2021/07/04(日) - 05:00
冷たい雨が降るアルプス山脈でタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)がライバルたちを一蹴。ツール・ド・フランス第8ステージでポガチャルがマイヨジョーヌを獲得した。ステージ優勝は逃げグループから飛び出したディラン・トゥーンス(バーレーン・ヴィクトリアス)の手に。
アルペシン・フェニックスのライオンはもう一つ増えるか、否か photo:Kei Tsuji
7月3日(土)第8ステージ
オヨナ〜ル・グラン=ボルナン
距離:150.8km
獲得標高差:3,500m
天候:雨
気温:10〜18度
7月3日(土)第8ステージ オヨナ〜ル・グラン=ボルナン 150.8km image:A.S.O.
7月3日(土)第8ステージ オヨナ〜ル・グラン=ボルナン 150.8km image:A.S.O.
ブルターニュから1週間かけてツールはアルプス山脈に到着。山岳地帯を貫く150.8kmコースの終盤50kmは登りと下りしかない。まずは1級山岳モン・サクソネ峠(全長5.7km・平均8.3%)をクリアして一旦渓谷の底まで下ると、そこから1級山岳ロム峠(全長8.8km・平均8.9%)と1級山岳ラ・コロンビエール峠(全長7.5km・平均8.5%)の定番セットが姿を現す。前半から10%前後の勾配を刻むロム峠を越えると、リカバリーする時間もないままラ・コロンビエール峠へ。標高1,618mの名峰に向かう登りは、後半にかけてコンスタントに勾配表示が10%を超える。
ボーナスポイント(8秒、5秒、2秒)でもある1級山岳の頂上は残り14.7km地点。つまり山頂フィニッシュではなく、ル・グラン=ボルナンまでのハイスピードダウンヒルをこなさなければならない。2018年大会第10ステージでアラフィリップが自身ステージ初勝利を飾った時と同じ、フラムルージュ(残り1kmアーチ)から高低差32mを駆け上がってフィニッシュを迎える。この日、選手たちはスタートからフィニッシュまで降りしきる冷たい雨の中を走ることになった。
カテゴリー山岳とスプリントポイント
44.8km地点 スプリントポイント
61.9km地点 3級山岳コポネ峠(全長6.5km・平均4.4%)
72.5km地点 4級山岳モントネックス=アン=ボルヌ(全長2.7km・平均4.9%)
104km地点 1級山岳モン・サクソネ峠(全長5.7km・平均8.3%)
122.1km地点 1級山岳ロム峠(全長8.8km・平均8.9%)
136.1km地点 ボーナス/1級山岳ラ・コロンビエール峠(全長7.5km・平均8.5%)
話し込むマイヨヴェールとマイヨジョーヌ、話し込むマイヨアポワとマイヨブラン photo:Luca Bettini
再びファンデルプールやファンアールトが序盤にアタック
前日のステージ優勝者で、マイヨアポワを着るマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)がこの日のファーストアタッカー。続いてテイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)といった「アシスト役を免除された新鋭たち」がスタート直後の登りを利用して矢継ぎ早に加速する中、スプリンターたちが身を寄せるグルペットの中にはゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・スタートアップネイション)の姿があった。
逃げが登り区間で決まらなかったため、全ての特別賞ジャージに影響するアタック合戦は長期化した。前日に引き続きワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)らもアタック合戦に参加。縮小した集団はソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ)を先頭にスプリントポイント(44.8km地点)を駆け抜ける。
一時的に総合1-2-3を含む逃げ集団が形成されるなど、もはやメイン集団の定義が崩れる展開に。トーマスやフルームに加えて、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)もグルペット内に収まった。
スタートから延々と続いた高速アタック合戦 photo:Kei Tsuji
常に先頭集団に位置するマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)やワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:Kei Tsuji
1級山岳モン・サクソネ峠の下りを追走グループ内でこなすマイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション) photo:Kei Tsuji
1級山岳モン・サクソネ峠の下りをこなすディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Kei Tsuji
やがて独走に持ち込んだワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)を追いかける形で18名が追走グループを形成するとようやくレースは沈静化。セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)やジョナタン・カストロビエホ(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)、マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)、ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)、ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)、ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)、ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)、サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)、セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、チームDSM)らが残り58km地点で先頭プールスに合流すると、UAEチームエミレーツ率いるメイン集団に4分差をつけて、いよいよ後半の3連続1級山岳登坂を開始した。
1級山岳ロム峠でウッズ、そしてポガチャルがアタック
最初の難所である1級山岳モン・サクソネ峠の頂上が近づくと逃げグループの中からケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)やクスが動いたものの、チームメイトのマイヨアポワを守るためにプールスがしっかりと山頂を先頭通過して見せる。完全ウェットな下りをこなし、続く1級山岳ロム峠の登坂が始まると逃げグループとメイン集団はともに崩壊した。
