獲得標高差4,000mに及ぶ山岳ステージで争われたバレンシアナ3日目はエンリク・マス(スペイン、モビスター)が制覇。母国スペインでモビスター移籍後初となる勝利と共に、総合リーダージャージを獲得した。
バレンシア地方の山岳地帯を駆け抜ける (c)Volta a la Comunitat Valenciana 2021
バレンシアからほど近いトレントを出発し、西にそびえる山岳地帯に挑む165kmのボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第3ステージ。4つのカテゴリー山岳とスペインお馴染みの「コースマップ未記載の丘」を越え、最後は2級山岳ドス・アグアス(距離7.4km/平均5%)にフィニッシュする。
開幕から2日連続で選手を苦しめた雨は消え、気温も14℃まで上がるという好条件。カテゴリー山岳3つを登り終えた時、レース前方にはメイン集団から選別されたクライマーしか残っていなかった。残り26km地点のオトネル山頂手前でエンリク・マス(スペイン、モビスター)がシッティングのままペースを上げると、先頭集団はシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)を含む8名に絞られた。
モビスターを先頭にカテゴリー山岳を越えていくメイン集団 (c)CorVos
残り27km地点から遅れ始めた総合リーダーのマイルズ・スコットソン(オーストラリア、グルパマFDJ) (c)CorVos
この動きに遅れたリーダージャージのマイルズ・スコットソン(オーストラリア、グルパマFDJ)を先頭に集団で追走をかけるが、つづら折りのテクニカルな下りで15秒からタイム差が縮まらない。一方、先頭ではネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター)がマスの為に牽引し、他選手たちのアタックを封じ込めていく。
フィニッシュラインが待つ2級山岳ドス・アグアスの登坂が始まると、残り7kmからレミ・ロシャス(フランス、コフィディス)がライバルたちの様子を伺うように飛び出す。しかしまだ脚を残す選手たちが反応し、再び一塊になったまま3kmほど進むとロシャスが再度仕掛けを見せた。
これにアシストの役割を全うしていたオリヴェイラがブリッジをかけるとそのままアタック。虚を突かれた動きにヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)とエリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック)が食らいつくと、マスが速度を緩めたオリヴェイラと入れ替わるように前に上がり、レースは3名の争いになった。
1kmアーチを越え最初に踏みを強めたのはジェスベール。それに2人が反応すると150mのバナーからマスがスプリントを開始し、プロ初勝利を狙うヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)が横に並ぶ。しかしマスがそれを振り切って、母国スペインで移籍後初となる勝利を掴み取った。
モビスター加入後初勝利を喜ぶエンリク・マス(スペイン、モビスター) (c)CorVos
「この色のジャージで初めての勝利だ。本当に素晴らしい。チームの働きを誇りに思うし、この勝利は彼らのおかげだ。僕たちにはネルソン(オリヴェイラ)と僕という2枚のカードがあった。先頭集団からネルソンが飛び出したが、勝利するには運が足りなかった。最終的に僕がその動きを利用して後ろとのギャップが生まれたんだ」。そう語るのは、昨年モビスターの総合エースを担うべくドゥクーニンク・クイックステップから加入したマス。自身2年振りとなる勝利を喜んだ。
翌日は14.3kmの平坦路を駆ける個人タイムトライアル。最終日が平坦基調であることから総合優勝がほぼ確定するステージについてマスは「明日は短くフラットなタイムトライアルなのでベストを尽くさなくてはならない。正直僕に向きのコースではないが、ジャージを守る為にモチベーションは高いよ」と意気込みを語った。

