、プロ初勝利を挙げた24歳のファンデンベルフ。またチームメイトの勝利について別府史之は「レース終盤の”ジュリアス!君なら勝てるぞ!”というマティ(ブレシェル監督)の言葉を聞けたのは嬉しかった。そして彼は見事勝利を掴んだ。ツール・ド・ポローニュをこのような形で締めくくることができ、皆喜んでいるよ」とコメントしている。
3秒遅れでフィニッシュにやってきたメイン集団はアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)がフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)を下し先着。総合上位陣がタイム差なしでフィニッシュしたため、ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)が総合優勝を決めた。
「ステージレースで表彰台の一番上に立てるなんて夢のように嬉しい。いままでの努力が実った気持ちだよ。ステージ2勝と総合優勝なんて、開幕時には想像もしていなかった結果だよ」。来季UAEチームエミレーツへの加入が決まっている23歳のアルメイダは、「チーム総合でも1位になることができ、毎ステージを全力で狙っていくというウルフパックの精神が現れた結果だ。ここポーランドで得た自信を糧に、残りのシーズンも頑張っていきたい」と締めくくった。
総合2位には総合争いだけではなくリードアウトも引き受ける活躍を見せたマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)、3位には2018年以来の出場となったミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)が入った。
第78回ツール・ド・ポローニュもいよいよ最終日。ザブジェから城壁に囲まれたクラクフまでの145kmは、序盤に3級山岳を越えるとフィニッシュまでは平坦路が続く平坦レイアウト。残り15kmで一度フィニッシュ地点を通過してからクラクフの街を反時計回りに一周する。
この日はアレクシー・ルナール(フランス、イスラエル・スタートアップネイション)、ピーター・ファンスペイブルック(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)、マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター)、ジャンニ・モスコン(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)、ジュリアス・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・NIPPO)という5名の逃げでスタート。
ワールドチームで構成された強力な逃げ集団に対し、メイン集団ではスプリンターを擁するバーレーン・ヴィクトリアスやUAEチームエミレーツなどがタイム差を1分台でキープしながらメイン集団を牽引した。
残り34kmでファンスペイブルックが逃げグループから遅れ、4名となった先頭は1分30秒差を保ちながら順調に距離を消化していく。一方メイン集団はユンボ・ヴィスマやアンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオも集団先頭に選手を送るものの、モスコンなど力のある選手で構成された先行集団との差は思ったように縮まらなかった。
そして残り1kmでタイム差は30秒差。逃げ切りを確定させた4名のうち、ヨルゲンソンがライバルたちの脚色を伺うように加速。しかし全員が素早く反応したため一度スピードは落ち、ファンデンベルフが残り200mからスプリントの口火を切った。フィニッシュライン手前100mでルナールが横に並びかけたものの、再加速したファンデンベルフが先着。記念すべきプロ初勝利を劇的な逃げ切りで掴み取った。
「最終ステージだったので逃げに乗った。失うものなんて何もなかったので思いっ切り行った」と語るのは、プロ初勝利を挙げた24歳のファンデンベルフ。またチームメイトの勝利について別府史之は「レース終盤の”ジュリアス!君なら勝てるぞ!”というマティ(ブレシェル監督)の言葉を聞けたのは嬉しかった。そして彼は見事勝利を掴んだ。ツール・ド・ポローニュをこのような形で締めくくることができ、皆喜んでいるよ」とコメントしている。
3秒遅れでフィニッシュにやってきたメイン集団はアルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ)がフェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ)を下し先着。総合上位陣がタイム差なしでフィニッシュしたため、ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)が総合優勝を決めた。
「ステージレースで表彰台の一番上に立てるなんて夢のように嬉しい。いままでの努力が実った気持ちだよ。ステージ2勝と総合優勝なんて、開幕時には想像もしていなかった結果だよ」。来季UAEチームエミレーツへの加入が決まっている23歳のアルメイダは、「チーム総合でも1位になることができ、毎ステージを全力で狙っていくというウルフパックの精神が現れた結果だ。ここポーランドで得た自信を糧に、残りのシーズンも頑張っていきたい」と締めくくった。
総合2位には総合争いだけではなくリードアウトも引き受ける活躍を見せたマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)、3位には2018年以来の出場となったミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ)が入った。
ツール・ド・ポローニュ2021 第7ステージ結果
1位 | ジュリアス・ファンデンベルフ(オランダ、EFエデュケーション・NIPPO) | 2:58:46 |
2位 | アレクシー・ルナール(フランス、イスラエル・スタートアップネイション) | |
3位 | マッテオ・ヨルゲンソン(アメリカ、モビスター) | |
4位 | ジャンニ・モスコン(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
5位 | アルバロホセ・ホッジ(コロンビア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:03 |
6位 | フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | オラフ・クーイ(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | |
8位 | ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、ロット・スーダル) | |
9位 | フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | ライオネル・タミニオー(ベルギー、アルペシン・フェニックス) | |
38位 | 別府史之(EFエデュケーション・NIPPO) |
個人総合成績
1位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 26:15:56 |
2位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:20 |
3位 | ミハウ・クフィアトコフスキ(ポーランド、イネオス・グレナディアーズ) | 0:27 |
4位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 0:37 |
5位 | ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:53 |
6位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:57 |
7位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストリア、チームDSM) | 1:06 |
8位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) | 1:25 |
9位 | ベン・トゥレット(イギリス、アルペシン・フェニックス) | 1:28 |
10位 | パスカル・エーンコーン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) | 1:30 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
山岳賞 | ルーカス・オウシアン(ポーランド、ポーランドナショナルチーム) |
チーム総合成績 | ドゥクーニンク・クイックステップ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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