92kmのショートステージは集団スプリントで決着。グルパマFDJトレインがゴール前を掌握し、アルノー・デマール(フランス)がステージ2勝目。デマールのリードアウトを務めたシュテファン・キュング(スイス)が自身初のステージレース総合優勝に輝いた。
リーダージャージを着用するシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) (c)Équipe Cycliste Groupama-FDJ
5日間に渡り、スペイン・バレンシア地方を駆け抜けた第72回ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)も最終日。地中海に面した都市バレンシアの内陸部をぐるっと1周する92kmの短距離ステージで、スプリンターたちが最後の勝負を繰り広げた。
この日はUCIワールドチーム、プロチーム、コンチネンタルチーム勢を含む5名の逃げグループが生まれたものの、平坦の短距離ステージに意気込むメイン集団から大きなリードは奪えない。リーダージャージを着るシュテファン・キュング(スイス)のため、そしてステージ2勝目を目指すアルノー・デマール(フランス)のため、グルパマFDJが逃げとのタイム差をがっちりキープした。
平均スピードが47km/hに達するハイペースでフィニッシュまでの距離を消化し、グルパマトレインは残り10kmを切って全ての逃げメンバーを吸収する。第1ステージ勝者のマイルズ・スコットソン(オーストラリア、グルパマFDJ)とリーダージャージのキュングが他チームの並走を許さないハイペースを刻み、元オランダ王者ラモン・シンケルダム、ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア)というデマールのリードアウトトレインが出発進行。カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)を引き連れたジョン・デゲンコルプ(ドイツ、ロット・スーダル)も対抗したものの、デマールの2人後ろにユアンを送り込むことで精一杯だった。
ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)を抑えたアルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ)が大会2勝目 (c)CorVos
残り150m看板を通過してからデマールが解き放たれ、コース左側ギリギリを突き進む。2017年までチーム右京に所属したジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)による猛烈な追い上げを抑え、フランスチャンピオンが見事なステージ2勝目。後方でその様子を見届けたキュングが総合優勝を決め、チームは5日間のうち4ステージで勝つという大成功を収めた。
5日間でステージ4賞+総合優勝+ポイント賞と大活躍したグルパマFDJ (c)Équipe Cycliste Groupama-FDJ
キャリア初の総合優勝を射止めたシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) (c)CorVos
「1週間を通して素晴らしいチームワークを発揮し、今日も若手(今回グルパマは2人の育成チームメンバーを出場させていた)が逃げをコントロールし、そして素晴らしいリードアウトトレインに助けられた。僕自身の2勝目、そしてシュテファンの総合優勝だなんて最高の締めくくりになった。楽しめたし、このレースを通じて自信を掴むことができた。個人的にもこの2週間で3回もガッツポーズできてとても気分が良い」と話すフランスチャンピオン。昨年の最多勝スプリンターは今後調整を経てツール・ド・フランスでのステージ通算3勝目を目指す予定だ。
「全てが完璧に機能し、将来に向けての大きな自信になった」と得意の個人タイムトライアルで総合優勝を決めたキュングは言う。27歳のスイスチャンピオンはこの後出場するツール・ド・ロマンディでもこの勢いを維持していきたい、と加えている。

5日間に渡り、スペイン・バレンシア地方を駆け抜けた第72回ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ(UCI2.Pro)も最終日。地中海に面した都市バレンシアの内陸部をぐるっと1周する92kmの短距離ステージで、スプリンターたちが最後の勝負を繰り広げた。
この日はUCIワールドチーム、プロチーム、コンチネンタルチーム勢を含む5名の逃げグループが生まれたものの、平坦の短距離ステージに意気込むメイン集団から大きなリードは奪えない。リーダージャージを着るシュテファン・キュング(スイス)のため、そしてステージ2勝目を目指すアルノー・デマール(フランス)のため、グルパマFDJが逃げとのタイム差をがっちりキープした。
平均スピードが47km/hに達するハイペースでフィニッシュまでの距離を消化し、グルパマトレインは残り10kmを切って全ての逃げメンバーを吸収する。第1ステージ勝者のマイルズ・スコットソン(オーストラリア、グルパマFDJ)とリーダージャージのキュングが他チームの並走を許さないハイペースを刻み、元オランダ王者ラモン・シンケルダム、ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア)というデマールのリードアウトトレインが出発進行。カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)を引き連れたジョン・デゲンコルプ(ドイツ、ロット・スーダル)も対抗したものの、デマールの2人後ろにユアンを送り込むことで精一杯だった。

残り150m看板を通過してからデマールが解き放たれ、コース左側ギリギリを突き進む。2017年までチーム右京に所属したジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)による猛烈な追い上げを抑え、フランスチャンピオンが見事なステージ2勝目。後方でその様子を見届けたキュングが総合優勝を決め、チームは5日間のうち4ステージで勝つという大成功を収めた。


「1週間を通して素晴らしいチームワークを発揮し、今日も若手(今回グルパマは2人の育成チームメンバーを出場させていた)が逃げをコントロールし、そして素晴らしいリードアウトトレインに助けられた。僕自身の2勝目、そしてシュテファンの総合優勝だなんて最高の締めくくりになった。楽しめたし、このレースを通じて自信を掴むことができた。個人的にもこの2週間で3回もガッツポーズできてとても気分が良い」と話すフランスチャンピオン。昨年の最多勝スプリンターは今後調整を経てツール・ド・フランスでのステージ通算3勝目を目指す予定だ。
「全てが完璧に機能し、将来に向けての大きな自信になった」と得意の個人タイムトライアルで総合優勝を決めたキュングは言う。27歳のスイスチャンピオンはこの後出場するツール・ド・ロマンディでもこの勢いを維持していきたい、と加えている。
ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ2021第5ステージ結果
1位 | アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ) | 1:56:25 |
2位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | |
3位 | ティモシー・デュポン(ベルギー、ビンゴール・パウェルズソースWB) | |
4位 | シモーネ・コンソンニ(イタリア、コフィディス) | |
5位 | コリン・ジョイス(アメリカ、ラリーサイクリング) | |
6位 | カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) | |
7位 | アレックス・モレナール(オランダ、ブルゴスBH | |
8位 | ブラム・ウェルテン(オランダ、アルケア・サムシック) | |
9位 | ヘルベン・タイッセン(ベルギー、ロット・スーダル) | |
10位 | フランチェスコ・ディフェリーチェ(イタリア、MgヴィズVPM) |
個人総合成績
1位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 14:49:50 |
2位 | ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター) | 0:06 |
3位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 0:36 |
4位 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) | 0:45 |
5位 | エリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック) | 1:01 |
6位 | ルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | 1:37 |
7位 | レミー・メルツ(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | 1:53 |
8位 | レミ・ロシャス(フランス、コフィディス) | 2:03 |
9位 | マイルズ・スコットソン(オーストラリア、グルパマFDJ) | 2:26 |
10位 | マティス・ルーヴェル(フランス、アルケア・サムシック) | 2:42 |
特別賞
ポイント賞 | アルノー・デマール(フランス、グルパマFDJ) |
山岳賞 | イボン・ルイス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) |
ヤングライダー賞 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) |
チーム総合成績 | モビスター |
text:So Isobe
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