ビッグネームが多数集結し、中根英登(日本、EFエデュケーションNIPPO)の今季デビュー戦となる3日間のステージレースがフランス南東部で開幕。登りスプリントでバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)が幸先良く勝利を挙げている。
膝手術から復帰したナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)
注目を集めるトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
ツール・デ・アルプ=マリティーム・ エ・ドゥ・ヴァール2021コースマップ
ツール・デ・アルプ=マリティーム・ エ・ドゥ・ヴァール2021第1ステージ 2月19日(金)から21日(日)まで3日間日程で開催されるツール・デ・アルプ=マリティーム・ エ・ドゥ・ヴァール(UCI2.1)は、フランス南東部のヴァル地方を舞台にするステージレースだ。
山岳地帯を駆け巡るだけあってコースは開幕から終幕まで山、山、そして山。初日から距離190km/獲得標高3,648mという難関ステージが待ち受ける大会には、昨年覇者であり、膝の手術から復帰したナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)をはじめ、非UAE組のグランツール系ビッグネームが揃った。
イネオス・グレナディアーズはツール・ド・フランスを目指すゲラント・トーマスとテイオ・ゲイガンハート(共にイギリス)コンビに加えトーマス・ピドコック(イギリス)をデビューさせるなど最強メンバーをラインナップ。バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)、ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)、グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン)、ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)といったメンバーを筆頭に、ティボー・ピノとダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)がこのレースでシーズンイン。中根英登もEFエデュケーションNIPPOのメンバーとして初レースに臨んだ。
イネオス・グレナディアーズがメイン集団をコントロール
逃げたオット・フェルハード(ベルギー、アルペシン・フェニックス)
序盤から細かいアップダウンを繰り返し、終盤に登坂距離14km/平均勾配4%の登坂を3回登る第1ステージはオット・フェルハード(ベルギー、アルペシン・フェニックス)やトム・ヴィルトゲン(ルクセンブルク、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)の逃げで動き出す。追いかけるメイン集団先頭ではイネオス・グレナディアーズが隊列を組み、トレック・セガフレードとEFエデュケーションNIPPOも牽引役を配置し、逃げグループを監視下に置く。
終盤の2級山岳コル・ド・グルドンを含む周回コースに入ると集団内でゲイガンハートが落車したものの、幸い大きな怪我は無し。平均勾配4%という難易度ゆえ集団は崩れず、ペースアップを経ながら残り25kmで一人逃げていたフェルハードを吸収した。
山岳区間でペースアップを行うゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
イネオスがコントロールする集団からは下りでオリヴェル・ナーセン(ベルギー、AG2Rシトロエン)がアタックしたものの抜け出すには至らず、散発的なアタックが掛かるもトレック・セガフレードやグルパマFDJの動きによって引き戻された。
決定的なアタックが生まれないままフィニッシュまでの距離を減らし、勝負は50名程度の集団による登坂スプリントへ。すると「勾配がきつくなる残り800mからの勝負になると分かっていた」と言うバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)が急加速。追いすがるファンアーヴェルマートたちを1秒離し、両手を広げるポーズで勝利した。
後続を大きく引き離して勝利したバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン)は2位フィニッシュ
4位で終えたマイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)
「ここから50〜60kmくらいの場所に住んでいるのでコースをよく知っていたんだ。力があったし、囲まれてポジションを落としたくなかったので早めに仕掛けなくてはと思っていた。チームは素晴らしい働きでリードアウトを行い、残り300〜350mで仕掛けた。長いスプリントだったけれど、最高の気分だ」と語るモレマは黄色いリーダージャージも獲得している。
レースを主導したグルパマ勢は3位にヴァランタン・マデュアス(フランス)を、7位にルディ・モラール(フランス)を、9位と10位にピノとゴデュと4人をトップ10に送り込むことに成功。また、中根英登は14分遅れの大集団で無事に初日を終了。「今自分に出来る仕事をこなして、無事ゴール出来てホッとした。ビックリしたのは、スタート地点、45km地点、70km地点、そして最後の周回で日本人の方々から応援してもらえた事。日本国旗ですぐに見つけられました。とても嬉しい」とTwitterで振り返っている。