マクナルティやコスタに守られて走るタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji
1級山岳モン・サクソネ峠を集団内で乗り切ったマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) photo:Kei Tsuji
1級山岳ラ・コロンビエール峠で先頭のマイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)に追いついたディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Luca Bettini
下りで先行していた総合6分30秒遅れのクラーウアナスンを追いかけて、10%以上の勾配が続く1級山岳ロム峠で追走グループから飛び出したウッズが独走。6分後方のメイン集団からは、マイヨジョーヌを6日間にわたって着続けたファンデルプールがついに遅れてしまう。同様にヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ・プレミアテック)やリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO)、ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)、そしてファンアールトも脱落。ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、UAEチームエミレーツ)の集団牽引に続いて、本命マイヨジョーヌ候補が動いた。
1級山岳ロム峠の頂上まで4km、フィニッシュまで32km、そしてパリまで2週間を残してタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がアタック。ここにリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)が反応したが、しばらくの併走の後、ポガチャルが単独で抜け出した。
1級山岳ロム峠を先頭通過したウッズは後続に1分差をつけたまま最後の1級山岳ラ・コロンビエール峠に突入したものの、後方から追い上げたトゥーンスがやがて合流。標高1,618mの1級山岳ラ・コロンビエール峠に向かう登りでウッズを引き離したトゥーンスが、霧に包まれた気温10度の下りへと差し掛かった。
メイン集団から一人完全に抜け出したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Luca Bettini
1級山岳ラ・コロンビエール峠で独走に持ち込んだディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Luca Bettini
独走で1級山岳ラ・コロンビエール峠の下りをこなすディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Kei Tsuji
トゥーンスが独走に持ち込み、ポガチャルがライバルを一蹴
ウッズから3分15秒遅れで1級山岳ロム峠を通過したポガチャルの勢いは凄まじかった。カラパスにすぐさま1分差をつけたポガチャルはアウターリングを踏んで1級山岳ラ・コロンビエール峠を猛烈な勢いで駆け上がる。ウッズらを軽々と追い抜いたポガチャルは先頭トゥーンスからわずか15秒遅れで1級山岳ラ・コロンビエール峠の頂上に到達し、ボーナスタイム5秒を獲得する。しかし下り区間でリスクを負わない走りに徹したため、先頭トゥーンスのステージ優勝は安泰だった。
2番手で1級山岳ラ・コロンビエール峠の下りに差し掛かるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Kei Tsuji
ポガチャルから3分20秒遅れたリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) photo:Kei Tsuji
1級山岳ラ・コロンビエール峠の下りを攻めるワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) photo:Kei Tsuji
1級山岳ラ・コロンビエール峠の下りを進むにつれて雨はあがる photo:Kei Tsuji
下り区間を攻めたトゥーンスが後続に44秒差をつけてル・グラン=ボルナンにフィニッシュ。「今シーズンは惜しいところで勝利を逃すレースが続いていたので、本当にアメージングな勝利。ツール・ド・フランス開幕前に亡くなった祖父にこの勝利を捧げたい」と、自身ステージ通算2勝目を飾るとともに、バーレーン・ヴィクトリアスにステージ2連勝をもたらしたトゥーンスは語る。
「今日はワウト・プールスがマイヨアポワのために動く作戦だったので、自分はライバルたちの動きに反応しただけ。自分のペースを刻んで登りをこなして先頭に立つことができたけど、最後はポガチャルに追いつかれるんじゃないかとヒヤヒヤした」とトゥーンス。チームメイトのプールスがマイヨアポワを獲得し、トゥーンス自身も山岳賞3位につけている。
独走で雨のル・グラン=ボルナンにフィニッシュするディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Luca Bettini
アルプス初日に逃げ切り勝利を果たしたディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Luca Bettini
下り区間でイサギレとウッズに追いつかれたポガチャルは49秒遅れのステージ4位。ボーナスタイム獲得は逃したが、カラパスやウランに3分20秒差をつけることに成功している。単独走行を続けたファンアールトは5分45秒遅れのステージ21位で、マイヨジョーヌには届かなかった。
2020年大会の最終日前日にマイヨジョーヌを手にしたポガチャルが、2021年は第8ステージを終えた段階でマイヨジョーヌを獲得。「今日のような悪天候が好きなんだ」という22歳が、約30kmの独走でライバルたちを一蹴した。
「ライバルたちが苦しんでいるのを見て、早めにアタックすることに決めた。フォルモロ、ルイ(コスタ)、ブランドン(マクナルティ)の素晴らしい走りに支えられて、フィニッシュまで全開でアタックした。UAEチームエミレーツが最も強いチームであることを証明できたと思う」。総合1位ポガチャルと総合2位ファンアールトのタイム差は1分48秒。まだアルプス初日を終えただけにもかかわらず、総合上位陣には大きなタイム差がついている。
この日のタイムリミットは37分33秒(ステージ優勝者+16%)。カヴェンディッシュやトーマス、ログリッチを含むグルペットは35分01秒遅れでフィニッシュしている。
ついに総合首位に立ったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) photo:Luca Bettini
マイヨアポワを獲得したワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Luca Bettini

