2021/02/25(木) - 15:14
ジロ・デ・イタリア主催者RCS Sportが2021年大会のコース詳細を発表した。トリノから南下し、折り返してミラノを目指す第104回大会は、最初と最後の個人TTと、中盤以降次々と登場する難関山岳が特徴だ。
イタリア統一160周年を祝い、5月8日(土)にピエモンテ州の古都トリノで開幕する第104ジロ・デ・イタリア。2年ぶりの5月開催となる今年は、トリノから南下してフォッジアで折り返し、5月30日(日)にミラノへフィニッシュする計21ステージ、3450.4kmの戦いとなる。
「コルサローザ」初日は2006年に冬季オリンピックを迎えたトリノ市街地を走る9kmの個人タイムトライアル。トリノとピエモンテ地方は10年ぶりのジロ開幕誘致であり、第3ステージまで同州内を走る。個人タイムトライアルは開幕と閉幕の2日間で、平坦ステージが6、中級山岳ステージが7、山岳ステージが6。うち頂上フィニッシュは6ステージで、主催者による難易度格付け最高ランクの5つ星は第14、第16、そして第20ステージの合計3ステージだ。
頂上フィニッシュを含みながらも比較的難易度の低い第1週を終え、トスカーナで再始動する2週目初日の第11ステージにはストラーデビアンケの未舗装路区間が用意されている。フィニッシュを迎えるモンタルチーノは、2010年大会で泥だらけのアルカンシエルを着たカデル・エヴァンス(オーストラリア、当時BMCレーシング)が勝利した場所。山岳と並ぶ今年のハイライトステージになるだろう。
第2週後半戦からは難関山岳ステージが怒涛のように登場する。難易度5つ星ステージの初回となる第14ステージ終盤に控えるのは悪名高きモンテ・ゾンコランだ。標高1730mの1級山岳はジロの歴史上7度目の登場だが、ここ数年とは異なり2007年(シモーニ優勝)を最後に使われていなかったストリオ起点の登坂をなぞる。中盤に約23%勾配を含む「魔の山」決戦が終わる頃には2021年大会の総合争いメンバーは大きく絞り込まれているはずだ。
第2週を締めくくる16ステージは山深いドロミテを駆け巡るクイーンステージ。小手調べに1級山岳フェダイア峠(モンターニャ・パンターニ)を越え、標高2,239mのチーマコッピ(大会最高峰)ポルドイ峠を、そして1級山岳ジャウ峠を越えて2026年に冬季オリンピックを迎えるコルティナ・ダンペッツォに飛び込む。山頂フィニッシュではないため、総合逆転を狙う選手が早々に動くことも考えられる息を抜けない1日になりそうだ。
スイスに立ち入る第17ステージは難易度4つ星だが、それでも標高1,727mのジロ初登場「セーガ・ディ・アラ」にフィニッシュする過酷な1日。スプリンターにとってラストチャンスとなる第18ステージを終えると、いよいよマリアローザを決める最後の総合争いが幕を開ける。
標高1,531mのアルプ・ディ・メッラに上り詰める第19ステージの獲得標高は3,700m。しかし翌日に控えるのは獲得標高4,800mを誇る5つ星ステージ。標高2,065mのサン・ベルナルディーノ峠と標高2,115mのスプルーガ峠を連続して越え、最後は標高1,727mのヴァル・スプルガ-アルプ・モッタに登りつめる。最終日の個人タイムトライアルは29.4kmという長丁場であり、個人TTを得意とする選手には総合成績逆転のチャンスが残されている。
21日間の総距離は3450.4kmで、累積獲得標高は47,000mだ。
イタリア統一160周年を祝い、5月8日(土)にピエモンテ州の古都トリノで開幕する第104ジロ・デ・イタリア。2年ぶりの5月開催となる今年は、トリノから南下してフォッジアで折り返し、5月30日(日)にミラノへフィニッシュする計21ステージ、3450.4kmの戦いとなる。
「コルサローザ」初日は2006年に冬季オリンピックを迎えたトリノ市街地を走る9kmの個人タイムトライアル。トリノとピエモンテ地方は10年ぶりのジロ開幕誘致であり、第3ステージまで同州内を走る。個人タイムトライアルは開幕と閉幕の2日間で、平坦ステージが6、中級山岳ステージが7、山岳ステージが6。うち頂上フィニッシュは6ステージで、主催者による難易度格付け最高ランクの5つ星は第14、第16、そして第20ステージの合計3ステージだ。
頂上フィニッシュを含みながらも比較的難易度の低い第1週を終え、トスカーナで再始動する2週目初日の第11ステージにはストラーデビアンケの未舗装路区間が用意されている。フィニッシュを迎えるモンタルチーノは、2010年大会で泥だらけのアルカンシエルを着たカデル・エヴァンス(オーストラリア、当時BMCレーシング)が勝利した場所。山岳と並ぶ今年のハイライトステージになるだろう。
