2021/05/17(月) - 08:01
UCIトラックネイションズカップ香港大会最終日に日本勢が大活躍。男子スプリント、男子オムニアム、女子ケイリン、女子マディソンに出場し、全種目で金メダルを獲得した。
新田祐大(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福島):「五輪のメダルに近づいた」 photo:The cycling association of Hong Kong china
女子ケイリン:小林優香(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡)がリー・ワイジー(香港)を下す photo:The cycling association of Hong Kong china
ネイションズカップ(旧ワールドカップ)での女子ケイリン日本人初制覇を遂げた小林優香(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡) photo:The cycling association of Hong Kong china
男子スプリントでは新田祐大が優勝したほか、2位には脇本雄太、3位に深谷知広と日本の誇るトップ選手が表彰台を独占。女子ケイリンでは小林優香(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡)が2019年世界チャンピオンのリー・ワイジー(香港)を下し、ネイションズカップ(昨年までのワールドカップ)の同種目初の日本人制覇を遂げている。
オムニアム:橋本英也(チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)が優勝 photo:The cycling association of Hong Kong china
金メダルを射止めた橋本英也(チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜) photo:The cycling association of Hong Kong china
女子マディソンを走る梶原悠未&中村妃智組 photo:The cycling association of Hong Kong china
女子マディソン:梶原悠未&中村妃智組(日本ナショナル)が金、古山稀絵&鈴木奈央組(チーム楽天Kドリームス)が銅メダル photo:The cycling association of Hong Kong china
また、男子オムニアムに出場した橋本英也(チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)は最終ポイントレースで他選手と接触して落車するも、カラリオキ・ヤウエニ(ベラルーシ)を総合得点で4ポイント上回って自身初の同種目ネイションズカップ金メダル。さらに女子マディソンでも梶原悠未/中村妃智組がベラルーシを上回って勝利を挙げている。
今大会日本勢は合計8つの金メダルを獲得。東京五輪に向けての弾みをつけている。以下は各選手のコメント。
選手コメント
新田祐大(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福島)
予選はあまりタイムが出ていなかったが、ある意味切り替えてレースに臨むことができた。決勝戦はいい緊張感で臨め、最後は気力で走りました。今年に入ってから深谷選手が開催してくれたスプリントの勉強会でスプリントの戦い方が整理できた。東京五輪でのメダル獲得にこの大会を通じて近づいたと感じている。個人としては個人種目で初の金メダルの獲得したことはうれしく思うが、さらに成長しなければならないと感じている。
脇本雄太(チームブリヂストンサイクリング/JPCU福井)
予選1位で通過できたのでコンディションはいいと感じていた。ギリギリの部分は有ったがタイムの部分はある程度納得している。決勝の新田選手とのレースでは自分の持てる力、持ち味はある程度出せたと感じている。ケイリンについては課題が見え、スプリントでは銀メダルだったが、いい経験が積めたと感じている。
深谷知広(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU静岡)
3位という結果については、今の実力・コンディション通りかなと感じている。新田選手との対戦は、もともとフィジカルでは新田選手が上なので、自分は新田選手の穴を探したが今日は付け入る隙が無いな、と感じた。自分は一戦一戦目の前のレースを全力で戦いたい。
橋本英也(チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)
今回は少人数でのレースになったが、自分が想定していた通りの得意な展開になった。最後のポイントレースで落車をしてしまい、その後積極性に欠けてしまったのが反省点としてあげられるが、それ以外はスムーズにレース運びができ、優勝できたのは自信となった。東京オリンピックでは今回とは違う展開になると思うが積極的な走りをしたい。
小林優香(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡)
大会を振り返って、ケイリンに関しては優勝だけを見据えて、決勝は気持ちに余裕を持って臨むことができたのが勝因だと思う。ゴールした瞬間は自然にガッツポーズが出た。今回の大会は自信になったのでもう一度コーチと話し合いながら東京五輪に向けて準備したい。
梶原悠未(筑波大学大学院)
マディソンはスプリントの戦いになったが、序盤で先手を打ってポイントを積み上げられたこと、中村選手との交代も全てタイミングを合わせられたことが良かった。最後の2組の逃げを作ったことに関して、すでにラップされなければ勝利が確定していたので冷静に判断して走ることができたものの、二人の持久力という点では課題が見つかった。
今回、参加した4種目のうちスクラッチで優勝できなかったのが悔しいが、残る3種目で優勝できたのはとても嬉しい。この走りを東京オリンピックでもできるよう残る期間を大切に過ごしていきたい。
中村妃智選手(株式会社JPF)
