2021/08/26(木) - 15:12
高いクオリティの製品をこだわりのあるユーザーに届けるケミカルメーカーのヴィプロス。ブランドの原点となったチェーンオイルのmuon(ムオン)と、防汚性と軽さを追求したKeiten(ケイテン)をピックアップして紹介しよう。
サスペンド系という油膜の定着が早いチェーンオイルのBlue‐no、Rossa-no、W3を開発したヴィプロス。優れた性能を持つ3種の原点、ヴィプロスの自転車用製品の原点となったチェーンオイルがmuon(ムオン)だ。
muonの特徴は、モデル名が無音という言葉から採られたことからもイメージできる通り、チェーンの駆動音が静かになる点。そして潤滑性と耐久性が非常に優れているところにある。
muonは中粘度のオイルが使用されており、金属表面に程よい厚さの油膜を張り潤滑するオイルとなっている。そのため油膜自体がクッションのような機能を発揮し、ドライブトレインから発生する音鳴りが小さいとショップスタッフからの評価を得ているという。
さらに「このクッション的な働きは使用したライダーからも感じられるとフィードバックされている」とは、ヴィプロスの担当・白石さんの言葉。テスト時にこのような意見を受けたため、muonというモデル名が採用されたとのことだ。
油膜による潤滑はチェーンオイルとしては基本性能だが、ヴィプロスのプロダクトは極圧性(高い圧力がかけられても油膜が切れること無く、潤滑が続く性能)が高いという。チェーンにストレスが掛かるシチュエーションはペダリングだけではなく、ギアをアウターローに入れた時のフィーリングも良好だと、かつてサポートを行っていたNIPPOヴィーニファンティーニの選手からフィードバックがあったという。
muonがヴィプロスの自転車製品のスタンダードたる所以は、500~600kmもの間潤滑を続ける耐久性にある。持続性を高くするためにはオイルの粘度を上げることがポピュラーだが、ヴィプロスではサラサラとは言わないまでも程よい中粘度に抑えられている。これにより、チェーンオイルの存在を足で感じられる油膜としつつも、回転が重いとは感じないフィーリングを実現している。
サラサラとした感覚を得られるドライ系よりも耐久性が高く、オイルの存在をしっかりと感じられる高粘度のウェット系よりも回転が軽いという、間を突いたプロダクトがmuonだ。
一方で、muonは汚れを呼びやすく、乗っているうちにチェーンのリンク内に留まっていたオイルが汚れを抱えて表に出てくるという。ヴィプロスの白石さんによれば、オイル塗布後の100-200kmは表面にオイルが出てくるが、それ以降はリンク内にオイルが留まるため、見た目として汚れは気にならなくなるという。
オイルが流れでている状態でも耐久性は500~600kmに変わりないため、muonの使い方のTIPSとしては、塗布後500~600kmの間は注油の必要はなく、サイクリングを楽しんだ後にルーティンとしてチェーンをウエスで拭くだけ。オイルが乾いた段階で再塗布すればよいとのことだ。
チェーンの洗浄メンテナンス頻度が高い方、汚れが気になる方はKeitenがおすすめだ。まさにmuonでの汚れが気になるというフィードバックから開発されたチェーンオイルで、潤滑性能をそのままに防汚性を高めるオイルに仕立てられている。
オイル自体は低粘度とされているが、極圧性はmuonと同等だという。つまり負荷をかけた状態でも潤滑性は維持され続けるということだ。異なるのは圧力を掛けた際の持続時間であり、muonより薄い油膜であることとあわせて耐久性・持続性の目安は200~300kmという。
サラサラとしたオイルのためライダーが感じるペダリングフィールも軽いとフィードバックを得ているとのこと。モデル名のKeitenはこの軽い印象からつけられており、ムオン(無音)のように漢字で表記するならば"軽転"という造語となる。足で感じる軽さを重視するトラック選手やヒルクライマーから支持を集めているという。
Keitenはドライタイプのチェーンオイル以上の潤滑性や耐久性を求めたいが、汚れは気になるという方向けのプロダクトだ。もちろんKeitenも汚れはゼロではないが、潤滑性と耐久性というチェーンオイルに必要な基本性能を高いレベルで実現していることを考慮すると、十分に活躍してくれるチェーンオイルだろう。
ヴィプロス muon
容量:60ml
価格:1,760円(税込)