山岳地帯を駆け巡るだけあってコースは開幕から終幕まで山、山、そして山。初日から距離190km/獲得標高3,648mという難関ステージが待ち受ける大会には、昨年覇者であり、膝の手術から復帰したナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)をはじめ、非UAE組のグランツール系ビッグネームが揃った。
イネオス・グレナディアーズはツール・ド・フランスを目指すゲラント・トーマスとテイオ・ゲイガンハート(共にイギリス)コンビに加えトーマス・ピドコック(イギリス)をデビューさせるなど最強メンバーをラインナップ。バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)、ヤコブ・フルサン(デンマーク、アスタナ)、グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン)、ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)といったメンバーを筆頭に、ティボー・ピノとダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ)がこのレースでシーズンイン。中根英登もEFエデュケーションNIPPOのメンバーとして初レースに臨んだ。


序盤から細かいアップダウンを繰り返し、終盤に登坂距離14km/平均勾配4%の登坂を3回登る第1ステージはオット・フェルハード(ベルギー、アルペシン・フェニックス)やトム・ヴィルトゲン(ルクセンブルク、ビンゴール・ワロニーブリュッセル)の逃げで動き出す。追いかけるメイン集団先頭ではイネオス・グレナディアーズが隊列を組み、トレック・セガフレードとEFエデュケーションNIPPOも牽引役を配置し、逃げグループを監視下に置く。
終盤の2級山岳コル・ド・グルドンを含む周回コースに入ると集団内でゲイガンハートが落車したものの、幸い大きな怪我は無し。平均勾配4%という難易度ゆえ集団は崩れず、ペースアップを経ながら残り25kmで一人逃げていたフェルハードを吸収した。

イネオスがコントロールする集団からは下りでオリヴェル・ナーセン(ベルギー、AG2Rシトロエン)がアタックしたものの抜け出すには至らず、散発的なアタックが掛かるもトレック・セガフレードやグルパマFDJの動きによって引き戻された。
決定的なアタックが生まれないままフィニッシュまでの距離を減らし、勝負は50名程度の集団による登坂スプリントへ。すると「勾配がきつくなる残り800mからの勝負になると分かっていた」と言うバウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)が急加速。追いすがるファンアーヴェルマートたちを1秒離し、両手を広げるポーズで勝利した。



「ここから50〜60kmくらいの場所に住んでいるのでコースをよく知っていたんだ。力があったし、囲まれてポジションを落としたくなかったので早めに仕掛けなくてはと思っていた。チームは素晴らしい働きでリードアウトを行い、残り300〜350mで仕掛けた。長いスプリントだったけれど、最高の気分だ」と語るモレマは黄色いリーダージャージも獲得している。
レースを主導したグルパマ勢は3位にヴァランタン・マデュアス(フランス)を、7位にルディ・モラール(フランス)を、9位と10位にピノとゴデュと4人をトップ10に送り込むことに成功。また、中根英登は14分遅れの大集団で無事に初日を終了。「今自分に出来る仕事をこなして、無事ゴール出来てホッとした。ビックリしたのは、スタート地点、45km地点、70km地点、そして最後の周回で日本人の方々から応援してもらえた事。日本国旗ですぐに見つけられました。とても嬉しい」とTwitterで振り返っている。
ツール・デ・アルプ=マリティーム・ エ・ドゥ・ヴァール2021第1ステージ結果
1位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | 4:50:20 |
2位 | グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン) | 0:01 |
3位 | ヴァランタン・マデュアス(フランス、グルパマFDJ) | |
4位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション) | |
5位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
6位 | ドリアン・ゴドン(フランス、AG2Rシトロエン) | |
7位 | ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ) | |
8位 | ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) | |
9位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) | |
10位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) | |
132位 | 中根英登(日本、EFエデュケーションNIPPO) | 14:01 |
個人総合成績
1位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | 4:50:20 |
2位 | グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー、AG2Rシトロエン) | 0:01 |
3位 | ヴァランタン・マデュアス(フランス、グルパマFDJ) | |
4位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション) | |
5位 | ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
6位 | ドリアン・ゴドン(フランス、AG2Rシトロエン) | |
7位 | ルディ・モラール(フランス、グルパマFDJ) | |
8位 | ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス) | |
9位 | ティボー・ピノ(フランス、グルパマFDJ) | |
10位 | ダヴィド・ゴデュ(フランス、グルパマFDJ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) |
山岳賞 | クリスツ・ニーランズ(ラトビア、イスラエル・スタートアップネイション) |
ヤングライダー賞 | ヴァランタン・マデュアス(フランス、グルパマFDJ) |
チーム総合成績 | トレック・セガフレード |
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