今日のマディソンは予想していた通りスプリント勝負のレース展開となったが、梶原選手にいいポジションで交代することを意識して走った。残り10周ほどで2組の逃げを作ってしまったのが悔やまれる。東京オリンピックに向け最後まで戦い抜けるよう持久力を強化したい。
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男子スプリントでは新田祐大が優勝したほか、2位には脇本雄太、3位に深谷知広と日本の誇るトップ選手が表彰台を独占。女子ケイリンでは小林優香(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡)が2019年世界チャンピオンのリー・ワイジー(香港)を下し、ネイションズカップ(昨年までのワールドカップ)の同種目初の日本人制覇を遂げている。
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また、男子オムニアムに出場した橋本英也(チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)は最終ポイントレースで他選手と接触して落車するも、カラリオキ・ヤウエニ(ベラルーシ)を総合得点で4ポイント上回って自身初の同種目ネイションズカップ金メダル。さらに女子マディソンでも梶原悠未/中村妃智組がベラルーシを上回って勝利を挙げている。
今大会日本勢は合計8つの金メダルを獲得。東京五輪に向けての弾みをつけている。以下は各選手のコメント。
選手コメント
新田祐大(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福島)
予選はあまりタイムが出ていなかったが、ある意味切り替えてレースに臨むことができた。決勝戦はいい緊張感で臨め、最後は気力で走りました。今年に入ってから深谷選手が開催してくれたスプリントの勉強会でスプリントの戦い方が整理できた。東京五輪でのメダル獲得にこの大会を通じて近づいたと感じている。個人としては個人種目で初の金メダルの獲得したことはうれしく思うが、さらに成長しなければならないと感じている。
脇本雄太(チームブリヂストンサイクリング/JPCU福井)
予選1位で通過できたのでコンディションはいいと感じていた。ギリギリの部分は有ったがタイムの部分はある程度納得している。決勝の新田選手とのレースでは自分の持てる力、持ち味はある程度出せたと感じている。ケイリンについては課題が見え、スプリントでは銀メダルだったが、いい経験が積めたと感じている。
深谷知広(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU静岡)
3位という結果については、今の実力・コンディション通りかなと感じている。新田選手との対戦は、もともとフィジカルでは新田選手が上なので、自分は新田選手の穴を探したが今日は付け入る隙が無いな、と感じた。自分は一戦一戦目の前のレースを全力で戦いたい。
橋本英也(チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜)
今回は少人数でのレースになったが、自分が想定していた通りの得意な展開になった。最後のポイントレースで落車をしてしまい、その後積極性に欠けてしまったのが反省点としてあげられるが、それ以外はスムーズにレース運びができ、優勝できたのは自信となった。東京オリンピックでは今回とは違う展開になると思うが積極的な走りをしたい。
小林優香(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡)
大会を振り返って、ケイリンに関しては優勝だけを見据えて、決勝は気持ちに余裕を持って臨むことができたのが勝因だと思う。ゴールした瞬間は自然にガッツポーズが出た。今回の大会は自信になったのでもう一度コーチと話し合いながら東京五輪に向けて準備したい。
梶原悠未(筑波大学大学院)
マディソンはスプリントの戦いになったが、序盤で先手を打ってポイントを積み上げられたこと、中村選手との交代も全てタイミングを合わせられたことが良かった。最後の2組の逃げを作ったことに関して、すでにラップされなければ勝利が確定していたので冷静に判断して走ることができたものの、二人の持久力という点では課題が見つかった。
今回、参加した4種目のうちスクラッチで優勝できなかったのが悔しいが、残る3種目で優勝できたのはとても嬉しい。この走りを東京オリンピックでもできるよう残る期間を大切に過ごしていきたい。
中村妃智選手(株式会社JPF)
今日のマディソンは予想していた通りスプリント勝負のレース展開となったが、梶原選手にいいポジションで交代することを意識して走った。残り10周ほどで2組の逃げを作ってしまったのが悔やまれる。東京オリンピックに向け最後まで戦い抜けるよう持久力を強化したい。
男子スプリント結果
1位 | 新田祐大(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福島) |
2位 | 脇本雄太(チームブリヂストンサイクリング/JPCU福井) |
3位 | 深谷知広(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU静岡) |
男子オムニアム結果
1位 | 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング/JPCU岐阜) | 138pt |
2位 | カラリオキ・ヤウエニ(ベラルーシ) | 134pt |
3位 | マティアス・マルンベルグ(デンマーク) | 125pt |
女子ケイリン結果
1位 | 小林優香(ドリームシーカーレーシングチーム/JPCU福岡) |
2位 | リー・ワイジー(香港) |
3位 | マダリン・ゴドビー(アメリカ) |
女子マディソン結果
1位 | 日本(梶原悠未、中村妃智) | 46pt |
2位 | ベラルーシ | 38pt |
3位 | チーム楽天Kドリームス(古山稀絵、鈴木奈央) | 33pt |
photo:JCF,The cycling association of Hong Kong china
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