7月3日(土)第8ステージ
オヨナ〜ル・グラン=ボルナン
距離:150.8km
獲得標高差:3,500m
天候:雨
気温:10〜18度


ブルターニュから1週間かけてツールはアルプス山脈に到着。山岳地帯を貫く150.8kmコースの終盤50kmは登りと下りしかない。まずは1級山岳モン・サクソネ峠(全長5.7km・平均8.3%)をクリアして一旦渓谷の底まで下ると、そこから1級山岳ロム峠(全長8.8km・平均8.9%)と1級山岳ラ・コロンビエール峠(全長7.5km・平均8.5%)の定番セットが姿を現す。前半から10%前後の勾配を刻むロム峠を越えると、リカバリーする時間もないままラ・コロンビエール峠へ。標高1,618mの名峰に向かう登りは、後半にかけてコンスタントに勾配表示が10%を超える。
ボーナスポイント(8秒、5秒、2秒)でもある1級山岳の頂上は残り14.7km地点。つまり山頂フィニッシュではなく、ル・グラン=ボルナンまでのハイスピードダウンヒルをこなさなければならない。2018年大会第10ステージでアラフィリップが自身ステージ初勝利を飾った時と同じ、フラムルージュ(残り1kmアーチ)から高低差32mを駆け上がってフィニッシュを迎える。この日、選手たちはスタートからフィニッシュまで降りしきる冷たい雨の中を走ることになった。
カテゴリー山岳とスプリントポイント
44.8km地点 スプリントポイント
61.9km地点 3級山岳コポネ峠(全長6.5km・平均4.4%)
72.5km地点 4級山岳モントネックス=アン=ボルヌ(全長2.7km・平均4.9%)
104km地点 1級山岳モン・サクソネ峠(全長5.7km・平均8.3%)
122.1km地点 1級山岳ロム峠(全長8.8km・平均8.9%)
136.1km地点 ボーナス/1級山岳ラ・コロンビエール峠(全長7.5km・平均8.5%)

