2021/08/09(月) - 10:54
ジャパンサイクルリーグの第5戦が大分県日田市のオートポリスで開催され、レース終盤に単独アタックを決めた畑中勇介が優勝。総合ランキング首位となり、イエロージャージを獲得した。
ジャパンサイクルリーグ(以下JCL)第5戦の舞台となるオートポリスサーキットは、新城幸也(現バーレーン・ヴィクトリアス)が2007年に全日本初優勝した場所。また、2013年に開催されたインターハイのロードレースでは山本大喜(現キナンサイクリングチーム)が優勝しており、日本のロードレースの歴史がある場所でもある。
JCLでは、今回から各賞ジャージの名称が変更された。新たな名称は、個人ランキングトップの「イエロージャージ」、スプリント賞の「ブルージャージ」、山岳賞の「レッドジャージ」、新人賞の「ホワイトジャージ」。これまで使用されていた名称がやや覚えづらいものだったので、ジャージの色と名称が一致したことで直感的に覚えられるようになった。
今回のレースではチームカーの運用が認められた。国内ではUCIレース以外でチームカーを走らせることは少ない。それ故、選手もスタッフもチームカーの運用に不慣れなことが多く、その経験を積む機会として今回認めたという。チームカーは9月の「秋吉台カルストロードレース」でも運用されるという。
五輪ロードレースに出場した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)の五輪後初レースとなったこともトピックだ。前回の広島は五輪直前で出場していないため、3月の宇都宮での開幕戦以来のJCLレース出場となった。
前日は夏の青空が広がっていたオートポリスだったが、台風の接近により天気は悪化傾向の1日。スタート直後は路面は乾いていたが、3周目に降り出した大雨により一気にウェットコンディションに変貌。強弱はあるものの、フィニッシュまで雨が降り続ける中でのレースとなった。
1周4.674kmのコースを25周する116.85kmのレースは、序盤からアタックが繰り返されるものの、決定的な逃げが成立しないまま進行。大きな集団のまま周回を重ねていく。
標高800mほどの山間部に位置するオートポリスサーキットは、アップダウンが繰り返されるレイアウト。自動車やバイク用のサーキットなので急激に斜度が立ち上がるような登りはないものの、緩やかな登りが長く続き、集団を徐々に絞っていく。
6周目、地元チーム・スパークルおおいたレーシングチームの宮崎泰史が単独で先行。9周目に追走する集団に吸収されるが、この動きで集団の人数は20名ほどまで絞られる。その後も集団の人数は減っていき、終盤までに残ったのは10名。そのうち5名をキナンサイクリングチームが占める構成となった。メンバーは以下の通り。
畑中勇介、山本元喜、新城雄大、山本大喜、トマ・ルバ(以上キナンサイクリングチーム)、谷順成(那須ブラーゼン)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、石原悠希(チーム右京 相模原)、阿曽圭佑(ヴィクトワール広島)、孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム)。
増田がしきりに先頭でペースアップを図る場面が見られたが、キナンサイクリングチームの5名を切り離すことは出来ず。残り3周に入ると畑中が単独アタックし、後続との差を一気に40秒以上まで広げる。追走の意思がまとまらない後続集団をよそに、畑中はその後もリードを広げ続け、最終的に1分30秒以上の差をつけてフィニッシュ。畑中にとって2017年の全日本選手権以来となる優勝は、その時の勝ち方を彷彿とさせる独走逃げ切りで決めた。
畑中はこの勝利で個人ランキングトップとなり、イエロージャージをチームメイトの新城雄大から引き継いだ。さらにスプリント賞のブルージャージも獲得し、一気に2賞を手に入れた。
「山本兄弟が他チームの選手を消耗させたタイミングでアタックした。無線で「行け!」と言われたので、後ろはチームメイトに任せて、フィニッシュまで自信をもって走った」と、表彰式で語った畑中。第3戦の広島で上位独占もそうだが、終盤に複数名を先頭集団に残すキナンサイクリングチームの強さは、JCLの中で頭ひとつ以上抜けでた感もある。このままシーズンをリードしていくことになるかのか?。次戦は9月11日、12日に山口県で開催される。
ジャパンサイクルリーグ(以下JCL)第5戦の舞台となるオートポリスサーキットは、新城幸也(現バーレーン・ヴィクトリアス)が2007年に全日本初優勝した場所。また、2013年に開催されたインターハイのロードレースでは山本大喜(現キナンサイクリングチーム)が優勝しており、日本のロードレースの歴史がある場所でもある。
