好調のままロードシーズンインを果たしたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)がその力を見せつけている。フィニッシュ直前まで逃げたクールネ~ブリュッセル~クールネを終え、ストラーデビアンケへの展望を話した。



ファンアーヴェルマートやナーセンと話すマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)ファンアーヴェルマートやナーセンと話すマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) (c)CorVos
「最終的には上手くいかなかった。20秒リードを維持できたので逃げ切りを信じ続けたよ。うまく協調できていたので自らアタックすることはなかった。一人で逃げるよりペースは良かったと思う」と語るのは、今季クラシック初戦として臨んだクールネ~ブリュッセル~クールネ(UCI1.Pro)で自ら集団を飛び出し、逃げグループに加わってから残り1.6km地点まで逃げたマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)。

ファンデルプールはシクロクロス世界選手権で3年連続タイトル防衛を果たし、好調のままUAEツアーでロードシーズンイン。開幕初日のスプリントを制してリーダージャージを獲得したものの、チームスタッフに新型コロナウイルス陽性者が出たことでチームごとUAEから撤退。PCR検査で陰性だったファンデルプールはすぐさま帰国し、調整を経てティム・メルリール(ベルギー)らと共に日曜日のクールネを走った。

逃げグループを率いるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)逃げグループを率いるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス) (c)CorVos
「アタックには(ヨナタン)ナルバエスが付いてきてくれたけれど、狙いは早いタイミングで集団をシャッフルすることだった。オウデクワレモント通過後に精鋭グループが追いつくことを考えていたものの、そうはならなかった。そのまま逃げるか、集団に戻るかは難しい判断だった」と振り返るオランダチャンピオン。明日3月2日(火)に開催されるセミクラシックレース、ル・サミン(UCI1.1)を経て、3月6日(土)のストラーデビアンケを目指す。

「ストラーデビアンケまで3レースしか走らないけれど十分だと思う。調子はかなり良い。何も修正すべきことはないと思うし、昨年のこの時期と比べても良いパフォーマンスを発揮できている。シクロクロスシーズンを経て、身体はかなり仕上がっている」と言うファンデルプール。

ライバルのワウト・ファンアールト(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)が勝利した昨ストラーデビアンケでファンデルプールは最後のセレクションに残れず、15位に甘んじていた。「ストラーデビアンケは難しいレースだけど、あの美しいレースをまた走りたい」と、その目線はカンポ広場の表彰台中央を見据えている。

コメントはSporzaより。

text:So Isobe

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