再びファンデルプールやファンアールトが序盤にアタック
前日のステージ優勝者で、マイヨアポワを着るマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)がこの日のファーストアタッカー。続いてテイオ・ゲイガンハート(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)といった「アシスト役を免除された新鋭たち」がスタート直後の登りを利用して矢継ぎ早に加速する中、スプリンターたちが身を寄せるグルペットの中にはゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・スタートアップネイション)の姿があった。
逃げが登り区間で決まらなかったため、全ての特別賞ジャージに影響するアタック合戦は長期化した。前日に引き続きワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)らもアタック合戦に参加。縮小した集団はソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とマイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ)を先頭にスプリントポイント(44.8km地点)を駆け抜ける。
一時的に総合1-2-3を含む逃げ集団が形成されるなど、もはやメイン集団の定義が崩れる展開に。トーマスやフルームに加えて、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)もグルペット内に収まった。




やがて独走に持ち込んだワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス)を追いかける形で18名が追走グループを形成するとようやくレースは沈静化。セップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)やジョナタン・カストロビエホ(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)、マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)、ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス)、ナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)、ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック)、ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)、サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)、セーアン・クラーウアナスン(デンマーク、チームDSM)らが残り58km地点で先頭プールスに合流すると、UAEチームエミレーツ率いるメイン集団に4分差をつけて、いよいよ後半の3連続1級山岳登坂を開始した。
1級山岳ロム峠でウッズ、そしてポガチャルがアタック
最初の難所である1級山岳モン・サクソネ峠の頂上が近づくと逃げグループの中からケニー・エリッソンド(フランス、トレック・セガフレード)やクスが動いたものの、チームメイトのマイヨアポワを守るためにプールスがしっかりと山頂を先頭通過して見せる。完全ウェットな下りをこなし、続く1級山岳ロム峠の登坂が始まると逃げグループとメイン集団はともに崩壊した。



下りで先行していた総合6分30秒遅れのクラーウアナスンを追いかけて、10%以上の勾配が続く1級山岳ロム峠で追走グループから飛び出したウッズが独走。6分後方のメイン集団からは、マイヨジョーヌを6日間にわたって着続けたファンデルプールがついに遅れてしまう。同様にヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ・プレミアテック)やリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO)、ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター)、そしてファンアールトも脱落。ダヴィデ・フォルモロ(イタリア、UAEチームエミレーツ)の集団牽引に続いて、本命マイヨジョーヌ候補が動いた。
1級山岳ロム峠の頂上まで4km、フィニッシュまで32km、そしてパリまで2週間を残してタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)がアタック。ここにリチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)が反応したが、しばらくの併走の後、ポガチャルが単独で抜け出した。
1級山岳ロム峠を先頭通過したウッズは後続に1分差をつけたまま最後の1級山岳ラ・コロンビエール峠に突入したものの、後方から追い上げたトゥーンスがやがて合流。標高1,618mの1級山岳ラ・コロンビエール峠に向かう登りでウッズを引き離したトゥーンスが、霧に包まれた気温10度の下りへと差し掛かった。



トゥーンスが独走に持ち込み、ポガチャルがライバルを一蹴
ウッズから3分15秒遅れで1級山岳ロム峠を通過したポガチャルの勢いは凄まじかった。カラパスにすぐさま1分差をつけたポガチャルはアウターリングを踏んで1級山岳ラ・コロンビエール峠を猛烈な勢いで駆け上がる。ウッズらを軽々と追い抜いたポガチャルは先頭トゥーンスからわずか15秒遅れで1級山岳ラ・コロンビエール峠の頂上に到達し、ボーナスタイム5秒を獲得する。しかし下り区間でリスクを負わない走りに徹したため、先頭トゥーンスのステージ優勝は安泰だった。