ヴィプロス Keiten
容量:60ml
価格:1,760円(税込)
サスペンド系という油膜の定着が早いチェーンオイルのBlue‐no、Rossa-no、W3を開発したヴィプロス。優れた性能を持つ3種の原点、ヴィプロスの自転車用製品の原点となったチェーンオイルがmuon(ムオン)だ。
muonの特徴は、モデル名が無音という言葉から採られたことからもイメージできる通り、チェーンの駆動音が静かになる点。そして潤滑性と耐久性が非常に優れているところにある。
muonは中粘度のオイルが使用されており、金属表面に程よい厚さの油膜を張り潤滑するオイルとなっている。そのため油膜自体がクッションのような機能を発揮し、ドライブトレインから発生する音鳴りが小さいとショップスタッフからの評価を得ているという。
さらに「このクッション的な働きは使用したライダーからも感じられるとフィードバックされている」とは、ヴィプロスの担当・白石さんの言葉。テスト時にこのような意見を受けたため、muonというモデル名が採用されたとのことだ。
油膜による潤滑はチェーンオイルとしては基本性能だが、ヴィプロスのプロダクトは極圧性(高い圧力がかけられても油膜が切れること無く、潤滑が続く性能)が高いという。チェーンにストレスが掛かるシチュエーションはペダリングだけではなく、ギアをアウターローに入れた時のフィーリングも良好だと、かつてサポートを行っていたNIPPOヴィーニファンティーニの選手からフィードバックがあったという。
muonがヴィプロスの自転車製品のスタンダードたる所以は、500~600kmもの間潤滑を続ける耐久性にある。持続性を高くするためにはオイルの粘度を上げることがポピュラーだが、ヴィプロスではサラサラとは言わないまでも程よい中粘度に抑えられている。これにより、チェーンオイルの存在を足で感じられる油膜としつつも、回転が重いとは感じないフィーリングを実現している。
サラサラとした感覚を得られるドライ系よりも耐久性が高く、オイルの存在をしっかりと感じられる高粘度のウェット系よりも回転が軽いという、間を突いたプロダクトがmuonだ。
一方で、muonは汚れを呼びやすく、乗っているうちにチェーンのリンク内に留まっていたオイルが汚れを抱えて表に出てくるという。ヴィプロスの白石さんによれば、オイル塗布後の100-200kmは表面にオイルが出てくるが、それ以降はリンク内にオイルが留まるため、見た目として汚れは気にならなくなるという。
オイルが流れでている状態でも耐久性は500~600kmに変わりないため、muonの使い方のTIPSとしては、塗布後500~600kmの間は注油の必要はなく、サイクリングを楽しんだ後にルーティンとしてチェーンをウエスで拭くだけ。オイルが乾いた段階で再塗布すればよいとのことだ。
チェーンの洗浄メンテナンス頻度が高い方、汚れが気になる方はKeitenがおすすめだ。まさにmuonでの汚れが気になるというフィードバックから開発されたチェーンオイルで、潤滑性能をそのままに防汚性を高めるオイルに仕立てられている。
オイル自体は低粘度とされているが、極圧性はmuonと同等だという。つまり負荷をかけた状態でも潤滑性は維持され続けるということだ。異なるのは圧力を掛けた際の持続時間であり、muonより薄い油膜であることとあわせて耐久性・持続性の目安は200~300kmという。
サラサラとしたオイルのためライダーが感じるペダリングフィールも軽いとフィードバックを得ているとのこと。モデル名のKeitenはこの軽い印象からつけられており、ムオン(無音)のように漢字で表記するならば"軽転"という造語となる。足で感じる軽さを重視するトラック選手やヒルクライマーから支持を集めているという。
Keitenはドライタイプのチェーンオイル以上の潤滑性や耐久性を求めたいが、汚れは気になるという方向けのプロダクトだ。もちろんKeitenも汚れはゼロではないが、潤滑性と耐久性というチェーンオイルに必要な基本性能を高いレベルで実現していることを考慮すると、十分に活躍してくれるチェーンオイルだろう。
ヴィプロス muon
容量:60ml
価格:1,760円(税込)
ヴィプロス Keiten
容量:60ml
価格:1,760円(税込)
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