バレンシアからほど近いトレントを出発し、西にそびえる山岳地帯に挑む165kmのボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ第3ステージ。4つのカテゴリー山岳とスペインお馴染みの「コースマップ未記載の丘」を越え、最後は2級山岳ドス・アグアス(距離7.4km/平均5%)にフィニッシュする。
開幕から2日連続で選手を苦しめた雨は消え、気温も14℃まで上がるという好条件。カテゴリー山岳3つを登り終えた時、レース前方にはメイン集団から選別されたクライマーしか残っていなかった。残り26km地点のオトネル山頂手前でエンリク・マス(スペイン、モビスター)がシッティングのままペースを上げると、先頭集団はシュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ)を含む8名に絞られた。


この動きに遅れたリーダージャージのマイルズ・スコットソン(オーストラリア、グルパマFDJ)を先頭に集団で追走をかけるが、つづら折りのテクニカルな下りで15秒からタイム差が縮まらない。一方、先頭ではネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター)がマスの為に牽引し、他選手たちのアタックを封じ込めていく。
フィニッシュラインが待つ2級山岳ドス・アグアスの登坂が始まると、残り7kmからレミ・ロシャス(フランス、コフィディス)がライバルたちの様子を伺うように飛び出す。しかしまだ脚を残す選手たちが反応し、再び一塊になったまま3kmほど進むとロシャスが再度仕掛けを見せた。
これにアシストの役割を全うしていたオリヴェイラがブリッジをかけるとそのままアタック。虚を突かれた動きにヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)とエリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック)が食らいつくと、マスが速度を緩めたオリヴェイラと入れ替わるように前に上がり、レースは3名の争いになった。
1kmアーチを越え最初に踏みを強めたのはジェスベール。それに2人が反応すると150mのバナーからマスがスプリントを開始し、プロ初勝利を狙うヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス)が横に並ぶ。しかしマスがそれを振り切って、母国スペインで移籍後初となる勝利を掴み取った。

「この色のジャージで初めての勝利だ。本当に素晴らしい。チームの働きを誇りに思うし、この勝利は彼らのおかげだ。僕たちにはネルソン(オリヴェイラ)と僕という2枚のカードがあった。先頭集団からネルソンが飛び出したが、勝利するには運が足りなかった。最終的に僕がその動きを利用して後ろとのギャップが生まれたんだ」。そう語るのは、昨年モビスターの総合エースを担うべくドゥクーニンク・クイックステップから加入したマス。自身2年振りとなる勝利を喜んだ。
翌日は14.3kmの平坦路を駆ける個人タイムトライアル。最終日が平坦基調であることから総合優勝がほぼ確定するステージについてマスは「明日は短くフラットなタイムトライアルなのでベストを尽くさなくてはならない。正直僕に向きのコースではないが、ジャージを守る為にモチベーションは高いよ」と意気込みを語った。
ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ2021第3ステージ結果
1位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 4:11:47 |
2位 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) | 0:02 |
3位 | エリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック) | 0:08 |
4位 | ルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | 0:29 |
5位 | ゴツォン・マルティン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | 0:31 |
6位 | レミー・メルツ(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | |
7位 | ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター) | 0:35 |
8位 | レミ・ロシャス(フランス、コフィディス) | 0:38 |
9位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | |
10位 | ミケル・イトゥリア(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | 1:33 |
個人総合成績
1位 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) | 12:36:22 |
2位 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) | 0:08 |
3位 | エリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック) | 0:17 |
4位 | ルイス・マテ(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | 0:42 |
5位 | レミー・メルツ(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | 0:44 |
6位 | ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル、モビスター) | 0:46 |
7位 | シュテファン・キュング(スイス、グルパマFDJ) | 0:51 |
8位 | レミー・メルツ(ベルギー、ビンゴール・ワロニーブリュッセル) | |
9位 | ヨナタン・ラストラ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | 1:48 |
10位 | ゴツォン・マルティン(スペイン、エウスカルテル・エウスカディ) | 1:55 |
特別賞
ポイント賞 | エンリク・マス(スペイン、モビスター) |
山岳賞 | イボン・ルイス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) |
ヤングライダー賞 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、コフィディス) |
チーム総合成績 | モビスター |
text:Sotaro.Arakawa
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