下り区間を攻めたトゥーンスが後続に44秒差をつけてル・グラン=ボルナンにフィニッシュ。「今シーズンは惜しいところで勝利を逃すレースが続いていたので、本当にアメージングな勝利。ツール・ド・フランス開幕前に亡くなった祖父にこの勝利を捧げたい」と、自身ステージ通算2勝目を飾るとともに、バーレーン・ヴィクトリアスにステージ2連勝をもたらしたトゥーンスは語る。
「今日はワウト・プールスがマイヨアポワのために動く作戦だったので、自分はライバルたちの動きに反応しただけ。自分のペースを刻んで登りをこなして先頭に立つことができたけど、最後はポガチャルに追いつかれるんじゃないかとヒヤヒヤした」とトゥーンス。チームメイトのプールスがマイヨアポワを獲得し、トゥーンス自身も山岳賞3位につけている。


下り区間でイサギレとウッズに追いつかれたポガチャルは49秒遅れのステージ4位。ボーナスタイム獲得は逃したが、カラパスやウランに3分20秒差をつけることに成功している。単独走行を続けたファンアールトは5分45秒遅れのステージ21位で、マイヨジョーヌには届かなかった。
2020年大会の最終日前日にマイヨジョーヌを手にしたポガチャルが、2021年は第8ステージを終えた段階でマイヨジョーヌを獲得。「今日のような悪天候が好きなんだ」という22歳が、約30kmの独走でライバルたちを一蹴した。
「ライバルたちが苦しんでいるのを見て、早めにアタックすることに決めた。フォルモロ、ルイ(コスタ)、ブランドン(マクナルティ)の素晴らしい走りに支えられて、フィニッシュまで全開でアタックした。UAEチームエミレーツが最も強いチームであることを証明できたと思う」。総合1位ポガチャルと総合2位ファンアールトのタイム差は1分48秒。まだアルプス初日を終えただけにもかかわらず、総合上位陣には大きなタイム差がついている。
この日のタイムリミットは37分33秒(ステージ優勝者+16%)。カヴェンディッシュやトーマス、ログリッチを含むグルペットは35分01秒遅れでフィニッシュしている。


ツール・ド・フランス2021第8ステージ結果
1位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) | 3:54:41 |
2位 | ヨン・イサギレ(スペイン、アスタナ・プレミアテック) | 0:00:44 |
3位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション) | 0:00:47 |
4位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 0:00:49 |
5位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:02:33 |
6位 | サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ) | 0:02:43 |
7位 | オレリアン・パレパントル(フランス、アージェードゥーゼール・シトロエン) | 0:03:03 |
8位 | ギヨーム・マルタン(フランス、コフィディス) | |
9位 | マティア・カッタネオ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:04:07 |
10位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 0:04:09 |
11位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック) | |
12位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | |
13位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | |
14位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO) | |
15位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | |
16位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
17位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
21位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 0:05:45 |
37位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:18:55 |
41位 | ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、トレック・セガフレード) | 0:21:47 |
42位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、モビスター) | |
44位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | |
49位 | カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:27:56 |
69位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:28:41 |
78位 | ピエール・ラトゥール(フランス、トタルエネルジー) | 0:30:21 |
174位 | ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | 0:35:01 |
175位 | プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) |
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 29:38:25 |
2位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) | 0:01:48 |
3位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ・プレミアテック) | 0:04:38 |
4位 | リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・NIPPO) | 0:04:46 |
5位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 0:05:00 |
6位 | リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | 0:05:01 |
7位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ) | 0:05:13 |
8位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:05:15 |
9位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 0:05:52 |
10位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | 0:06:41 |
マイヨヴェール(ポイント賞)
1位 | マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 168pts |
2位 | マイケル・マシューズ(オーストラリア、バイクエクスチェンジ) | 113pts |
3位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) | 103pts |
マイヨアポワ(山岳賞)
1位 | ワウト・プールス(オランダ、バーレーン・ヴィクトリアス) | 23pts |
2位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション) | 16pts |
3位 | ディラン・トゥーンス(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) | 12pts |
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 29:38:25 |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) | 0:05:00 |
3位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | 0:05:52 |
チーム総合成績
1位 | ユンボ・ヴィスマ | 77:09:12 |
2位 | トレック・セガフレード | 0:00:13 |
3位 | EFエデュケーション・NIPPO | 0:02:25 |
text:Kei Tsuji in Le Grand-Bornand, France
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