第2週後半戦からは難関山岳ステージが怒涛のように登場する。難易度5つ星ステージの初回となる第14ステージ終盤に控えるのは悪名高きモンテ・ゾンコランだ。標高1730mの1級山岳はジロの歴史上7度目の登場だが、ここ数年とは異なり2007年(シモーニ優勝)を最後に使われていなかったストリオ起点の登坂をなぞる。中盤に約23%勾配を含む「魔の山」決戦が終わる頃には2021年大会の総合争いメンバーは大きく絞り込まれているはずだ。
第2週を締めくくる16ステージは山深いドロミテを駆け巡るクイーンステージ。小手調べに1級山岳フェダイア峠(モンターニャ・パンターニ)を越え、標高2,239mのチーマコッピ(大会最高峰)ポルドイ峠を、そして1級山岳ジャウ峠を越えて2026年に冬季オリンピックを迎えるコルティナ・ダンペッツォに飛び込む。山頂フィニッシュではないため、総合逆転を狙う選手が早々に動くことも考えられる息を抜けない1日になりそうだ。
スイスに立ち入る第17ステージは難易度4つ星だが、それでも標高1,727mのジロ初登場「セーガ・ディ・アラ」にフィニッシュする過酷な1日。スプリンターにとってラストチャンスとなる第18ステージを終えると、いよいよマリアローザを決める最後の総合争いが幕を開ける。
標高1,531mのアルプ・ディ・メッラに上り詰める第19ステージの獲得標高は3,700m。しかし翌日に控えるのは獲得標高4,800mを誇る5つ星ステージ。標高2,065mのサン・ベルナルディーノ峠と標高2,115mのスプルーガ峠を連続して越え、最後は標高1,727mのヴァル・スプルガ-アルプ・モッタに登りつめる。最終日の個人タイムトライアルは29.4kmという長丁場であり、個人TTを得意とする選手には総合成績逆転のチャンスが残されている。
21日間の総距離は3450.4kmで、累積獲得標高は47,000mだ。
日付 | ステージ | スタート~フィニッシュ | 距離 | 難易度 |
---|---|---|---|---|
5月8日(土) | 第1S | トリノ~トリノ | 9 km/ITT | ☆☆ |
5月9日(日) | 第2S | スタピニギ(ニケリーノ)~ノバラ | 173 km | ☆☆ |
5月10日(月) | 第3S | ビエッラ~カナーレ | 187 km | ☆☆☆ |
5月11日(火) | 第4S | ピアチェンツァ~セストラ | 186 km | ☆☆☆ |
5月12日(水) | 第5S | モデナ~カットーリカ | 171 km | ☆ |
5月13日(木) | 第6S | グロット・ディ・フラサッシ~アスコリ・ピチェノ | 150 km | ☆☆☆ |
5月14日(金) | 第7S | ノタレスコ~テルモリ | 178 km | ☆☆ |
5月15日(土) | 第8S | フォッジア~グアルディア・サンフラモンディ | 173 km | ☆☆☆ |
5月16日(日) | 第9S | カステル・ディ・サングロ~カンポ・フェリーチェ | 160 km/山岳 | ☆☆☆☆ |
5月17日(月) | 第10S | ラクイラ~フォリーニョ | 140 km | ☆☆ |
5月18日(火) | 休息日 | |||
5月19日(水) | 第11S | ペルージャ~モンタルチーノ | 163 km | ☆☆☆☆ |
5月20日(木) | 第12S | シエナ~バーニョ・ディ・ロマーニャ | 209 km | ☆☆☆ |
5月21日(金) | 第13S | ラヴェンナ~ベローナ | 197 km | ☆ |
5月22日(土) | 第14S | チッタデッラ~ゾンコラン | 205 km/山岳 | ☆☆☆☆☆ |
5月23日(日) | 第15S | グラド~ゴリツィア | 145 km | ☆☆☆ |
5月24日(月) | 第16S | サチレ~コルティナ・ダンペッツォ | 212 km/山岳 | ☆☆☆☆☆ |
5月25日(火) | 休息日 | |||
5月26日(水) | 第17S | カナツェーイ~セーガ・ディ・アラ | 193 km/山岳 | ☆☆☆☆ |
5月27日(木) | 第18S | ロベレト~ストラデッラ | 228 km | ☆☆ |
5月28日(金) | 第19S | アッビアテグラッソ~アルプ・ディ・メッラ(ヴァルセージア) | 178 km/山岳 | ☆☆☆☆ |
5月29日(土) | 第20S | ベルバニア~ヴァル・スプルガ-アルプ・モッタ | 164 km/山岳 | ☆☆☆☆☆ |
5月30日(日) | 第21S | セナーゴ~ミラノ | 29,4 km/ITT | ☆☆☆ |
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