圧倒的な実力を示し、2年連続でマイヨジョーヌを手中に収めたタデイ・ポガチャル擁するUAEチームエミレーツ。チームのメインバイクであるコルナゴV3-RSをはじめ、TTバイクのK.ONEなどにもフォーカスを当てる。



コルナゴ V3-RSコルナゴ V3-RS photo:Makoto Ayano
ボトルおよびケージはエリート。ケージは選手によって異なるモデルを使用するボトルおよびケージはエリート。ケージは選手によって異なるモデルを使用する photo:Makoto AyanoパワーメーターはSRMを使用パワーメーターはSRMを使用 photo:Makoto Ayano

タデイ・ポガチャルが駆ったコルナゴ V3-RSタデイ・ポガチャルが駆ったコルナゴ V3-RS photo:Makoto AYANO
22歳という若さでツール2連覇を成し遂げたタデイ・ポガチャル(ポガチャルのバイク特集記事はこちら)をはじめ、ラファル・マイカ(ポーランド)やルイ・コスタ(ポルトガル)、マルク・ヒルシ(スイス)といった強力な布陣で臨んだUAEチームエミレーツ。

チームのメインバイクとなるのはコルナゴ V3-RS。30年前のチーム結成当初(※当時はコルナゴ・ランプレ)のメインスポンサーでもあったイタリアの老舗に、ツール総合優勝という栄光を2年連続でプレゼントすることとなった。

選手の好み、そしてコースによってBORA ULRTA WTOとBORA ONEを使い分ける。選手の好み、そしてコースによってBORA ULRTA WTOとBORA ONEを使い分ける。 photo:Makoto Ayano
プロロゴ スクラッチ M5 スロベニアチャンピオンカラーを使用プロロゴ スクラッチ M5 スロベニアチャンピオンカラーを使用 photo:Makoto Ayanoマルク・ヒルシのバイクにはSRM純正のアームにシマノのチェーンリングを組み合わせたクランクが装着されていたマルク・ヒルシのバイクにはSRM純正のアームにシマノのチェーンリングを組み合わせたクランクが装着されていた photo:Makoto Ayano


平坦ステージ、山岳ステージの区別なく、選手らはV3-RSに跨り3週間を戦った。基本的にはディスクブレーキモデルを使用していたが、勝負が掛かる山岳ステージではポガチャルはリムブレーキを選択していた。

ホイールはカンパニョーロのBORAシリーズで、タイヤはヴィットリアのCORSAシリーズの組み合わせ。山岳ステージでは重量で勝るBORA ONEにCORSA チューブラーをチョイスしていたが、平坦ステージでは空力を重視したWTO ULTRAとCORSA TLRを使用する選手が大半。昨年、クリストフがWTOとチューブレスタイヤを使用していたことで話題となったが、ここにきて一気にチューブレスタイヤが勢力を広げる形となった。

コルナゴ K.ONEコルナゴ K.ONE photo:Makoto Ayano
チェーンには超低抵抗で知られるグラフェンルブを使用チェーンには超低抵抗で知られるグラフェンルブを使用 photo:Makoto AyanoポガチャルのTTバイクには社外品のビッグギアが装着されていたポガチャルのTTバイクには社外品のビッグギアが装着されていた photo:Makoto Ayano


腕にフィットする形状のデダのTTバー腕にフィットする形状のデダのTTバー photo:Makoto Ayano控えめながらマイヨジョーヌカラーにペイントされていたK.ONE ベースバーにはやすりのようなグリップが貼られている控えめながらマイヨジョーヌカラーにペイントされていたK.ONE ベースバーにはやすりのようなグリップが貼られている photo:Makoto Ayano


TTバイクのK.ONEには11速バージョンのカンパニョーロ SUPER RECORD EPSを使用。BORA WTO 77とBORA ULTRA TTの組み合わせを使用した。こちらはリムブレーキバイクとなっている。

ノーマルロード、TTバイク共に、ハンドル周りはデダ、サドルはプロロゴ、ボトルケージはエリートと、イタリア色の強い組み合わせだ。パワーメーターは今シーズンよりSRMを使用している。また、非常に低い駆動抵抗で知られるアブソリュートブラックのグラフェンルブを採用している。

text:Naoki Yasuoka

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