JCLでは、今回から各賞ジャージの名称が変更された。新たな名称は、個人ランキングトップの「イエロージャージ」、スプリント賞の「ブルージャージ」、山岳賞の「レッドジャージ」、新人賞の「ホワイトジャージ」。これまで使用されていた名称がやや覚えづらいものだったので、ジャージの色と名称が一致したことで直感的に覚えられるようになった。
今回のレースではチームカーの運用が認められた。国内ではUCIレース以外でチームカーを走らせることは少ない。それ故、選手もスタッフもチームカーの運用に不慣れなことが多く、その経験を積む機会として今回認めたという。チームカーは9月の「秋吉台カルストロードレース」でも運用されるという。
五輪ロードレースに出場した増田成幸(宇都宮ブリッツェン)の五輪後初レースとなったこともトピックだ。前回の広島は五輪直前で出場していないため、3月の宇都宮での開幕戦以来のJCLレース出場となった。
前日は夏の青空が広がっていたオートポリスだったが、台風の接近により天気は悪化傾向の1日。スタート直後は路面は乾いていたが、3周目に降り出した大雨により一気にウェットコンディションに変貌。強弱はあるものの、フィニッシュまで雨が降り続ける中でのレースとなった。
1周4.674kmのコースを25周する116.85kmのレースは、序盤からアタックが繰り返されるものの、決定的な逃げが成立しないまま進行。大きな集団のまま周回を重ねていく。
標高800mほどの山間部に位置するオートポリスサーキットは、アップダウンが繰り返されるレイアウト。自動車やバイク用のサーキットなので急激に斜度が立ち上がるような登りはないものの、緩やかな登りが長く続き、集団を徐々に絞っていく。
6周目、地元チーム・スパークルおおいたレーシングチームの宮崎泰史が単独で先行。9周目に追走する集団に吸収されるが、この動きで集団の人数は20名ほどまで絞られる。その後も集団の人数は減っていき、終盤までに残ったのは10名。そのうち5名をキナンサイクリングチームが占める構成となった。メンバーは以下の通り。
畑中勇介、山本元喜、新城雄大、山本大喜、トマ・ルバ(以上キナンサイクリングチーム)、谷順成(那須ブラーゼン)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、石原悠希(チーム右京 相模原)、阿曽圭佑(ヴィクトワール広島)、孫崎大樹(スパークルおおいたレーシングチーム)。
増田がしきりに先頭でペースアップを図る場面が見られたが、キナンサイクリングチームの5名を切り離すことは出来ず。残り3周に入ると畑中が単独アタックし、後続との差を一気に40秒以上まで広げる。追走の意思がまとまらない後続集団をよそに、畑中はその後もリードを広げ続け、最終的に1分30秒以上の差をつけてフィニッシュ。畑中にとって2017年の全日本選手権以来となる優勝は、その時の勝ち方を彷彿とさせる独走逃げ切りで決めた。
畑中はこの勝利で個人ランキングトップとなり、イエロージャージをチームメイトの新城雄大から引き継いだ。さらにスプリント賞のブルージャージも獲得し、一気に2賞を手に入れた。
「山本兄弟が他チームの選手を消耗させたタイミングでアタックした。無線で「行け!」と言われたので、後ろはチームメイトに任せて、フィニッシュまで自信をもって走った」と、表彰式で語った畑中。第3戦の広島で上位独占もそうだが、終盤に複数名を先頭集団に残すキナンサイクリングチームの強さは、JCLの中で頭ひとつ以上抜けでた感もある。このままシーズンをリードしていくことになるかのか?。次戦は9月11日、12日に山口県で開催される。
JCL第5戦 オートポリスロードレース 結果(116.85km)
1位 | 畑中勇介(キナンサイクリングチーム) | 2時間52分13秒 |
2位 | 石原悠希(チーム右京 相模原) | +1分35秒 |
3位 | 山本大喜(キナンサイクリングチーム) | 1分36秒 |
4位 | 谷 順成(那須ブラーゼン) | +1分37秒 |
5位 | 山本元喜(キナンサイクリングチーム) | +1分40秒 |
6位 | 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) | +1分41秒 |
年間総合成績
イエロージャージ(総合首位) | 畑中勇介(キナンサイクリングチーム) |
ホワイトジャージ(U23賞) | 宇賀隆貴 (チーム右京 相模原) |
ブルージャージ(スプリント賞) | 畑中勇介(キナンサイクリングチーム) |
レッドジャージ(山岳賞) | 山本元喜(キナンサイクリングチーム) |
text&photo:Satoru Kato
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