2021/03/05(金) - 14:58
トレックがヘルメットに採用している安全テクノロジーWaveCel。回転方向の衝撃から受ける脳へのダメージを軽減する技術が、満を持してエントリーグレードのStarvosに導入されることとなった。WaveCel構造も見直され従来モデルより軽量となっていることが特徴だ。
ヘルメットにとって、安全性は何にも代えがたい最重要項目だ。各ブランドがプロテクション性能を向上させるために様々な取り組みを行っているが、近年注目され定着したのが回転方向の衝撃への対策だ。
なぜ回転衝撃に対応する必要があるのかと言うと、実際のサイクリング中に発生するアクシデントでは、頭部は斜め方向に地面と接触するため、垂直方向だけではなく回転方向にも大きな力が加わるためだ。ヘルメットを通じて頭部に回転衝撃が加わると脳が揺さぶられ、脳震盪などを引き起こすきっかけになるという。
そこで登場したのが回転方向の力を緩和させるために、MIPSに代表されるスリップライナーシステムだ。これらはシェルが割れて衝撃を吸収するだけではなく、シェルと頭部を滑らせることで衝撃をいなそうという発想だ。トレックは更に安全性を追求するべく、WaveCelというテクノロジーを用いたヘルメット"XXX"と"SPECTER"を開発した。
トップエンドとセカンドグレードに与えられたWaveCelテクノロジーが、遂にエントリーグレードのStarvosに与えられることに。WaveCelとは発泡ライナーを使用するインナーシェルの一部として独自の構造体をインテグレートすることで、衝撃を受けた際に曲がる・潰れる・滑るという3つの役割をWaveCelが担うというもの。この3ステップによってあらゆる方向からの衝撃を吸収することで、脳へのダメージ低減を狙っている。
また、既存の2モデルではヘルメット後端部まで配置されていたWaveCel構造体が、後端部まで覆わないコンパクトな作りなっている。このブラッシュアップによりWaveCelヘルメットの弱点である重力増をカバー。M/Lサイズで329g、S/Mサイズで310g(共に実測値)となり、WaveCelの機能やシェルによるプロテクション性能を損なわずXXXやSPECTERよりも軽量に仕上げられている。
帽体はAsia Fitという日本人にマッチする丸型形状。1500名の頭部スキャン、3Dスキャンを行った開発機構の協力を得て、トレックが開発した帽体としているため、ユーロフィットが合わないという方でも着用しやすいはずだ。加えて、HeadmasterフィットシステムとLockDownストラップディバイダーにより、細かく調節しやすくなっていることも特徴だ。
頭囲58cmの典型的丸型頭の編集部員は、S/Mサイズがジャストフィット。額と側頭部は頭の形にピタリと合い、頭頂部も点ではなく面で接しているため、自分の頭に合わせて作られたのではないかと思うほどの好印象を受けた。
また、WaveCelはベンチレーションホールから入ってくる風を妨げそうな見た目をしているが、意外にもヘルメット内に通気性を感じることができた。これはWaveCelと帽体が接していない部分が設けられており、この部分を風が抜けていく様子を感じられたのだろう。
安全性は目に見えたり、手に取れたりする性能ではないが、無くてはならない存在。万が一に備え、WaveCelのようなセーフティテクノロジーを搭載したヘルメットは候補に入れても良いはずだ。Starvos WaveCelはミドルグレード帯の価格設定とされており、毎日自転車に乗る方がヘビーユースするのにぴったりなモデルだろう。
ラインアップはAlpine Blue、Black、Whiteの3色。価格は14,500円(税抜)。
ボントレガー Starvos WaveCel Asia Fit Helmet
カラー:Alpine Blue、Black、White
サイズ(実測重量):S/M(309g)、M/L(329g)
価格:14,500円(税抜)
ヘルメットにとって、安全性は何にも代えがたい最重要項目だ。各ブランドがプロテクション性能を向上させるために様々な取り組みを行っているが、近年注目され定着したのが回転方向の衝撃への対策だ。
なぜ回転衝撃に対応する必要があるのかと言うと、実際のサイクリング中に発生するアクシデントでは、頭部は斜め方向に地面と接触するため、垂直方向だけではなく回転方向にも大きな力が加わるためだ。ヘルメットを通じて頭部に回転衝撃が加わると脳が揺さぶられ、脳震盪などを引き起こすきっかけになるという。
そこで登場したのが回転方向の力を緩和させるために、MIPSに代表されるスリップライナーシステムだ。これらはシェルが割れて衝撃を吸収するだけではなく、シェルと頭部を滑らせることで衝撃をいなそうという発想だ。トレックは更に安全性を追求するべく、WaveCelというテクノロジーを用いたヘルメット"XXX"と"SPECTER"を開発した。
トップエンドとセカンドグレードに与えられたWaveCelテクノロジーが、遂にエントリーグレードのStarvosに与えられることに。WaveCelとは発泡ライナーを使用するインナーシェルの一部として独自の構造体をインテグレートすることで、衝撃を受けた際に曲がる・潰れる・滑るという3つの役割をWaveCelが担うというもの。この3ステップによってあらゆる方向からの衝撃を吸収することで、脳へのダメージ低減を狙っている。
また、既存の2モデルではヘルメット後端部まで配置されていたWaveCel構造体が、後端部まで覆わないコンパクトな作りなっている。このブラッシュアップによりWaveCelヘルメットの弱点である重力増をカバー。M/Lサイズで329g、S/Mサイズで310g(共に実測値)となり、WaveCelの機能やシェルによるプロテクション性能を損なわずXXXやSPECTERよりも軽量に仕上げられている。
帽体はAsia Fitという日本人にマッチする丸型形状。1500名の頭部スキャン、3Dスキャンを行った開発機構の協力を得て、トレックが開発した帽体としているため、ユーロフィットが合わないという方でも着用しやすいはずだ。加えて、HeadmasterフィットシステムとLockDownストラップディバイダーにより、細かく調節しやすくなっていることも特徴だ。
頭囲58cmの典型的丸型頭の編集部員は、S/Mサイズがジャストフィット。額と側頭部は頭の形にピタリと合い、頭頂部も点ではなく面で接しているため、自分の頭に合わせて作られたのではないかと思うほどの好印象を受けた。
また、WaveCelはベンチレーションホールから入ってくる風を妨げそうな見た目をしているが、意外にもヘルメット内に通気性を感じることができた。これはWaveCelと帽体が接していない部分が設けられており、この部分を風が抜けていく様子を感じられたのだろう。
安全性は目に見えたり、手に取れたりする性能ではないが、無くてはならない存在。万が一に備え、WaveCelのようなセーフティテクノロジーを搭載したヘルメットは候補に入れても良いはずだ。Starvos WaveCelはミドルグレード帯の価格設定とされており、毎日自転車に乗る方がヘビーユースするのにぴったりなモデルだろう。
ラインアップはAlpine Blue、Black、Whiteの3色。価格は14,500円(税抜)。
ボントレガー Starvos WaveCel Asia Fit Helmet
カラー:Alpine Blue、Black、White
サイズ(実測重量):S/M(309g)、M/L(329g)
価格:14,500円(税抜)
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